古伊万里★新伊万里
劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です
年越しは、数子に「ズバリ言われた!」
- 2005/01/01 (Sat)
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今日はいかにもお正月らしい良いお天気ですね。
皆様、どんな新年をお迎えでしょうか。
唐沢は喪中ですので、新年のご挨拶は控えさせていただきます。
さて。
大晦日の夜はどんなふうに過ごしましたか?
紅白の視聴率はいったいどのくらいだったんだろう。
音楽業界にまるで興味のない私にとって、紅白というのはその年に話題になった歌をラストの数時間でダイジェストで確認するための学習ツールだったんですが、最近は「必ずしも売れていないし話題にもなっていない曲」がまじるようになってきて、だんだんモチベーションが低下してきつつあります。
それでも、「べつのことしながら見る」という“ながら視聴”の形で毎年必ず見てはきたんですよ。
「冬ソナ」でも「紅白」でも、世の中の大半が見るものは、とりあえず覗く主義なんで(見ないでケチをつけると怒られるので、もっぱら「ケチをつける資格を得るために」見ている…)。
でも今回は初めて裏番組に夢中になってしまいました。
「細木数子大晦日スペシャル」に。
「六占星術」は初出の頃(1985年頃)に散々ハマッたので、私にとって細木さんは「過去の人」という感じでした。
なので、去年TVで大ブレイクしたというのが「なんでまた今になって」と意外だったんですが、大晦日に初めてガッツリと肉声の“細木節”に接して、想像以上のインパクトにすっかりやられてしまいました。
もう最高!
特にライブドア社長に向かって「あんたはたしかに実力もあるしお金もあるし度量も広いけど、自分の才能におぼれていて、目上に対する礼節に欠けている」と言い放ったシーンは圧巻。
「いくら巨万の富を持っていても、礼儀を知らない人間は結局、陰で笑われる」という一言には、さすがの社長も表情をひきつらせていました。
あと、「墓参りをしているのにいいことがない」という人に対し、「なにが墓参りよ。どうせご先祖様にお願い事だけして帰ってきて墓参りした気分になってるんじゃないの?」とはねつけた一言にも全国の視聴者は一斉に「あいたたたた…」と思ったのではないでしょうか。
たしかにしてる。してるよ、お願い事ばっかり(笑)。
細木先生いわく、「お願い事は神様にするもの。ご先祖様には自分が元気でやっていることの報告とその感謝をするもの」だそうです。
「線香やった。花やった。だから願い事きいてくれ」というのは筋違いだと。
なるほどー。私がご先祖様ならたしかに「こんなしけた線香と安い花で自分の希望ばっか並べたてるんじゃねえよ」と思うかもしれません。
細木さんが言うことって、考えてみるとどれも当たり前のことばっかなんですけど、今はその当たり前のことを当たり前のように言える人がおそろしく少ないんだろうなーと思います。
やっぱり人間、人には嫌われたくないし、いい人だと思われたいじゃないですか。
そうなると、限りなく自分にも人にも甘くなっていく。
「ちょっとそれっておかしいんじゃない」とは言いづらい雰囲気がどんどん濃くなっていってしまう。
そんなこと一言でも言おうものなら「あの人うるさいよね」「こわいよね」というレッテルを貼られてしまい、煙ったがられる。
でも、そういう「こわさ」もここまで徹底して貫けばひとつの「正義」になるのかもしれません。
一朝一夕に真似はできないけどね。
まあでも、日頃「礼儀知らずの人間に対して苦々しく思っているんだけど何も言えない」という人にとっては、細木さんのトークは「よくぞ言ってくれました!」と溜飲をさげるものであることは間違いないですね。
しかもTVのこちら側にいる限りは自分が糾弾される心配はないし(笑)。
というわけで、細木トークに酔いしれているうちにアッという間に9時半に。結局最後まで見てしまった…。
そのあと紅白にチャンネルを変えたものの、前に見たものの印象が強すぎてもう何もうけつけない。
「マツケンサンバだけ見よう」としばらく自分の部屋に行って違うことしてたら、これまたうっかり集中しちゃってハッと気づいたらマツケンの次の歌手が歌ってて……(涙)。
結局、まるで似合わないマツケンのスーツ姿しか見ることができないまま2004年最後の夜は更けていったのでした。
なんだったんだろう、今年の紅白って……。
皆様、どんな新年をお迎えでしょうか。
唐沢は喪中ですので、新年のご挨拶は控えさせていただきます。
さて。
大晦日の夜はどんなふうに過ごしましたか?
