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古伊万里★新伊万里

劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です

カテゴリー「医療・健康」の記事一覧

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陽気なBにやられた女

 前回の投稿で、「近所の医者に『インフルエンザじゃなくてただの風邪』と言われ、『たしかに39度台が2日続いたけど、3日目で平熱に下がったし、そうなのかな』と安心した」……と書きましたが、今日はその後日談を──。

 全然大丈夫じゃなかったの。
 なんと4日目にまたぶりかえしたんですよ。

 38度台まで。

 そして明らかに前日よりも具合が悪い。
 すでに39度台×2日を経験したあとなので、体力も消耗しきっていてすごくきつく感じる……。
 ここでネットで得た情報を思い出しました。
 たしかインフルエンザには「二層性」といって、1回下がった熱が再びぶりかえすパターンがあるとか。
 これってまさにそのパターンなのでは???
 と、にわかに再浮上する「インフルエンザ説」。

 さらに明け方には危惧した通り、もともと弱い気管支に炎症+軽い喘息の症状が見られたため、本格化する前に早めに手を打とうと、今日は総合病院の呼吸器内科に行って喘息用の点滴をしてもらい、ついでに「インフルエンザじゃないって言われたんですけど、どうしてもそうは思えないので検査してください」と頼んで検査してもらったところ、やっぱり「陽性(B型)」という結果が!!
 「陽気なB型」じゃないですよ。「B型インフルエンザが(+)」だってことですよ!(←りきまなくてもわかってるって)

 疑っていたくせに、実際思った通りに出るとショックでした。1回「違う」と言い切られているだけに。
 今まで知らずにこいつと共存してたのかと思うと、なんというか悔しいやら敗北感を感じるやら…。
 しかも相手は「陽気なB」ですよ。
 「ヤッホー。僕、B型。よろしくね」
 とか暢気に挨拶された気分ですっげーむかつく!
 むかつきついでに「インフルエンザじゃない」と言った医者のところに文句をつけにいったところ、「それは申し訳ないことをした」とあっさり謝罪されました。

 こんなに感染力が強いことや、重篤になりやすいことが話題になっていて、その抑止のために迅速検査キットと抗ウィルス薬が開発されたはずなのに、発病後5日もたった今頃になって陽性とわかってもほんとは意味ないんですよ。
 抗ウィルス薬は48時間以内に飲み始めなければ効果がないときいたので、一番具合の悪いときに無理をおしてその先生のところにまで行ったのに……。
 あのときに検査してくれてインフルエンザだとわかっていれば、もっと早くに症状が軽くなる処置をとることができたのに。
 なんのための医者や病院や薬や検査なのかって感じですよね。

 ネットで見たら、「37度台くらいまでしかあがらなかったけど検査をしたら陽性だった」というような人がいっぱいいて、インフルエンザは必ずしも熱の高さだけが目安になるものではないようです。
 変だと思ったんだよ。こんなやつらがインフルエンザで私がただの風邪なんて(←熱の高さは目安にならないと言ったそばからこの人は…)。
 なんか「風邪」ってすごく言葉の響きが軽いから、約束を断るのも「風邪で」という理由だと軽視する人もいて、難しいところなんですよね(インフルエンザと言い切れれば相手もうつりたくないので納得するでしょうが)。
 そういう意味でももっと早くインフルエンザだと診断してほしかったです。
 結果的には、内心インフルエンザを疑い、今週の予定をすべてキャンセルしたのは人類のために正しい判断だったといえると思いますが…。

 抗ウィルス薬については、48時間どころかもう5日もたっちゃってるから今さら飲んでもほとんど効果がないだろうし(すでに今日は熱も下がって回復期に向かっているし)、「むやみに飲むと耐性ができる」というデータもあることだし、もらったけど飲まないつもりです。
 それより吸入で喘息予防のほうに力を入れます。

 インフルエンザのピークは越えたようですが、シーズンはまだ当分続きます。
 インフルエンザと風邪の定義づけも絶対ではありませんん。
 皆様もちょっと「風邪?」と思ったら医者を脅してでも検査したほうがいいですよ。
 「陽気なB型」にやられないように…。

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冷却ジェルシートを8カ所貼った女

 土曜日、起きたら風邪っぽくて、気管支がワサワサしてきたと思ったら夜になって急にものすごい悪寒がして(文字通り歯の根が合わない!)、一気に熱が39度3分まであがりました。
 そのときはまだ「風邪かなー」と思ったんですが、翌日になってもあまり熱が下がらず(38度前後)、その日の夜もまた39度2分まであがり、「まさか……これってインフルエンザ??」と蒼白に。

