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古伊万里★新伊万里

劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です

カテゴリー「旅行・レジャー」の記事一覧

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冬の避暑地

 ようやく公演が終わって一息ついたら秋も終わりに…。
 ということで、骨休めに大好きな軽井沢に行ってきました。

 軽井沢といえば「避暑地」の代名詞。
 夏は人口が一気に10倍になると言われているほど混雑します。
 昔は定石通り夏に行っていましたが、あまりにも混んでいてどこに行くにも行列すること、夏だけ物価が高くなること、巷で言われるほど涼しくないこと…などの理由から、最近は気候がよくてなおかつ人も少ない春(新緑)と秋(紅葉)を選んで行くようにしていました。

 今年もできることなら紅葉シーズンに行きたかったのですが、公演が終わるまではとてもそんな余裕はなく、行けるとしたら12月以降。
 さすがに寒そうなので諦めようと思ったのですが、いやいや、こういうときでもなければ「冬の軽井沢」なんてわざわざ行かないかもしれない、これはいい機会かも…とポジティブに思い直し、「寒さ上等!行ったろーじゃねーか!」……という勢いで行ってまいりました。

 軽井沢を避暑地にしたのは外国人宣教師たちなので、軽井沢には教会が多く、クリスマスもけっこう気合いを入れて祝うようです。
 特に有名なのは軽井沢高原教会のイルミネーション。
 クリスマスシーズンになると、毎週末の夕方にカウントダウンとともにイルミネーションの点灯セレモニーがおこなわれるのですが、今回はそれを見てきました。

 都会のクリスマスイルミネーションもいいですが、森とイルミネーションの組み合わせも幻想的ですてきでした。
 しばし寒さを忘れて写真を撮りまくりましたが、夜がふけるにつれてだんだん手がかじかんできて、なおかつ暗くなるとシャッタースピードも遅くなるため、撮影条件はどんどん過酷に…。
 手ぶれ気味ですがご容赦を。

 教会に到着したのは5時ちょっと前。
 一年で一番日没が早い時期ですが、まだ完全に暗くはなっていません。

 


 徐々に空の色が闇に溶けていき、

 


 午後5時、牧師の挨拶とともに、聖歌隊が登場。
 ハンドベルが鳴り響きます。



 そしてカウントダウンとともにツリーと周囲のイルミネーションが点灯。

 


 5時30分からは、教会の中でハンドベルコンサートがありました。
 5曲くらい演奏がありましたが、一番よかったのは「見上げてごらん、夜の星を」。
 いかにもハンドベルにふさわしい演奏で、編曲もきれいでした。 

 今夜はクリスマスイブ。
 最後に、軽井沢でみつけたいろいろなツリーをアップします。
 皆様、よいクリスマスを!

 
教会の敷地内に設置された絆のリボンツリー。
祈りを込めて配られたリボンを皆でツリーに結びつけていきます。



教会に隣接するホテルブレストンコートのラウンジに飾られたツリー。


 
宿泊したホテルの庭とラウンジの出窓


 
夕食をとったレストランで<左>
ハルニレテラスのカフェから<右>

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川越ツアー(3)〜謎の扉の向こう側

 ちょっと間が空いてしまいましたが、川越ツアー最終回いきます。
 羅漢さんで盛り上がっているうちにけっこういい時間になってきました。
 予定としてはこのあと隣の中院にも寄ろうと思っていたのですが、枝垂桜はもうピーク終わったようだし、疲れてきたし、どうしようかな…と考えていたら、喜多院の前にタクシーを発見!
 流しが走ってない場所でタクシーをみつけたらそりゃあ乗るしかないでしょう!
 ってことで、迷わずタクシーに乗り込み、川越の代表的な観光スポットである一番街商店街に向かってもらいました。

 一番街商店街は、全国に62ある「重要伝統的建造物群保存地区」のひとつで、風情ある蔵造りの街並みが保存されています(美観を損ねないように電線も地中に埋められている)。
 この蔵造りの建物群ができたきっかけは明治26年の川越の大火で、そのときに焼け残ったのが蔵造りの建物だったため、復興時にすべて建物を耐火性にすぐれた蔵造りに変えたとか。

