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古伊万里★新伊万里

劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です

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川越ツアー(3)〜謎の扉の向こう側

 ちょっと間が空いてしまいましたが、川越ツアー最終回いきます。
 羅漢さんで盛り上がっているうちにけっこういい時間になってきました。
 予定としてはこのあと隣の中院にも寄ろうと思っていたのですが、枝垂桜はもうピーク終わったようだし、疲れてきたし、どうしようかな…と考えていたら、喜多院の前にタクシーを発見!
 流しが走ってない場所でタクシーをみつけたらそりゃあ乗るしかないでしょう!
 ってことで、迷わずタクシーに乗り込み、川越の代表的な観光スポットである一番街商店街に向かってもらいました。

 一番街商店街は、全国に62ある「重要伝統的建造物群保存地区」のひとつで、風情ある蔵造りの街並みが保存されています(美観を損ねないように電線も地中に埋められている)。
 この蔵造りの建物群ができたきっかけは明治26年の川越の大火で、そのときに焼け残ったのが蔵造りの建物だったため、復興時にすべて建物を耐火性にすぐれた蔵造りに変えたとか。

 ただ、このときの蔵造りの建物が今のように保存地区として指定されるまでには、地域の方々の並々ならぬ熱意と努力があったわけで、何もしなければ近代的なショッピングモールに取って代わられ、今頃この一番街は消えてなくなっていたかもしれません。
 そのへんの経緯についてはこちらに書かれていますので、興味のある方はどうぞ。

 一番街商店街は長さ430mほどの規模なので、歩いてもたいした距離ではありませんが、一軒一軒趣向をこらした店構えになっていて、ブラブラ店を見て歩くには手頃な距離です。
 道幅は思ったよりも広く、歩道も整備されていたので散策しやすかったです。

 一番街商店街に着いたのが午後4時頃。
 喉が渇いてきたので、ひとまず休憩をとることにしました。
 入ったお店はここ。
 『カフェ・エレバート』というレトロな喫茶店です。



 ここは不思議なお店でした。
 外観は明治期の洋風建築っぽい感じなんですが、2階にあがったら、奥の壁になぜか黒い和風の扉がはまっているんです。漆塗りみたいにつるつるしてるやつ。



 なになにこれ。すっごい気になる。
 ていうか、開けたくなる。
 向こう側がどうなってるのか知りたくなる〜!!
 お店の人に聞いたけど、笑って「さあ、どうなってるんでしょうねー」と教えてくれない。
 店に入ってきた人はみんな同じこと聞くんでもう答えるの飽きたのかなー。

 この謎の扉の正体はこのあと判明。
 「トイレどこですか?」ときいたら、「ご案内します」と言われ、1階の奥へ。
 ちょうど謎の扉の真下にあたる位置になるんですが、ガラスの引き戸があって、その前がなぜか三和土(たたき)みたいになっている。
 ここで「靴をお脱ぎください」と言われて、はぁ?????
 靴を脱いで一段高くなっているガラスの扉を開けたら……。

 びっくり
 ガラス扉の向こうはいきなり和風の木造民家の廊下だったんです。
 すぐ左が玄関で右は2階に続く階段。
 そして奥にはお寿司屋さんのカウンターが…。
 トイレはそのカウンターを突っ切ったさらに奥にありました。

 これで謎が解けました。
 喫茶店とお寿司屋さんはもともと一軒の住宅だったんですね。
 そしてどうやら喫茶店の部分は「蔵」だったらしい。
 奥のほうの住宅部分をお寿司屋さんに改造し、道路に面した蔵部分を喫茶店に改造。つまり、あの2階の扉は住宅と蔵をつなぐ扉だったというわけ。
 蔵のほうには構造上トイレがつけられなかったのでお寿司屋さんのトイレを間借りしているんですね。
 これはぜひとも夜は奥のお寿司屋さんのほうで食事をしてみよう!ということになり、さっそく予約を入れました。

