古伊万里★新伊万里
劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です
NZ紀行(序)〜NZ知ってるつもり?!
先月、9日間の行程でニュージーランドに旅行してきました。
写真の整理がようやく終わったので、そのご報告をブログ上で少しずつしていきます。
かなり長く連載することになると思うので、コメントは「全部終わってからにしよう」ではなく、その都度でお願いします。コメントに答えることで、本文に書ききれなかった話まで広げることもできると思いますので。
さて。
皆さんはニュージーランドについてどのくらい知識をお持ちでしょうか?
今回、「ニュージーランドに行くんだー」と周囲に予告した際、返ってきた反応で一番多かったもの、それは
「羊がいっぱいいるとこだよね!」
でした。
たしかに羊はいっぱいいます。
でもそれ以上の知識・印象はあまりないという人が多く、思った以上にニュージーランドはマイナーなんだなと思いました。
「いいところらしいね」という反応も多かったのですが、実際に「行ったことがある」という人はまだまだ少数派。
「なんでそんなとこ選んだの?」とピンとこないような反応をされたり、「ニュージーランドって9日もまわるとこあるの?」といかにもモノ好きを見るような表情で見られたこともしばしばでした。
そこでまず連載1回目は、旅行レポートに入る前のプレゼンテーションとして、「ニュージーランド基礎知識編」から始めたいと思います。
ニュージーランドといえば……?
写真の整理がようやく終わったので、そのご報告をブログ上で少しずつしていきます。
かなり長く連載することになると思うので、コメントは「全部終わってからにしよう」ではなく、その都度でお願いします。コメントに答えることで、本文に書ききれなかった話まで広げることもできると思いますので。
さて。
皆さんはニュージーランドについてどのくらい知識をお持ちでしょうか?
今回、「ニュージーランドに行くんだー」と周囲に予告した際、返ってきた反応で一番多かったもの、それは
「羊がいっぱいいるとこだよね!」
でした。
たしかに羊はいっぱいいます。
でもそれ以上の知識・印象はあまりないという人が多く、思った以上にニュージーランドはマイナーなんだなと思いました。
「いいところらしいね」という反応も多かったのですが、実際に「行ったことがある」という人はまだまだ少数派。
「なんでそんなとこ選んだの?」とピンとこないような反応をされたり、「ニュージーランドって9日もまわるとこあるの?」といかにもモノ好きを見るような表情で見られたこともしばしばでした。
そこでまず連載1回目は、旅行レポートに入る前のプレゼンテーションとして、「ニュージーランド基礎知識編」から始めたいと思います。
ニュージーランドといえば……?
その1.「人間の数よりも羊のほうが多い」
まあ、まずはこのへんが有名なところでしょう。
ニュージーランドといえば羊、羊といえばニュージーランド。羊抜きでニュージーランドを語ることはできません。
聞くところによると、羊の数は人間の10倍とか?!
その2.「南半球なので、東京とは季節が逆」
これもまあ皆知ってることだと思います。
ちなみに現在のニュージーランドは「秋」真っ盛り。4月がちょうど10月くらいの感覚でした。
さらに言うと、ニュージーランドは南へ行けばいくほど寒くなります(北の方角に赤道があるので)。なので、「北向きの家」のほうが日当たりが良く、「南風」は冷たい風になるんですね。北半球では、1日のうち太陽が一番高い位置にある状態を「南中」といいますが、南半球では「北中」です。「南の島」は寒々としたイメージだし、「北の国から」はおそらく常夏の楽園のイメージなんでしょうね。
