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古伊万里★新伊万里

劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です

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「地震」と「轟様」

 梅雨明けしたけど、意外にスカッと晴れないなぁ…。
 ところで、昨日の千葉震源地の地震。皆様、どんな状況で迎えられましたか?
 私はそのとき、東京宝塚劇場の客席で星組公演を観ていました。

 地震の瞬間を語る前に、観ていたお芝居の内容を簡単に説明します。
 その日の演目は「長崎しぐれ坂」。榎本滋民の「江戸無宿」が原作の日本もののお芝居です。

 舞台は江戸時代の長崎。長崎の唐人屋敷は治外法権のため、おたずね者がまぎれこみ、唐人たちにかくまってもらっている。
 そのおたずね者集団の中でもひときわ人望の厚いボス的存在なのが、江戸から流れてきた伊佐次(轟悠)。
 伊佐次は、唐人屋敷の囲いの中から一歩も外に出られない生活に息苦しさを感じて鬱屈した思いを抱えて生きている。
 そこへ頻繁に出入りするのは下っ引きの卯之助(湖月わたる)。卯之助は、伊佐次の幼なじみで、足の悪い自分をかばってくれた男気のある伊佐次を大切に思っているため、なんとか伊佐次を死なせまいと、「自分があいつを捕まえる」と追いかける振りをしつつ追っ手から守っている。
 そんなある日、2人のもう1人の幼なじみのおしま(檀れい)が長崎にやってくる。おしまも伊佐次同様すっかりおちぶれていて、今は堺の豪商の囲われ芸者という身の上だ。
 久しぶりに再会した3人は、唐人屋敷内で神田明神の思い出を語り合い、しばし幸せだった子供時代をなつかしむ。
 再会をきっかけに、伊佐次とおしまの心は急接近。ともに自由のない身の上という境遇も手伝って、すべてを捨てて一緒に江戸に帰ろうと盛り上がる2人。
 それを知った卯之助は、「2人の仲を裂かないと2人とも不幸になる」と悩んだ末、彼らが親密になっていることをおしまの旦那に告げ口する。
 怒った旦那はおしまを連れてすぐに堺に帰ると言い出す。おしまは卯之助を「裏切り者」と罵るが、卯之助は「昔からおしまが好きだった」と告白。「好きだからこそ強制はできない。旦那と帰るか、伊佐次と地獄に堕ちるか、どちらかを選べ」と言い、「でも自分は伊佐次を絶対に死なせたくないんだ」とおしまに身を引くように懇願する。
 卯之助の気持ちを汲んだおしまは、涙をのんで長崎を出ていく。それを知った伊佐次はおしまのあとを追おうと唐人屋敷の囲いの中から外へ飛び出す。卯之助は最後まで伊佐次を逃がそうとするが、港で船に飛び乗ったところで役人に撃たれて伊佐次はついに絶命する…。

 まあ、こんな感じの話です。
 そして問題の地震があったときは、長崎の海を一望するしぐれ坂の上で2人きりで江戸をなつかしむ伊佐次とおしまのシーンがしっとりと演じられていました。
 最初は座席のお尻が小刻みに震えだして、「え。これ、地震…?」と疑ってまもなく揺れはどんどん明確になり、周囲の客席からも不安そうな声がさざ波のように広がりました。そのうちに完全に劇場全体が大きく揺れるほどの強さになり、客席からは悲鳴が発生。2000人入る劇場で悲鳴が起こるというのはかなりの恐怖感です。お客さんはもはや舞台どころではない状況でした。

 しかし!

 轟様と檀ちゃんはそのまま芝居を続行。
 素に戻ることなく、手を握り、目を見つめ合いながらセリフをしゃべり続けているではありませんか。
 正直、地震の恐怖よりもこの2人の姿に私は鳥肌がたちました(←これはいい意味です)。
 これぞ役者!
 あなたたちこそ「紅天女候補」よ!
 あとで「え? 地震?……そんなものあったんですか。気がつかなかった。私、夢中で……あのときの私はおしまとしてたしかに江戸時代の長崎に生きていたんです」とか、「気がついてはいましたが、恐怖はありませんでした。あのときの私は伊佐次でしたから」とか言っちゃうのかな。
 などと興奮していたら、音楽が消え、照明が落ち、客電がつき、「公演中断」のアナウンスが…。それでもなお、舞台上の2人は完全に幕が降りきる瞬間まで役であることをやめませんでした。