 この喫茶店の名物は「さつまいもプリン」。
 ネット上のレビューを見ると「おいしいけどプリンって感じじゃない」という人が多いですが、私はカボチャプリンとかでよくあるあまりプルプルしていない「ねっとり系」のプリンを想像していたのであまり違和感はなかったです。
 とにかくさつまいもが濃厚でおいし〜い!
 さすが川越です。
 アイスクリームがたっぷりのっかってるんですが、このアイスが甘さ控えめなので、よけいにさつまいもの甘さがひきたち、あとをひくおいしさでした。カラメルソースの苦みもいいアクセントです。
 個人的にはカボチャプリンよりおいしいと思いました。



 
2階店内。窓際席は蔵造りの町並みが見下ろせるようにカウンター席になってます。


2階から1階の店内を見下ろしたところ。


 喫茶店を出たのが4時半。
 夕食の予約を入れたのが6時だったので、1時間半ほどかけて一番街商店街をぶらぶらすることになりました。

 まずは、一番街商店街の一番奥の路地にある「菓子屋横丁」へ。
 江戸時代にタイムスリップしたような、昔懐かしい駄菓子屋が並ぶ小さな一角で、関東大震災で東京の菓子工場がストップしたとき、東京への菓子供給をここでおこなっていたそうです。
 ……が。
 4時半ですでにどの店も閉まっていて、ただの路地でした。
 平日だし、人もいないから閉めちゃったんだろうけど、せめて5時くらいまでは開けててほしかったな(>_<)


露店だけちょっとやってました。


 近くにある『楽楽』というベーカリーは開いてたので、人気商品の「さつまいも大納言」(さつまいも、大納言、ゴマ入りのカンパーニュ)をゲット。
 似たようなパンは東京でも売ってるけど、やっぱりさつまいもがひときわおいしい。



 そして川越といえば和菓子。
 チェックしていた『右門』の「いも恋」も購入しました。
 さつまいもを餡でくるみ、さらに大福の皮みたいなものでコーティングしたもの。
 冷蔵保存して食べるときはふかします。
 周囲の支持が高かったので期待が高まりましたが、あとで食べてみた感想は「……期待しすぎたかな」という感じ。
 さつまいもはたしかにおいしい。
 でもあんこと皮がそれにしっくりマッチしているように思えませんでした。
 さつまいも、あんこ、皮…と別々に味が入ってくるみたいで、なんというか一体感がないのが惜しい。
 やっぱり和菓子のポイントは“ハーモニー”でしょう。

 以下、一番街の写真あれこれをアップします。

 


埼玉りそな銀行川越支店もこんなレトロな建物。

 


『ミオ・カザロ』というハム・ソーセージ工房。豚くんの看板がかわいい
 
川越のシンボル「時の鐘」。高さ16m。
「日本の音風景百選」に選ばれたという鐘の音をぜひ聞きたかったけど聞きそびれました。


 

 


街並みの中でひときわ目をひく風格のあるこの蔵造りの建物は、
NHK朝ドラ『つばさ』のロケに使われたお店。
ちなみに中は和菓子屋さんではありません。


 6時に予約したお寿司屋さん『風凛』へ。
 先ほどの喫茶店の洋風な構えのどこから入るんだろうと思いきや、隣の建物との狭い隙間に奥の玄関へのアプローチが……。

 


 一歩入ると竹林があって一気に和風な空間に。
 京都の祇園あたりにありそうな雰囲気です。

 民家のような構えの玄関を通って2階に上がると……ありました!
 あの謎の扉が。
 なるほどー。ここから蔵に入るわけだ。
 この扉の向こうが昼間の喫茶店だなんてなんだかすんごい不思議だわ。

 2階はテーブル席でしたが、床の間とか、ガラス窓とか、いかにも古い日本家屋を感じさせるたたずまいでした。
 お寿司屋さんなんだけど、コース料理は「締めにお寿司がついた創作和食料理」って感じでした。
 和食のお伴には、さつまいもから作ったコエドビールを。
 すっきりとした飲み口でベルギービールっぽい味わいでした。


店内2階の窓から下を見下ろしたところ。
暗くてブレちゃったけどいい雰囲気でした。


 
 
いただいたお料理の一部です。


 かくして、飲んで食べてまったりしつつ、川越の夜はふけていきました。
 意外に近いということがわかったので、今後もたびたび立ち寄りたいと思います。

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プロフィール

HN:
伊万里
性別:
女性
職業:
劇作家・ライター
趣味:
旅行 骨董 庭仕事

著作



「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」

Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!

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