 インフルエンザだとそう簡単には回復しないし、感染力強いから当分人にも会えない。今週はけっこう重要な用事がいくつか入ってたんだけど、どこまでキャンセルすべき??などなどいろいろなことがいっぺんに頭の中をかけめぐり、暗澹たる気分になったのですが、今日かかりつけの近所の開業医のところへ行ったら、あっさり「似てるけどインフルエンザではない」と言われました。

 なんでもここ最近、立て続けに似た症状の患者が3人ほど現れて、検査したら皆陰性だったんだって。
 そんな……たまたま続いたからって一緒にしないで私も検査してよ〜。
 と思ったんだけど、その先生、検査もしないでもう処方箋書いてるし!
 先生いわく、「まず第1に、インフルエンザは解熱剤を使わないで38度を切ることはありえない。第2に、最初に気管支がおかしくて風邪かと思ったと言っていたが、インフルエンザは風邪の予兆はいっさい出ないのでそこも違う」とのこと。

 ふーーーん。そうなのか。
 まあね、たしかに今朝はかなり熱も下がって体も楽になったし、インフルエンザならそんな簡単に下がらないって言われればそうなのかも。
 インフルエンザだとしたら今週いっぱいは外出きついと思ったけど、風邪なら熱さえ下がればあと1日くらい静かにしてれば大丈夫だろう。
 ひとまず安心!

 それにしても39度を超える熱なんて滅多に出したことないけど苦しいものですね。
 体中が熱くて火にかけられたやかんのような気分だし、くしゃみをすれば気管支がガリガリ痛むし、咳をすれば頭が割れるように痛いしで、とてもじゃないけど安眠なんてできない。風邪のときは睡眠を充分にとれって言われても、現実問題としてせめて熱が38度台くらいまで下がってくれない限りは眠れませんよ。
 2日とも、午前3時をすぎないと39度台から落ちなかったんで、いくら早く寝ても結局睡眠不足になってしまい…。

 で、追いつめられたあげくに「熱さまし用の冷却ジェルシート」なるものを使いました。
 べつにこれで体温が下がるわけじゃないし、単なる気休めっちゃー気休めなんですけど、少しでも楽になりたい一心で。
 が、おでこに貼っただけじゃ全然効かない!
 まさに「焼け石に水」という感じ。
 とにかく熱くて熱くて水風呂の中に飛び込みたいくらいなんです。
 そこで「おでこ以外にも貼ってみよう」と思いついてみたものの、どこに貼るのが効果的なのかがわからず…。

 たしか熱出したときに冷やすといいのって、腋の下と内股だとどこかに書いてあった記憶が…。
 熱にうかされながらかろうじて思い出した記憶をたよりに、まずはそこへペタペタ。
 はがれちゃうかもしれないけど、そんなことかまってらんないもんね。
 はたしてその効果は……最初は「変わらない」と思ったけど、なんとなく徐々に楽になってきたような気が…。
 でも体感温度として実際に一番熱いのは首から上なんで、やっぱりこっちにも貼りたい。
 ってことで、さらにほっぺたから首のリンパにかけてと、首の後ろにペタペタ。
 これは効きました!
 意外に首の後ろが気持ちいい。

 ちょっと楽になってうとうとしたら、夢の中に平清盛(=渡哲也)が登場。
 熱病にかかった清盛は水風呂の中で「熱い、熱い」と叫んでいる。
 家来が水を汲んできて風呂桶に水を流し込むが、水は瞬時に熱湯になってしまう。
 そこへ冷却ジェルシートをもってかけつける私。
 「清盛様。これをお使いください」
 冷却ジェルシートを貼ったとたん、あっという間に熱がひいていく清盛。
 「おおっ」とどよめく一同。
 最後に渡哲也が冷却ジェルシートをもってカメラ目線で一言。
 渋い声で「冷却ジェルシート。私も使ってます」。

 んなわけねーだろ!

 と自分の夢につっこめるくらい余裕が出てきました。
 ちなみに清盛様はそのあと、「ゲルマニウムを合わせてお使いになるとより効果的です」とおっしゃっていました(笑)。

 そうそう。熱が出たときに冷却ジェルシートを貼るとよい場所の正解ですが、お医者さんに効いたところ「おでこ、腋の下、首の後ろが一般的」とのことでした。
 けっこういい線いってましたね。
 ま、要するに冷やすと気持ちいいところに貼ればいいんだけどね。
 今後の参考までに…。

 皆さんも風邪には細心の注意を!

