古伊万里★新伊万里
劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です
江戸時代のファーストフード
- 2009/01/05 (Mon)
- 食・料理 |
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あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
皆さんはどんなお正月をお過ごしでしたか?
初詣で神社に参拝された方も多いと思いますが、神社つながりということで、初投稿は昨年10月に旅行した伊勢について書くことにします。
前にもちょっとお話しましたが、伊勢には過去2回行ったことがあるんですけど、1回目はどしゃぶりで印象希薄、2回目は急病で途中帰宅したため伊勢に寄ることができず。どうにもこうにも伊勢には縁が薄い私でした。
その分、お伊勢さんへの思いはどんどん高まり、「今度こそさわやかな秋晴れの中でお伊勢参りを!」と期待がふくらんだのですが、残念ながら今回も天候はいまいちでした。
でも雨にあたったのは内宮の早朝参拝時だけだったし、あとは曇りといっても晴れに近い薄曇りで、旅行で歩き回るには悪くない気候でした。
まずは旅行初日。
名古屋経由で、近鉄の伊勢市駅に到着したのが12時10分。
いきなりランチタイムです。
伊勢名物といえば「伊勢うどん」!
太めの麺に真っ黒の出汁をからめて食べるんですが、この出汁の量が異様に少ないのが特徴。
一説によると、お伊勢参りの参道で参拝客に出されたいわばファーストフードなので、汁を残されるとあと洗うのが大変なんで……っていうのが理由らしい。身も蓋もない理由や〜!
伊勢うどんで有名な店は伊勢市にはいくつかありますが、今回は、時間の関係上、駅から一番近い「山口屋」に入りました。
メニューの順番を見ると、「いせうどん」「うすくちうどん」「そば」「きしめん」とあります。
どうやら「うすくちうどん」というのがいわゆる一般的なうどんのことらしい。ローカルフードのほうが全国区フードよりも上にきているところに気概を感じます。
と、そこまではわかったのですが、わからないのはその次の「そば」です。
最初に「いせそば」、次に「うすそば」とあります。
ってことは、「そば」にもローカルと全国区があるのか?
ていうか、「いせそば」ってなに?!
太めのそばに異様に量の少ないそばつゆがからまってるのか?!
これも参拝客用に開発されたファーストフードなのか?
すごく気になります。
まさか「きしめん」も……?とメニューをおそるおそる確認しましたが、「いせきしめん」と「うすきしめん」なるものはなく、こちらは普通に「きしめん」オンリーでした。
というわけで、私が今回注文したのはこちら。
「伊勢うどん」「てこね寿司」「さめのたれ」という伊勢名物3品がセットになった1日限定20食の「郷土食膳」。
「さめのたれ」はさめの肉を天日干しにしたもの。
「たれ」というのは「たれに浸ける」の「たれ」ではなく、干すときに垂れ下がっているさまからそう呼ばれているそうです。
さめの肉を食べる地域は珍しいですが、伊勢では神様のお供え物としてポピュラーな食べ物なので、地元の人も普通に食べているとのこと。
お味は……えーと、これは干し鱈の味ですね。酒の肴って感じ。ひとかけらしか出てこなかったのでその程度の感想しか言えませんが。
「てこね寿司」は、志摩の漁師がよく食べている郷土料理。醤油と砂糖をベースにしたタレにカツオを漬け込み、酢飯の上に並べて海苔やしそやしょうがを薬味としてふりかけたもの。
前にも食べたことがあって、それは普通においしかったんだけど、ここのは……うーん、うどん屋で出してるものだからといえばそれまでなんだけどちょっと……いまいち。
カツオも料理屋で出るもののように新鮮とはいいがたく、たれの味は甘すぎるし、酢飯ももっと酢が効いてないと味がしまらない。中途半端なヅケ丼って感じでした。
そして看板料理の「伊勢うどん」!
見た目は……はっきり言ってかなりまずそう。
こういう食べ物なんだ。普通のうどんとは別物なんだ。という予備知識がいくらあっても、やっぱり「のびきったうどん」と「吸いきってしまった出汁」にしか見えず。。。
しかし一口食べてみたら……

という展開を期待したのですが、やっぱり普通にまずかった。
もちろん、伊勢うどんがおいしい!あれが好き!という人もいるのでしょうが、私の味覚ではNGでした。
出汁は真っ黒な見た目ほど味が濃いわけではなく、普通にカツオだしがきいててくせのない味でした(もともとはたまり醤油をかけただけだったらしいですが、それから出汁を加えるようになって味もどんどん改良されたようです)。
が、私が気持ち悪かったのは「味」よりも「温度」でした。
「ぬるい」んですよ。
まあ参道で手早く食べられるファーストフードですから、熱々じゃ食べるの時間かかるし、冷たく冷やしきるのも手間がかかるし、その結果いきついた温度が「ぬるい」というのは理屈ではわかるんですよ。
でも飲食店に入ってわざわざ注文していきなりぬるいもの食べさせられるのはやっぱり抵抗があります。
そして世界一太いのではないかというあの「麺」!
芯は固いのにまわりはブニョブニョという不思議な食感で、これはツルツルシコシコプリプリの麺ではあのドロッとしたたれがドップリからまないという理由でいきついた形なのだと思います。
でもやっぱり……これは……私の中では「うどん」というより「すいとん」の味です。
そして麺もやっぱり……ぬるかった……。
「名物にうまいものなし」と言いますが、伊勢うどんに関しては法則通りでした。
今回はうどんの話だけで終わってしまいましたが、続きはまた次回。
伊勢うどんを食べたことがある人、ぜひ感想をきかせてくださいませ。
本年もよろしくお願いいたします。
皆さんはどんなお正月をお過ごしでしたか?
初詣で神社に参拝された方も多いと思いますが、神社つながりということで、初投稿は昨年10月に旅行した伊勢について書くことにします。
前にもちょっとお話しましたが、伊勢には過去2回行ったことがあるんですけど、1回目はどしゃぶりで印象希薄、2回目は急病で途中帰宅したため伊勢に寄ることができず。どうにもこうにも伊勢には縁が薄い私でした。
その分、お伊勢さんへの思いはどんどん高まり、「今度こそさわやかな秋晴れの中でお伊勢参りを!」と期待がふくらんだのですが、残念ながら今回も天候はいまいちでした。
でも雨にあたったのは内宮の早朝参拝時だけだったし、あとは曇りといっても晴れに近い薄曇りで、旅行で歩き回るには悪くない気候でした。
まずは旅行初日。
名古屋経由で、近鉄の伊勢市駅に到着したのが12時10分。
いきなりランチタイムです。
伊勢名物といえば「伊勢うどん」!
太めの麺に真っ黒の出汁をからめて食べるんですが、この出汁の量が異様に少ないのが特徴。
一説によると、お伊勢参りの参道で参拝客に出されたいわばファーストフードなので、汁を残されるとあと洗うのが大変なんで……っていうのが理由らしい。身も蓋もない理由や〜!

