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古伊万里★新伊万里

劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です

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大竹しのぶと3人の夫たち

 この土日は、東山さんと恒例の回顧対談を行ってきました。
 回顧対談とは、お正月に都内のホテルに1泊し、前年度の10大ニュースや話題になったモノについていろいろコメントするという企画(詳細は2005年1月24日の投稿を参照のこと)。
 平成元年度から始めたから、今年で17回目になります。
 昨年の投稿には、「最初に気合い入れてやりすぎて、段々負担になってきたので、今年からはやり方を変えて話しあうテーマを2つにしぼり、あとは項目をあげるだけにする。話し合った内容については後ほどHPにアップ」と書きましたが、結局それも達成できず、今年は項目をあげることすらできませんでした(1年たっちゃうと何が話題になったのか思い出すのが難しくて…)。
 ちなみに、去年話し合ったテーマは「冬のソナタ」と「負け犬の遠吠え」。今年のテーマは「電車男」と「下流社会」でした。
 去年のテーマは語りがいがありましたが、今年はいまいちのれませんでした。

 この対談では、毎年必ずというわけではないんですが、時々「課題図書」を設けてあらかじめ読んでくるようにして、当日それについて話し合うということも行ってきました(おもに話題となったベストセラー)。
 今年は特になかったんですけど、対談の途中で年末に出た大竹しのぶの「私一人」の話になり、2人とも未読だったもので帰りに書店に寄って同時購入しました。
 で、その日のうちに一気読みしたんですが、なかなかおもしろかったです。

 大竹しのぶの熱血&芝居がかった自己陶酔ぶりも楽しかったんですが(もちろん、これはご本人も自覚済み)、父親の違う子供2人のキャラもおもしろくて、この親子3名のシチュエーションがすでにドラマのよう。
 しかし、大竹しのぶはほんともてる人なんですねー。
 たしかに若い頃の写真、メチャメチャかわいいし。
 さんまや野田秀樹などの大物キャラも、この本の中では純粋に「恋する男」なので、これだけでも大竹しのぶの魔力がしのばれます。

 でも、なんといっても大竹しのぶが一番溺愛していたのは17歳年上の最初の夫・服部さんなんだなということがこれ読んでよくわかりました。
 だって、最初の夫に関しての記述にはものすごく力が入っていて、出会いから別れまで丁寧に描かれているのに、2番目→3番目と進むにしたがってどんどん簡略化されてくんだもん。
 野田秀樹なんて籍も入れてもらえないうちに家追い出されてるし。天下の野田がこんな消え方していいのか?

 天下の野田といえば、野田は大竹の子供たちと一生懸命仲良くなろうとしたんでしょう。家の中で芝居とかやってみせてるんですよ。野田秀樹が自分だけのために芝居を作ってくれるなんて、考えられないゴージャスなサービスですよ。普通に野田の芝居観ようと思ったってチケットなかなかとれないんですから。
 いいなあ。野田秀樹と大竹しのぶが父母だったら、プライベートタイムに思う存分2人の芝居が観られるんだー。私もいまるちゃんになりたーい。

 東山さん、もう読みました?
 読んだら感想教えてね。


「私一人」(本)
大竹しのぶの初の自叙伝。
表紙がインパクトあり。タイトルもなかなか意味深。
読む人によってつっこみどころが異なりそうな本です。

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プロフィール

HN:
伊万里
性別:
女性
職業:
劇作家・ライター
趣味:
旅行 骨董 庭仕事

著作



「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」

Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!

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