また、排水口の渦の方向が北半球とは逆になるというのも有名な話です。赤道直下では渦が発生せず、そこから数歩北へ行くと右回り(だったかな?)、南へ行くと左回り(だったと思う)の渦ができると聞いたことがあります。それを実証しようとホテルのお風呂で実験を試みましたが、排水口の形で渦の方向はすぐに変わってしまうらしく、明確な実証はできませんでした。
その3.「世界で一番早く日が昇る国」
ニュージーランドと日本の時差は3時間。日本よりも3時間先をいっています。
なんとなく日本が一番東のような気がしてたんですけど、ニュージーランドは日本よりもさらに日付変更線に近い場所にあるんですね。
海外旅行では、だいたい時間が逆行するのが普通なので、進んでいる国に行くのはちょっと新鮮でした。
その4.「南極に3番目に近い国」
行くまではニュージーランドってオーストラリアと同じような位置という感覚だったんですが、実際はかなり南のほうなんですね。
南極までジェット機で3時間くらいと聞いてちょっとびっくりしました。
ちなみに、南極に1番近い国はチリ、2番目はアルゼンチンだそうです。
その5.「飛べない鳥が生息している」
ニュージーランドには、そもそも哺乳類というものがいませんでした(2種類のコウモリを除く)。もちろん、人間もいなくて、「森」と「鳥」しかなかった。
つまり鳥にとっては「天敵」のいない天国ということ。
敵から逃げる必要のなくなった鳥は、「飛ぶこと」を忘れ、いつしか飛べなくなってしまいました。
ところが、人間が住みつくようになってから、外からさまざまな種類の哺乳類が持ち込まれるようになりました。当然、飛べない鳥は恰好の標的となり、その数は激減します。
今では、飛べない鳥は保護の対象です。外部からの動植物持ち込みは非常に厳しく制限されています。
飛べない鳥の中でも一番有名なのが国鳥とされている「キーウィ」。フルーツのキーウィが、鳥のキーウィに似ていることから名付けられたのはご存じの通り。フルーツのキーウィは、中国原産ですが、現在の形に改良したのはニュージーランド。よって、ニュージーランドでは最もなじみのあるフルーツです。
ちなみに、「ニュージーランド人全般」を示す愛称も「キーウィ」といいますし、証券取引所では「ニュージーランド・ドル」のことも「ザ・キーウィ」と呼びます。どこまでもキーウィ好き!
その6.「ロケによく使われる」
ニュージーランドは、映画やCFのロケに非常によく使われます。
一番有名なのは「ロード・オブ・ザ・リング」。「ラストサムライ」「ナルニア国物語」なんかもそうですね。
CFはダチョウがスキーしてるアレとか、山瀬まみのキンチョーリキッドとか、吉永小百合の「水平線の家」とか。
自然のスケールの大きさもさることながら、北半球と季節が逆なので「先撮り」ができる点も魅力なのでしょう。
いかがでしょうか。
これだけでもけっこう「へえ〜」…ってことがあったのではないでしょうか。
では、次回より旅行記をスタートします。お楽しみに!



成田出発は18時30分。
時差がほとんどないので、食事時間も睡眠時間もあまり日本と変化なしでした。
上は機内から撮った日の出の連続写真。現地時間の朝7時ちょっと前。

<NZ地図>
ニュージーランドの大きさは、日本から北海道を抜いたくらい。意外に大きいです。そこにいる人口が400万人弱。とにかく空いてます。
今回の旅行で訪ねた場所(泊まった場所)をチェックしてみました。
まず「A=クライストチャーチ」に2泊。 「B=マウントクック」に1泊。「C=クィーンズタウン」に3泊。そして「D=オークランド」に1泊です。C→D間のみ飛行機を使いました。
まあ、まずはこのへんが有名なところでしょう。
ニュージーランドといえば羊、羊といえばニュージーランド。羊抜きでニュージーランドを語ることはできません。
聞くところによると、羊の数は人間の10倍とか?!