 それから30分ほど「舞台機構と客席の安全を確認するため」舞台は中断。
 お客さんはロビーにはしって携帯でニュースをチェックしたり、家に電話を入れたりと大騒ぎ。
 同行した益子さんは、私と同様、最後まで演技を続けた轟様&檀ちゃんに深い感銘を受けたようで、涙ぐまんばかりに感動していました。
 何年か前のお正月ドラマで、「愛と青春の宝塚」という戦時中のタカラジェンヌの話をやったことがあるんですが(藤原紀香がトップスターという設定でした)、その中のシーンで空襲警報が鳴り、爆弾が降ってくる中でも舞台を中断しなかったタカラジェンヌたち、みたいなエピソードがあったんですが、その伝説をまのあたりにした思いです。
 もっともあのドラマの場合、続行っていっても「すみれの花咲く頃」を皆で延々と繰り返して歌ってただけなので、「同じ歌繰り返してるだけならもうやめたら? お客さんも逃げるに逃げられなくて気の毒だよ」と思わなくもなかったですが(笑)。

 「それにしても、宝塚の生徒はあの阪神淡路大震災を経験してるわけだから、地震に対する恐怖は関東人以上のはず。揺れたときはかなりこわかったと思うけど」
 「娘役はいいけど、男役の場合、反射的にでも“キャッ”なんて言えないからつらいよね」
 「うーん。でも轟様なら反射的にでも“うぉっ”とか野太い声で言いそう」

 などと話しているうちに、安全確認が済んだらしく「再開」のアナウンスが。
 幕が開くと、中断されたシーンをもう一度最初からやり直すらしく、おしま@檀ちゃんが板つき(最初から舞台上にいること)で一人で海を眺めている。
 その姿にお客さんは応援の意味を込めてひときわ大きな拍手。
 そこへ伊佐次@轟様が下手花道から登場し、こちらにも同じく大きな拍手。
 ここで伊佐次は、海を見ているおしまに声をかけるのですが、さすがは轟様。客席の緊張と不安を取り除こうとしょっぱなからアドリブをかましたのです。
 まずは、登場しながら独り言のように「いやー、江戸ではたびたびあったけど、まさか長崎でもこんなすごいものにあうとはなあ。あー、こわかった」とつぶやき、笑いをとる。さらにおしまの姿をみつけて一言。「おしまちゃん! 大丈夫だったかい?」。ここでまた爆笑。客席は一転してリラックスムードに。

 で、このシーンを見ていて「あれ?」と思ったのです。
 たしかさっきは2人が手を握りあい、みつめあっていたシーンがあったはずなのに、そんなシーンはどこにもないんですよ。
 ………てことは。そう。あれは芝居じゃなかったんだよ。
 終演後、事実を確認しようと益子さんにその話をしたところ、たしかに地震のときは手を握っていたと証言。さらに観察魔の益子さんは次のように語っていました。

 「檀ちゃんが轟様の腕をぎゅっと握ってすがるように顔を見たんですよ。そしたら轟様がその手の上に自分の手をのせて落ち着かせるように何か囁いてました」

 おそらく、檀ちゃんは地震と悲鳴にかなりビビッて「どうしよう」って感じで轟様の腕をつかみ、轟様は檀ちゃんの手を握って「大丈夫。おちついて。続けなさい」と力づけたのではないでしょうか。
 いやー、男らしすぎるよ>轟様
 これを知って、益子さんは「今日で私の中の轟様株が急上昇しました」とメロメロになってました(笑)。

 ちなみに、ご存じない方のために補足しておくと、星組の現在のトップコンビは湖月わたると檀れい(檀ちゃんはこの公演で退団します)。
 轟悠は、雪組トップをかなり長くつとめたあとに、次の春日野八千代を目指して専科入りし、今回のように時々いろいろな組に特別出演しています。
 轟様はトップのさらに上という位置づけのため、轟様が特出すると、その組のトップは微妙な扱いを受けるのですが、トップとしていまいち弱いというスターは、逆に轟様が出ることで二番手のような気楽さを得てかえってのびのび魅力を発揮できる場合もあったりします。今回の場合は……まあコメントは控えます。
 轟様は、ご存じの方はご存じかと思いますが、歴代男役トップの中で「最も男にしか見えないジェンヌNO.1」といっても過言ではないでしょう。
 特に「エリザベート」初演で演じたテロリスト役は、その後東宝ミュージカルで同じ役を演じた高嶋政宏よりも数段男らしくセクシーで、作者のクンツェさんが轟様を観て「宝塚は女性だけの集団だときいていますが、本物の男性 もまじってるんですね」とコメントしたことは有名(まじってるわけねーだろ。お茶目すぎるよ>クンツェさん)。
 同世代のトップスター(真琴つばさとか愛華みれ)はすべて退団して女優として活躍しているため、専科に残ってずっと男を貫き続けている轟様はまさに男役の中でも別格の存在。
 私のまわりでは、トップスターは呼び捨てなのに、轟様にだけは「様」をつけるのが不文律です(笑)。