紅白の視聴率はいったいどのくらいだったんだろう。
音楽業界にまるで興味のない私にとって、紅白というのはその年に話題になった歌をラストの数時間でダイジェストで確認するための学習ツールだったんですが、最近は「必ずしも売れていないし話題にもなっていない曲」がまじるようになってきて、だんだんモチベーションが低下してきつつあります。
それでも、「べつのことしながら見る」という“ながら視聴”の形で毎年必ず見てはきたんですよ。
「冬ソナ」でも「紅白」でも、世の中の大半が見るものは、とりあえず覗く主義なんで(見ないでケチをつけると怒られるので、もっぱら「ケチをつける資格を得るために」見ている…)。
でも今回は初めて裏番組に夢中になってしまいました。
「細木数子大晦日スペシャル」に。
「六占星術」は初出の頃(1985年頃)に散々ハマッたので、私にとって細木さんは「過去の人」という感じでした。
なので、去年TVで大ブレイクしたというのが「なんでまた今になって」と意外だったんですが、大晦日に初めてガッツリと肉声の“細木節”に接して、想像以上のインパクトにすっかりやられてしまいました。
もう最高!
特にライブドア社長に向かって「あんたはたしかに実力もあるしお金もあるし度量も広いけど、自分の才能におぼれていて、目上に対する礼節に欠けている」と言い放ったシーンは圧巻。
「いくら巨万の富を持っていても、礼儀を知らない人間は結局、陰で笑われる」という一言には、さすがの社長も表情をひきつらせていました。
あと、「墓参りをしているのにいいことがない」という人に対し、「なにが墓参りよ。どうせご先祖様にお願い事だけして帰ってきて墓参りした気分になってるんじゃないの?」とはねつけた一言にも全国の視聴者は一斉に「あいたたたた…」と思ったのではないでしょうか。
たしかにしてる。してるよ、お願い事ばっかり(笑)。
細木先生いわく、「お願い事は神様にするもの。ご先祖様には自分が元気でやっていることの報告とその感謝をするもの」だそうです。
「線香やった。花やった。だから願い事きいてくれ」というのは筋違いだと。
なるほどー。私がご先祖様ならたしかに「こんなしけた線香と安い花で自分の希望ばっか並べたてるんじゃねえよ」と思うかもしれません。
細木さんが言うことって、考えてみるとどれも当たり前のことばっかなんですけど、今はその当たり前のことを当たり前のように言える人がおそろしく少ないんだろうなーと思います。
やっぱり人間、人には嫌われたくないし、いい人だと思われたいじゃないですか。
そうなると、限りなく自分にも人にも甘くなっていく。
「ちょっとそれっておかしいんじゃない」とは言いづらい雰囲気がどんどん濃くなっていってしまう。
そんなこと一言でも言おうものなら「あの人うるさいよね」「こわいよね」というレッテルを貼られてしまい、煙ったがられる。
でも、そういう「こわさ」もここまで徹底して貫けばひとつの「正義」になるのかもしれません。
一朝一夕に真似はできないけどね。
まあでも、日頃「礼儀知らずの人間に対して苦々しく思っているんだけど何も言えない」という人にとっては、細木さんのトークは「よくぞ言ってくれました!」と溜飲をさげるものであることは間違いないですね。
しかもTVのこちら側にいる限りは自分が糾弾される心配はないし(笑)。
というわけで、細木トークに酔いしれているうちにアッという間に9時半に。結局最後まで見てしまった…。
そのあと紅白にチャンネルを変えたものの、前に見たものの印象が強すぎてもう何もうけつけない。
「マツケンサンバだけ見よう」としばらく自分の部屋に行って違うことしてたら、これまたうっかり集中しちゃってハッと気づいたらマツケンの次の歌手が歌ってて……(涙)。
結局、まるで似合わないマツケンのスーツ姿しか見ることができないまま2004年最後の夜は更けていったのでした。
なんだったんだろう、今年の紅白って……。
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「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」
Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!
Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!