 ただ、このときの蔵造りの建物が今のように保存地区として指定されるまでには、地域の方々の並々ならぬ熱意と努力があったわけで、何もしなければ近代的なショッピングモールに取って代わられ、今頃この一番街は消えてなくなっていたかもしれません。
 そのへんの経緯についてはこちらに書かれていますので、興味のある方はどうぞ。

 一番街商店街は長さ430mほどの規模なので、歩いてもたいした距離ではありませんが、一軒一軒趣向をこらした店構えになっていて、ブラブラ店を見て歩くには手頃な距離です。
 道幅は思ったよりも広く、歩道も整備されていたので散策しやすかったです。

 一番街商店街に着いたのが午後4時頃。
 喉が渇いてきたので、ひとまず休憩をとることにしました。
 入ったお店はここ。
 『カフェ・エレバート』というレトロな喫茶店です。



 ここは不思議なお店でした。
 外観は明治期の洋風建築っぽい感じなんですが、2階にあがったら、奥の壁になぜか黒い和風の扉がはまっているんです。漆塗りみたいにつるつるしてるやつ。



 なになにこれ。すっごい気になる。
 ていうか、開けたくなる。
 向こう側がどうなってるのか知りたくなる〜!!
 お店の人に聞いたけど、笑って「さあ、どうなってるんでしょうねー」と教えてくれない。
 店に入ってきた人はみんな同じこと聞くんでもう答えるの飽きたのかなー。

 この謎の扉の正体はこのあと判明。
 「トイレどこですか?」ときいたら、「ご案内します」と言われ、1階の奥へ。
 ちょうど謎の扉の真下にあたる位置になるんですが、ガラスの引き戸があって、その前がなぜか三和土(たたき)みたいになっている。
 ここで「靴をお脱ぎください」と言われて、はぁ?????
 靴を脱いで一段高くなっているガラスの扉を開けたら……。

 びっくり
 ガラス扉の向こうはいきなり和風の木造民家の廊下だったんです。
 すぐ左が玄関で右は2階に続く階段。
 そして奥にはお寿司屋さんのカウンターが…。
 トイレはそのカウンターを突っ切ったさらに奥にありました。

 これで謎が解けました。
 喫茶店とお寿司屋さんはもともと一軒の住宅だったんですね。
 そしてどうやら喫茶店の部分は「蔵」だったらしい。
 奥のほうの住宅部分をお寿司屋さんに改造し、道路に面した蔵部分を喫茶店に改造。つまり、あの2階の扉は住宅と蔵をつなぐ扉だったというわけ。
 蔵のほうには構造上トイレがつけられなかったのでお寿司屋さんのトイレを間借りしているんですね。
 これはぜひとも夜は奥のお寿司屋さんのほうで食事をしてみよう!ということになり、さっそく予約を入れました。

 この喫茶店の名物は「さつまいもプリン」。
 ネット上のレビューを見ると「おいしいけどプリンって感じじゃない」という人が多いですが、私はカボチャプリンとかでよくあるあまりプルプルしていない「ねっとり系」のプリンを想像していたのであまり違和感はなかったです。
 とにかくさつまいもが濃厚でおいし〜い!
 さすが川越です。
 アイスクリームがたっぷりのっかってるんですが、このアイスが甘さ控えめなので、よけいにさつまいもの甘さがひきたち、あとをひくおいしさでした。カラメルソースの苦みもいいアクセントです。
 個人的にはカボチャプリンよりおいしいと思いました。



 
2階店内。窓際席は蔵造りの町並みが見下ろせるようにカウンター席になってます。


2階から1階の店内を見下ろしたところ。


 喫茶店を出たのが4時半。
 夕食の予約を入れたのが6時だったので、1時間半ほどかけて一番街商店街をぶらぶらすることになりました。

 まずは、一番街商店街の一番奥の路地にある「菓子屋横丁」へ。
 江戸時代にタイムスリップしたような、昔懐かしい駄菓子屋が並ぶ小さな一角で、関東大震災で東京の菓子工場がストップしたとき、東京への菓子供給をここでおこなっていたそうです。
 ……が。
 4時半ですでにどの店も閉まっていて、ただの路地でした。
 平日だし、人もいないから閉めちゃったんだろうけど、せめて5時くらいまでは開けててほしかったな(>_<)