 それにしても、これだけ大騒ぎしたわりには、外ではそれほど揺れてなかったんでしょうか。
 心配しているといけないと思い、休憩時間に家に電話を入れたのですが、出てきた母親の第一声は

 「なに?」

 というそっけないものでした。
 「地震あったでしょ?」と言っても、「あー、わかったの?」とのんびりしている。
 「揺れたんだよ。ものすごく。舞台も30分中断したんだよ。電車も止まってるんだよ」と訴えても「そんなにすごかったの?」と反応薄。
 この温度差はなんなんだ! 同じ東京にいるのか、本当に。
 あとで新聞やニュース見たけど、銀座のある中央区は震度3グループにも入っていない。東京宝塚劇場だけが局地的に揺れたんだろうか。
 皆さんのいた地域はどうでしたか?

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そのとき私は…

千葉北西部地震ですが。
私は都内在住在勤ですが、当日は震度5の地域で休日出勤中でした。
回転するような揺れで怖かったので、轟様のように(違)「うおっ」とうめいて机の下にもぐってました。

AMラジオ聞きながら仕事してたんですが、AMラジオというのはローカル放送で、画を手配する必要がありませんから、情報は恐らく他のどのメディアよりも早いと思います。しかしあまりに早すぎて、中継地の人やアナが怯えた声になっているのが怖かったです…。

明けた月曜の職場は「どこでどのくらい揺れたか」の発表会になりました。
同じ東京(あるいは首都圏)なのに…という差異の持ち寄り会でもありました。
地震てのは震源地からどう波が来るかで、細かく差異が出たり出なかったりしますね。
もちろん、どういう建物の何階にいたか、柱の近くだったかにもよるけど。

で、エレベータで別会社の偉いさんに出くわしまして。
いつも天気や天変地異の話ぐらいしかしないので、この日も地震の話を振ろうとしたら、

「大きい台風来るね! 出先で丈夫そうな傘買ったよ、ほら!」

…もう次の天変地異の話に進んでる…。前向きなおじさんだ。
  • from 東山にしこ :
  • 2006/08/19 (01:08) :
  • Edit :
  • Res

轟記念日

流石、紅の轟様!!
究極の理想の男を演じる宝塚において、緊急事態までも理想の男で居られる男役はそういないでしょう。
いやーエピソードだけでメロリンラブです☆キャーキャー!!

今度から、私も轟には様を付けるように致します。もう“トド”とか“ロッキー”とか変なあだ名で呼ぶのやめます。微妙な専科、とか思うのもやめます。あんた不動のトップだよ、轟!!(言ったそばから様付けて無いし)

それにしても、檀ちゃんやめちゃうのですねー。お話も面白そう(人情ものに弱い)だし、チケット取れば良かった。わたるの役が轟の方を重視している辺り、いつか伊万里さんがおっしゃっていた、男男の関係の方が強い微妙な三角関係ものっぽいのでしょうか。

地震、中央区はそんなでも無かったのですか??
都心はほぼ震度4だったように思っていたけれど・・・帰りの交通は大丈夫でしたでしょうか?
劇場で地震体験はけっこう恐怖ですね。。

はぁ〜それにしてもVIVA轟様。また「檀ちゃんがすがるような目で〜」辺りのエピソードが、彼の(彼?)ますらおぶりを上げてくれます。アドリブセンスもイイ!! もう7月23日は「轟記念日」制定ですね。
  • from ベビ次 :
  • 2006/08/19 (01:11) :
  • Edit :
  • Res

台風やる気ない。。

>東山さん

そうか。時代は次のイベントにむけて動いているのですね。
って、台風これでほんとに房総を通過してるのですか?
うちのまわりでは思いっきりなまぬる〜い風がやる気なさげに吹いてるだけなんですけど。
進路はずれてるならともかく、天気予報でみると今まさに近くを通過しているはずなのに雨も風もほとんどなかったりすると自分のいる世界に自信がもてなくなってしまいますよね。
ほんとにここ東京なのか???
エレベーターのおじさまは買った傘が役に立ったのでしょうか…。
  • from 伊万里@管理人 :
  • 2006/08/19 (01:13) :
  • Edit :
  • Res