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この記事へのコメント
説教はされるよりする派
大晦日の夜は、私は大槻教授が超常現象を次々に否定していく番組をたいへん楽しく見ました。
非科学的な話をまじめに聞かされると腰が抜けてしまうリアリストの私は、大槻教授のためなら死ねるぐらいこの番組を愛しております。
・・・そういうのってほんとはイヤなんですよ。
いや、よそ様が何をしようが気にしませんが、自分はね。
あまりにミーハーな私もイヤだけど、へそ曲がりな私もかっこ悪いっていうか。
私は紅白歌合戦がというよりNHKじたいが昔から苦手なんですが、だからって裏の、別に大晦日じゃなくてもいいような番組をわざわざ見るというのもためらわれる。
という理由で毎年がまんして紅白を見ていたんです。
でも数年前から始まった大晦日の格闘技は、紅白に負けないぐらいの祝祭性を持っており、これならいいかも、と思わせるに十分でした。
なので一昨年からはサップや曙を楽しんだのですが、そのさらに裏でやっていた大槻教授の番組にたまたま気づいて釘付け、結局今年も見てしまいました。
何かぐやじい。来年はなくならないかな(大槻のためなら死ねるのに、番組見るのをためらうのか?)。
第一次細木ブームのときは私も伊万里さんの薫陶を受けました。
しかし「今の」、サッチーの空席に座っている細木さんは伊万里さんのお気に召さないかも、と思っていましたが、そうですか、圧倒されましたか。
そうかー。今の細木さんはだれも言わなくなった当たり前のことを言う役なのか。
私はそんな説教されるのヤダー。
中年になった私にとって、説教とはされるものではなくするものである!
私んちは根無し草なので、先祖の墓ってないし・・・。
ライブドアは私の勤務先の取引先ですが、プレゼンに遅刻してくるうえに書類も不備だらけなので、細木さんが言ったようなことは私がふつうに思ってるし・・・。
ところで伊万里さんも指摘されていますが、昨今の紅白は今のはやりを反映していなくて「使えねぇ」ってかんじですね。
しかし紅白はもともと「NHKのおめがねにかなった歌手の歌合戦」として始まったものであり、はやっているものがきちんとわかる番組だったのは1970年代のほんの短い時期だけだなと私は思っています。
それでも私が子供のころは、年寄りや優等生の好みばかり反映されていましたが、「年寄りの今」「優等生の今」はよくわかった。
ところが1980年代も後半になると、若者の好みの音楽や歌手を採用はしているんだけど、若いだけで、ぜんぜんはやっていないひものがたくさん混じるようになった。
私はそこがアンフェアなかんじがして、受容できずにいます。
でもされてるのを見るのは好き(笑)
> 私はそんな説教されるのヤダー。
> 中年になった私にとって、説教とはされるものではなく
> するものである!
もちろん、されるのはいやですよ、私も。
でも人がされてるのを見るのはべつです(笑)。
特に、権力持ったおっさんとかって「するほう専門」で自分がされるなんて夢にも思ってないから、そういう人がされるのは気持ちいい。だって、いくら一般の中年女が説教したって誰もまじめに聞きゃあしないでしょ。細木さんだと皆例外なくビビるからね。
ライブドアの社長が礼儀知らずだとか、人の言うこときかないとか、そんなことは皆言ってることなんだけど、あれだけ本人にダメージを与える形で言えるのはやはり細木数子だけでしょう。
細木さんの傍若無人な物言いは、サッチーとか田中眞紀子などと同列にくくられがちですが、この2人は夫や父親が有名人で権力も持っていたからそんな口がきけるのであって、細木さんはそういう存在なしで同レベルのこわさまできているところがすごいと私は思ってます。
細木さんは、自ら占いを実践していて、大殺界に入ったときは、どんなに売れていようが自らメディアから身をひくんですよね。
だから今攻めに転じているのは、本人の中で占いに基づいた勝算があってのことなのでしょう。そういう意味では、たまたまブレイクしたわけではないんだろうな、きっと。
「攻め」と「守り」を自在にコントロールするのって、よほどの精神力がないとできないことですよ。
ちなみに、私は今年はおとなしくしてますから(←ホントかよ)。
殺界明けなので控えめに
>でも人がされてるのを見るのはべつです(笑)。
そうか。納得です。
どうも私の場合、人が説教されていても自分がされている気になってしまうようです。
気が弱いとかじゃなくて、「世界中の説教は私に任せなさい」と思っているんだろう>私。
でもアンタ、世界中の人どころか、身近な人や後輩にすら「東山さんがガツンと言ってくれると痛快なのよね」と言われたことありませんから!(どこかできいた言い回し)
そのかわり「言ってやれ言ってやれ」とあおられることはしばしば。
正月からネガチブな話に終止してしまいました。
私はどうも今年が殺界明けらしい。控えめに歩みを進めます(どこに歩いて行くんだよ)。
今名古屋に遊びに来ています。
きのうは中日ドラゴンズの4番打者だった人の店の前で記念写真を撮ってきました。
つまり休みだったってことですが。調べて行け>私。