露店だけちょっとやってました。


 近くにある『楽楽』というベーカリーは開いてたので、人気商品の「さつまいも大納言」(さつまいも、大納言、ゴマ入りのカンパーニュ)をゲット。
 似たようなパンは東京でも売ってるけど、やっぱりさつまいもがひときわおいしい。



 そして川越といえば和菓子。
 チェックしていた『右門』の「いも恋」も購入しました。
 さつまいもを餡でくるみ、さらに大福の皮みたいなものでコーティングしたもの。
 冷蔵保存して食べるときはふかします。
 周囲の支持が高かったので期待が高まりましたが、あとで食べてみた感想は「……期待しすぎたかな」という感じ。
 さつまいもはたしかにおいしい。
 でもあんこと皮がそれにしっくりマッチしているように思えませんでした。
 さつまいも、あんこ、皮…と別々に味が入ってくるみたいで、なんというか一体感がないのが惜しい。
 やっぱり和菓子のポイントは“ハーモニー”でしょう。

 以下、一番街の写真あれこれをアップします。

 


埼玉りそな銀行川越支店もこんなレトロな建物。

 


『ミオ・カザロ』というハム・ソーセージ工房。豚くんの看板がかわいい
 
川越のシンボル「時の鐘」。高さ16m。
「日本の音風景百選」に選ばれたという鐘の音をぜひ聞きたかったけど聞きそびれました。


 

 


街並みの中でひときわ目をひく風格のあるこの蔵造りの建物は、
NHK朝ドラ『つばさ』のロケに使われたお店。
ちなみに中は和菓子屋さんではありません。


 6時に予約したお寿司屋さん『風凛』へ。
 先ほどの喫茶店の洋風な構えのどこから入るんだろうと思いきや、隣の建物との狭い隙間に奥の玄関へのアプローチが……。

 


 一歩入ると竹林があって一気に和風な空間に。
 京都の祇園あたりにありそうな雰囲気です。

 民家のような構えの玄関を通って2階に上がると……ありました!
 あの謎の扉が。
 なるほどー。ここから蔵に入るわけだ。
 この扉の向こうが昼間の喫茶店だなんてなんだかすんごい不思議だわ。

 2階はテーブル席でしたが、床の間とか、ガラス窓とか、いかにも古い日本家屋を感じさせるたたずまいでした。
 お寿司屋さんなんだけど、コース料理は「締めにお寿司がついた創作和食料理」って感じでした。
 和食のお伴には、さつまいもから作ったコエドビールを。
 すっきりとした飲み口でベルギービールっぽい味わいでした。


店内2階の窓から下を見下ろしたところ。
暗くてブレちゃったけどいい雰囲気でした。


 
 
いただいたお料理の一部です。


 かくして、飲んで食べてまったりしつつ、川越の夜はふけていきました。
 意外に近いということがわかったので、今後もたびたび立ち寄りたいと思います。

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川越ツアー(2)〜ゆるキャラ羅漢さんに会う

 新河岸川沿いを桜を見ながらてくてくと南下していくとまもなく川越城本丸御殿に到着。
 川越城の本丸跡地にたつ史跡で、埼玉県の指定有形文化財です。
 2008年からずっと保存修理工事がおこなわれていたのですが、3月26日からリニューアルオープン(?)したばかり。
 修理前を知らないのでどこがきれいになったのかはわかりませんが…。
 残っているのは6部屋ほどで、すぐに見終わってしまう広さですが、風格の漂う渋い御殿でした。
 すぐ裏手には『ウォーターボーイズ』で一躍有名になった川越高校があり(文化祭の時期は大賑わいだそうです)、のどかな庭の眺めのBGMのように、高校生の元気のいい声が遠くから聞こえてきます。



 ここでも愛ちゃんは「ほー」「ほー」と物珍しげに見学。
 「小学校のときの社会科見学で来たような気がしますね〜。でも全然憶えてません」
 まあ、そんなものだよね(^_^;)

 ここからさらに南下すると喜多院に出ます。
 歩くとちょっと距離があるんですが、このへんはほとんど住宅地と学校ばかりで流しのタクシーが通っているような環境ではないので、歩くしかありません。
 気候のよい日ならなんてことはないんですが、この日は風が大変強く、けっこう長く感じられました。