字余り

>ベビ次さん

「『大丈夫』と きみが手を握ってくれたから 7月23日は“轟記念日”」
いやー、「あかねさす〜」の中大兄に溶けていたベビ次さんならきっとレスしてくれると信じてましたよ。

> わたるの役が轟の方を重視

そうそう。ここポイント。男同士で譲りあっちゃったりした日にはたまりませんね。
しかもラストは、ドライアイスたちこめる夜の海に浮かぶ船の上で絶命する轟様を、泣きながら抱きしめるわたるで幕ですよ。
悪いけど「もう檀ちゃんはいらない」って感じでした。
  • from 伊万里@管理人 :
  • 2006/08/19 (01:15) :
  • Edit :
  • Res

台風、働いてたよ

> 時代は次のイベントに向けて

いえ、そのおじさんだけだと思います…。ふつうの人はちゃんと(?)地震の思い出を語っていました。

当方、26日夜はセミナーのお客さんの帰路のために刻々と台風情報を追っていましたが、台風、ちゃんと気象情報どおりに動いてましたぜ?
というか気象情報はちゃんと台風の動きを追ってましたぜ?
23時なんてもうどの気象情報も「都心は雨と風が!」なんて言ってなかったぜ?
もしかして私が東京にいるつもりで北京にでもいたんだろうか。

テレビだとあの円の大きさが誤解をさそいますね。
円の中だって雲や気圧の細かい差で違いが出ますがな。
  • from 東山にしこ :
  • 2006/08/19 (01:17) :
  • Edit :
  • Res

すでに「トド」が定着

> もう“トド”とか“ロッキー”とか変なあだ名で呼ぶのやめます。
> 微妙な専科、とか思うのもやめます。

べビ次さん、お、おもしろいです。門外漢には新鮮です。
私は宝塚歌劇にはうとく、轟様が専科に行ったことぐらいしか知りませんが(唐沢さんのせいで…おかげで、ふつうの一般人よりは毒され…もとい、断片的な知識がある)、そんな呼び名が…。

それは一般化している呼び名ではないから変な勘違いでいいふらさないように>私。

ジェンヌのニックネームは選手名鑑に載っている自己申告のやつを使うだけかと思い込んでいましたが、そういう変な呼び方、他にもあるのですか?(選手名鑑?)

というか私の脳内ではもう「トド」になってしまいました。
ああ。私の数少ない、「知ってる現役ジェンヌ」がこんなことに。「とどろき」さんが「トド」で何が悪い。ああ、すでに居直りの域に。べビ次さんに申し訳ないです。
  • from 東山にしこ :
  • 2006/08/19 (01:20) :
  • Edit :
  • Res

嫌いなあだ名…らしい

>東山さん

“漢”と書いて“おとこ”と読ませる魅惑のアナーキスト、トド…轟様が、確かご自分でおっしゃられていたのですよ。あだ名「トド」。
確か昔、例の選手名鑑で記述されていたかと。
しかも普通の「あだ名」の欄に、轟様は勝手に「嫌 い な あだ名」という欄を追加されており、そこに「トド」を。
どんだけ呼ばれたくないあだ名なのかと思いました。そのあまりの強烈さが、逆効果で「トド」呼びを普及してしまったことは言うまでもありません(私身内限定)。

東山さんに他のけったいな呼び方を教えたいあまり、勝手にねつ造しようとしたことをここに告白致します。
残念ながら轟以外、珍妙な呼び方をしている生徒さんは知らないのですよ。。でも「トド」お気に召されたようで、何よりです。どうか本人に聞こえないところで普及活動を!
  • from ベビ次 :
  • 2006/08/19 (01:23) :
  • Edit :
  • Res

たまりません!

>伊万里さん

「ドライアイス立ちこめる中〜」
ギャー!もうたまりません。
当日券狙いで朝がんばっちゃおうかと思っております。
男同士のむさっくるしい絆系は轟様の右に出る者はいませんね。
「アナジ」とか大好きでした。
今回の役所は檀ちゃんを追うということで、わたるの片思いっぽくてよけい笑え、いや泣けます。ツボ!
  • from ベビ次 :
  • 2006/08/19 (01:24) :
  • Edit :
  • Res

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プロフィール

HN:
伊万里
性別:
女性
職業:
劇作家・ライター
趣味:
旅行 骨董 庭仕事

著作



「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」

Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!

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