伊勢うどんで有名な店は伊勢市にはいくつかありますが、今回は、時間の関係上、駅から一番近い「山口屋」に入りました。
メニューの順番を見ると、「いせうどん」「うすくちうどん」「そば」「きしめん」とあります。
どうやら「うすくちうどん」というのがいわゆる一般的なうどんのことらしい。ローカルフードのほうが全国区フードよりも上にきているところに気概を感じます。
と、そこまではわかったのですが、わからないのはその次の「そば」です。
最初に「いせそば」、次に「うすそば」とあります。
ってことは、「そば」にもローカルと全国区があるのか?

ていうか、「いせそば」ってなに?!

太めのそばに異様に量の少ないそばつゆがからまってるのか?!
これも参拝客用に開発されたファーストフードなのか?
すごく気になります。
まさか「きしめん」も……?とメニューをおそるおそる確認しましたが、「いせきしめん」と「うすきしめん」なるものはなく、こちらは普通に「きしめん」オンリーでした。

というわけで、私が今回注文したのはこちら。
「伊勢うどん」「てこね寿司」「さめのたれ」という伊勢名物3品がセットになった1日限定20食の「郷土食膳」。
「さめのたれ」はさめの肉を天日干しにしたもの。
「たれ」というのは「たれに浸ける」の「たれ」ではなく、干すときに垂れ下がっているさまからそう呼ばれているそうです。
さめの肉を食べる地域は珍しいですが、伊勢では神様のお供え物としてポピュラーな食べ物なので、地元の人も普通に食べているとのこと。
お味は……えーと、これは干し鱈の味ですね。酒の肴って感じ。ひとかけらしか出てこなかったのでその程度の感想しか言えませんが。
「てこね寿司」は、志摩の漁師がよく食べている郷土料理。醤油と砂糖をベースにしたタレにカツオを漬け込み、酢飯の上に並べて海苔やしそやしょうがを薬味としてふりかけたもの。
前にも食べたことがあって、それは普通においしかったんだけど、ここのは……うーん、うどん屋で出してるものだからといえばそれまでなんだけどちょっと……いまいち。
カツオも料理屋で出るもののように新鮮とはいいがたく、たれの味は甘すぎるし、酢飯ももっと酢が効いてないと味がしまらない。中途半端なヅケ丼って感じでした。
そして看板料理の「伊勢うどん」!
見た目は……はっきり言ってかなりまずそう。
こういう食べ物なんだ。普通のうどんとは別物なんだ。という予備知識がいくらあっても、やっぱり「のびきったうどん」と「吸いきってしまった出汁」にしか見えず。。。
しかし一口食べてみたら……


という展開を期待したのですが、やっぱり普通にまずかった。

もちろん、伊勢うどんがおいしい!あれが好き!という人もいるのでしょうが、私の味覚ではNGでした。
出汁は真っ黒な見た目ほど味が濃いわけではなく、普通にカツオだしがきいててくせのない味でした(もともとはたまり醤油をかけただけだったらしいですが、それから出汁を加えるようになって味もどんどん改良されたようです)。
が、私が気持ち悪かったのは「味」よりも「温度」でした。
「ぬるい」んですよ。
まあ参道で手早く食べられるファーストフードですから、熱々じゃ食べるの時間かかるし、冷たく冷やしきるのも手間がかかるし、その結果いきついた温度が「ぬるい」というのは理屈ではわかるんですよ。
でも飲食店に入ってわざわざ注文していきなりぬるいもの食べさせられるのはやっぱり抵抗があります。
そして世界一太いのではないかというあの「麺」!
芯は固いのにまわりはブニョブニョという不思議な食感で、これはツルツルシコシコプリプリの麺ではあのドロッとしたたれがドップリからまないという理由でいきついた形なのだと思います。
でもやっぱり……これは……私の中では「うどん」というより「すいとん」の味です。
そして麺もやっぱり……ぬるかった……。

「名物にうまいものなし」と言いますが、伊勢うどんに関しては法則通りでした。
今回はうどんの話だけで終わってしまいましたが、続きはまた次回。
伊勢うどんを食べたことがある人、ぜひ感想をきかせてくださいませ。
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「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」
Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!
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