その2.「南半球なので、東京とは季節が逆」
これもまあ皆知ってることだと思います。
ちなみに現在のニュージーランドは「秋」真っ盛り。4月がちょうど10月くらいの感覚でした。
さらに言うと、ニュージーランドは南へ行けばいくほど寒くなります(北の方角に赤道があるので)。なので、「北向きの家」のほうが日当たりが良く、「南風」は冷たい風になるんですね。北半球では、1日のうち太陽が一番高い位置にある状態を「南中」といいますが、南半球では「北中」です。「南の島」は寒々としたイメージだし、「北の国から」はおそらく常夏の楽園のイメージなんでしょうね。
また、排水口の渦の方向が北半球とは逆になるというのも有名な話です。赤道直下では渦が発生せず、そこから数歩北へ行くと右回り(だったかな?)、南へ行くと左回り(だったと思う)の渦ができると聞いたことがあります。それを実証しようとホテルのお風呂で実験を試みましたが、排水口の形で渦の方向はすぐに変わってしまうらしく、明確な実証はできませんでした。
その3.「世界で一番早く日が昇る国」
ニュージーランドと日本の時差は3時間。日本よりも3時間先をいっています。
なんとなく日本が一番東のような気がしてたんですけど、ニュージーランドは日本よりもさらに日付変更線に近い場所にあるんですね。
海外旅行では、だいたい時間が逆行するのが普通なので、進んでいる国に行くのはちょっと新鮮でした。
その4.「南極に3番目に近い国」
行くまではニュージーランドってオーストラリアと同じような位置という感覚だったんですが、実際はかなり南のほうなんですね。
南極までジェット機で3時間くらいと聞いてちょっとびっくりしました。
ちなみに、南極に1番近い国はチリ、2番目はアルゼンチンだそうです。
その5.「飛べない鳥が生息している」
ニュージーランドには、そもそも哺乳類というものがいませんでした(2種類のコウモリを除く)。もちろん、人間もいなくて、「森」と「鳥」しかなかった。
つまり鳥にとっては「天敵」のいない天国ということ。
敵から逃げる必要のなくなった鳥は、「飛ぶこと」を忘れ、いつしか飛べなくなってしまいました。
ところが、人間が住みつくようになってから、外からさまざまな種類の哺乳類が持ち込まれるようになりました。当然、飛べない鳥は恰好の標的となり、その数は激減します。
今では、飛べない鳥は保護の対象です。外部からの動植物持ち込みは非常に厳しく制限されています。
飛べない鳥の中でも一番有名なのが国鳥とされている「キーウィ」。フルーツのキーウィが、鳥のキーウィに似ていることから名付けられたのはご存じの通り。フルーツのキーウィは、中国原産ですが、現在の形に改良したのはニュージーランド。よって、ニュージーランドでは最もなじみのあるフルーツです。
ちなみに、「ニュージーランド人全般」を示す愛称も「キーウィ」といいますし、証券取引所では「ニュージーランド・ドル」のことも「ザ・キーウィ」と呼びます。どこまでもキーウィ好き!
その6.「ロケによく使われる」
ニュージーランドは、映画やCFのロケに非常によく使われます。
一番有名なのは「ロード・オブ・ザ・リング」。「ラストサムライ」「ナルニア国物語」なんかもそうですね。
CFはダチョウがスキーしてるアレとか、山瀬まみのキンチョーリキッドとか、吉永小百合の「水平線の家」とか。
自然のスケールの大きさもさることながら、北半球と季節が逆なので「先撮り」ができる点も魅力なのでしょう。
いかがでしょうか。
これだけでもけっこう「へえ〜」…ってことがあったのではないでしょうか。
では、次回より旅行記をスタートします。お楽しみに!
成田出発は18時30分。
時差がほとんどないので、食事時間も睡眠時間もあまり日本と変化なしでした。
上は機内から撮った日の出の連続写真。現地時間の朝7時ちょっと前。
<NZ地図>
ニュージーランドの大きさは、日本から北海道を抜いたくらい。意外に大きいです。そこにいる人口が400万人弱。とにかく空いてます。
今回の旅行で訪ねた場所(泊まった場所)をチェックしてみました。
まず「A=クライストチャーチ」に2泊。 「B=マウントクック」に1泊。「C=クィーンズタウン」に3泊。そして「D=オークランド」に1泊です。C→D間のみ飛行機を使いました。
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NZ基礎知識
土産話がより深く楽しめます。
そういえば昔の上司が某新聞社のNZ支局にいたんですが、そのときの話をせがむと
「キウイっていう鳥ね、ぼくはあれは嫌いだな」
と言ってました。
あんなもの、わざわざ好いたり嫌ったりするものなのか?
それともキウイには人に嫌われる何かがあるのか?
あとNZに親子留学してた友人がキウイの人たち(白人の)は風呂に入らないと言ってました。
分析
そもそも稀少動物なので、こちらから積極的に接触しようと思わなければかかわることもないと思うし、迷惑をかけられるチャンスもないと思うのですが。
となると考えられるのは…
1)単に容姿が生理的にうけつけない
2)鳥のくせに人気者なのが気にくわない
3)「飛べない鳥」というところに自分のトラウマを刺激されるなにかがある
……こんなとこでしょうか。
1)と2)だとつまんないけど、3)はドラマが1本書けそうですね(←書かなくていいです)。
「キーウィ風呂嫌い説」は聞いたことないですが。どっちにしろ、日本人以上に風呂好きの民族はそうそういないでしょう。