 喜多院は、おそらく川越では蔵作りの町並みと並ぶ観光スポット。
 愛ちゃんによると、初詣もだいたいここが定番だとのこと。お正月にだるま市がたつことでも有名です。
 そして桜の名所でもあり、五百羅漢も見所となっています。

 私は桜と五百羅漢だけ見れればいいわ〜と思って行ったのですが、五百羅漢は外にあるにもかかわらず、柵で囲われていてただでは入れない。
 しかも内部拝観とセットだというではないですか。
 五百羅漢だけ見ようという人が多いのか、「寺務所で拝観券を買ってください」「ここでは売ってません」「後ろを振り向いてください。そこが寺務所です」と内部拝観に誘導しようとする貼り紙がベタベタ貼ってある。
 しかたがないので、誘導に従い中へ入りました。
 ここで愛ちゃんはタイムオーバーで退場です。ナビありがとう!

 


 喜多院の中には、「家光誕生の間」と「春日局化粧の間」があります。
 喜多院の住職だった天海という僧が家康とつながりが深かったため(密教系の僧で、豊臣家を滅ぼす参謀的存在だった)、家光の時代に江戸城から移築されたという話(家康が日光東照宮に埋葬されるときも、途中ここ喜多院で4日間遺体が安置されたそうです)。
 移築と一言でいうけど、どうやって運んだんだろうか。。。
 トレーラーとかないしなあ。

 そういえば、天海って明智光秀が生き延びてなったっていう俗説があったような気が…。
 ●●が生き延びて××になったっていう話よくあるよね。
 ルイ17世とかニコライ皇帝一家とか川島芳子とか義経とか。
 個人的にはそういう話けっこう好きですが。
 家光のお母さんが今大河ドラマで活躍中だから、その影響で喜多院も注目されるようになるかもしれません。

 


 内部拝観後、いよいよ五百羅漢と対面。
 五百羅漢のあるお寺は全国あちこちにありますが、「五百」というのは「たくさん」という意味合いで、必ずしも500体あるというわけではないようです。
 喜多院の五百羅漢は535体あるとのこと。
 数も壮観だけど、野ざらしの石仏にしては保存状態もけっこういいです。
 そしてそのバリエーションの豊富さに感動!
 これは見飽きないですねー。
 五百羅漢の作風っていろいろだと思うんですが、ここのは「ゆるキャラ」というのか、「脱力系」というのか、なんともしまらない顔の羅漢さんがいっぱいです。
 気がつけば怒濤のように写真をとっていました。
 まずは全景から。

 


 さらに個別ショットです。
 最初は、顔を見てセリフが浮かんだものを。

 
「何みとんじゃ、ゴルァ!」 「だりー。マジだりー」

 
鼻ほじり羅漢 耳ほじり羅漢

 うわー、なんかいきなり柄悪いですねー。
 お次は、時代劇シリーズ。


 
「これはしたり!」 「羅漢屋。おぬしも悪よのう…」

 ここからは「マイフェイバリットラカンズ」です。
 全体的に「具合の悪そうな人が多いなあ」という印象だったので、「体調悪い羅漢たち」と名付けました。
 どうぞ〜。



肩こり羅漢


悪寒羅漢


足痛羅漢


歯痛羅漢


生理痛羅漢


腰痛羅漢


便秘羅漢


更年期羅漢


「う。持病の癪が」羅漢


もうだめぽ羅漢

 さらには、こんなレアな羅漢さんも!



涅槃に見せかけ足もみ羅漢


「右、左、上…」検眼羅漢


 いかがでしたか?
 あなただけの羅漢さんには出会えましたでしょうか

 「羅漢さんの中には必ず自分の会いたい人に似た人がいる」などと言われますが、基本的には「こんな人知らないよ」っていう顔ばかりでしたね(笑)。
 夜中に羅漢さんを一体ずつ触っていくと、一体だけ体温を感じる羅漢さんがいて、印をつけて明るくなってから見にいくと亡くなった親の顔に似た羅漢さんに会える…などとも聞きますが、どの顔にあたっても親は怒りそうな気がします。

 羅漢さんでかなり時間を食ってしまいましたが、次回はいよいよ最終編です!

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プロフィール

HN:
伊万里
性別:
女性
職業:
劇作家・ライター
趣味:
旅行 骨董 庭仕事

著作



「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」

Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!

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