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外科医の…「ズバリ言うわよ!」

 お陰様で母は順調に回復しております。
 手術の翌日には点滴も導尿もはずされ、トイレにもいけるし、食事も普通食に(昼にはいきなり天ぷらを食べたそうです)。
 検査室にも歩いて行ったらしい。
 翌々日は、傷口から浸出液を外に出す管もとれてすっかり普通の状態に。
 とても全身麻酔の手術をした患者とは思えません。

 これって麻酔の進歩でもあるんでしょうね。
 外科の先生が「手術で何が進化したって、一番進んだのは麻酔の技術。外科の技術はじつはそれほど変わってない。手術でできる可能性が大きく広がったのは麻酔技術の進歩のお陰」と言っていたのを聞いたことがありますが、なるほどと思いました。

 麻酔科医って縁の下の力持ち的存在で、重要な役割のわりに患者との接点ってほとんどないじゃないですか(活躍しているときは患者はずっと眠ってる状態なので)。
 変な話、お礼をしようとか思ったときでも、外科の先生にはするけど麻酔科の先生にまでしようと思う人はいないでしょう。
 もっと地味なのは病理医。マニアックな職域になればなるほど、患者からは遠い位置にいくような気がします。

 それに比べたら外科医は最前線ですから、ある意味「いいとこどり」ですよね。
 いや、もちろん失敗したときも一番目立つわけで、いいことばかりじゃないってのはわかってるんですけど、最前線だけにダメだったときに他の科に送り込むという手が使えますから、「つかみ」の部分さえ担当できればOKってところはあると思うんですよね。
 会社でいうと「営業職」みたいな感じ?
 契約とったらあとは事務のほうでフォローしてね、みたいな。

 私は外科→内科と病棟をハシゴしたので、両者のドクターおよびナースのキャラクターの違いをあらゆる面で実感しましたが、総体的に「つかみは外科医」「帳尻合わせは内科医」という印象をもちました。
 たとえばこちらが苦しんでいるとき、外科医はあくまでもその現象を「即物的」にしか受け取りませんが、内科医は「共感」の姿勢をとろうとします。
 どっちがいいかといえば、後者のほうがいいんでしょうが、実際患者の身になってみると、必ずしもそうとは言えないんですよね。

 入院患者っていうのは、自分の体の状態や受ける治療について非常にナーバスになっていて、常に不安でたまらないわけです。
 もうなにもかもが不安だから、普通なら気にしなくていいようなことまで神経質になって悩んだりしてしまう。
 そんなとき、なまじこっちの気持ちにシンクロして「共感」を示されてしまうと、「やっぱり私の置かれた状況って大変な状況なんだ」といっそう不安が増幅してしまうことがあるんですよね。

 こういうときはかえって外科医のノーテンキな一言(ひらたく言うと「相手にしない」「問題視しない」「軽くいなされる」)が救いになったりするんですよ。
 「あ、それほどたいしたことじゃないんだ」みたいな。
 もちろん、全部がそれで通用するわけではないんですけど、私の場合、たしかに救いになったことは少なからずありました。

 今回の担当医も、典型的な外科医タイプで、なんかいつも楽しそうなんですよ。
 術後の母の質問にも、

先生「なにか気になることはありますか?」
母「あの…傷口が痛くて…」
先生「そりゃあ痛いでしょう。切りましたから
母「麻酔が残ってるのか……眠くてたまらないんです」
先生「(きっぱり)寝てください

 とまあこんな感じで。
 文章で書くと感じが悪く見えるかもしれないけど、基本的に明るくフレンドリーな態度で邪気なく言うので、言われたほうは思わず脱力して笑ってしまうんですよね。

 そういや私のときもこんなノリだったなー。
 痛そうな名前の検査を受けることになり、不安になって「これ、痛いんですか?」と外科のナースに聞いたとき、さわやかな笑顔で「そうですね。ちょっと痛いかも」と言われてビビッたことを思い出しました。
 そのときは「えー、いやだー」と騒ぐ私にさらに「しょうがないですよ。病院入ったら痛くなくて済むわけないし」という身も蓋もない言葉が投げつけられたのでした。
 でも、はっきり言われたことでかえって覚悟が決まって「まあ一瞬我慢すればいいわけだから」と開き直ることができました。
 これ、なまじ曖昧な表情で言葉を濁しつつ「んー。そんなに痛くないと思い…ますけど」なんて言われると、かえって言葉の裏が気になってもっと心配になり、眠れなくなってしまったかも。

 医療って奥が深いですね……。

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プロフィール

HN:
伊万里
性別:
女性
職業:
劇作家・ライター
趣味:
旅行 骨董 庭仕事

著作



「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」

Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!

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