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古伊万里★新伊万里

劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です

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笠間で久々に器買いに燃える!

 茨城旅行、2日目は笠間に行きました。
 つくばエクスプレスができて筑波山は東京からぐっとアクセスがよくなったと書きましたが、笠間に出るのは大変でした。
 ていうか、「東京⇔筑波山」「東京⇔笠間」というだけなら東京から直通の電車なりバスなりが運行しているので簡単に行けるのですが、複数のエリア間を移動しようとすると、とたんに不便になるんです。
 たとえば、筑波山からつくば駅に戻ったとしても、つくば駅はJRの駅とつながっていないので、茨城の他の地域には行けません。
 となると、どこか他のJRの駅に出るバスに乗るしかないわけですが、バスも電車も本数が少ないため、なかなかうまく接続できない。
 旅館で時刻表と路線図首っぴきで検討した結果、筑波山から北西の方向にある岩瀬というJRの駅にバスで向かい、そこから水戸線で東へ移動するのがよかろうということになりました。

 この日は昨日とはうって変わって底冷えのする曇り空。筑波山登山が昨日でよかった……と心から思いました。
 まず、筑波山から岩瀬駅までバスで30分ほど移動。
 岩瀬では接続の関係でさらに30分間待つことになりましたが、小さい駅で待合所もオープンスペースなので、この寒さはかーなーりーこたえました。
 ようやくやってきた電車(水戸線。1時間に1本くらいしかない)に乗ってさらに30分。結局、筑波山から笠間までは、東京から筑波山までくらいかかりました。
 
 笠間、と言いましたが、実際に私たちが降りたのは笠間駅ではなく、もう2つ先の友部という駅。
 なぜかというと、笠間には笠間市内のみどころを無料で循環してくれるバスがあって、それの発着地が友部だからです(もちろん、途中で笠間にも寄るんですが、コースの順番からいって、友部から乗ったほうが観光しやすいようにできている)。
 友部は上野から水戸へ向かう常磐線(南北に通っている)も通っているし、笠間に比べたらかなりアクセスの良い駅です。なので、外部からくる観光客のことを考えて友部発着にしているのでしょう。

 まず最初に向かったのは「工芸の丘」というところ。
 ここは、文字通り丘の上に作られた笠間焼き関係の総合施設で、窯元や作家の紹介を行うコーナー、作品の展示を行うギャラリー、販売を行うショップ、陶芸体験ができる工房などがあります。
 このあたりでついに雨が降り始め、いよいよ寒くなってきました。
 ここでは、とにかくショップに行ってどんな特徴の焼き物なのかを見てみようということになりました(体験するほどの時間的余裕はなかったので)。
 が、なんかどの作品もどこかで見たことのあるような焼き物ばかりで、あまりにもバリエーションがありすぎていくら見ても「これぞ笠間!」という特徴がつかめないのです。
 というわけで、いまいち購買意欲をそそられないまま終了。



工芸の丘入口にある笠間焼きのオブジェ。



工芸の丘全貌。



工芸の丘内にある登り窯で窯出しを行っていました。
真ん中のはピカチュウ??……気になります。


 次は「笠間稲荷神社」へ。
 日本三大稲荷のひとつと言われるお稲荷さんで、初詣の参拝客数は茨城一らしいですが、雨の降りしきるこの日の境内には誰もいなくて寂しい限りでした。
 ここでちょうどランチタイムになったので、あらかじめリサーチしてあったこの近辺にある「かるにえ」という西洋割烹のお店へ。
 ここは笠間焼きの食器を使っているのが売りで、陶芸作家の人たちの間でも人気とのこと。お店の雰囲気もいいし、お料理もおいしいし、満足しました。




笠間稲荷神社。境内にあった樹齢400年の藤の大きさにはたまげました。
今は枯れ木だけど花が咲いたら見事だと思う。



前菜は「紫芋のムース鴨のロースト野菜サラダ添え」。



肉料理は「あじさい鶏(那須の地鶏)のロースト」。
真ん中にのっているのは温泉卵。
魚料理は牡蠣のフリットに出し汁をかけたものでした。



デザートは「カボチャのプリン」。


 このあとは「春風萬里荘」へ。
 ここは、あの北大路魯山人が住んでいた北鎌倉の自宅を移築したというもの。魯山人がデザイン・設計した茶室や風呂場などを見ることができます。
 が、感想はただただ「寒い!」の一言。
 ちょうど障子貼りの最中だったため、家中がしんしんと冷え切っており、コートを着たまま見学しても震えがとまらず、思考回路は完全に停止。
 日本の古い家ってどうしてこんなに寒いの?!




春風萬里荘。
入口の前にある狛犬(?)がなぜ後ろを向いているのかが気になる。。。


 最後はやきものロードと言われる場所で下車し、「陶の小径」と名付けられた一角を散策しました。
 この道には9つの工房がそれぞれにショップを構えており、自分のところで作っているオリジナル作品だけを出しているのです。
 最初から買い物はここでしようと決めていたのですが、どの店も今ひとつピンとこない。傘をいちいち開いたり閉じたりして店に立ち寄るのもいいかげん疲れてきたところ、最後の店で初めていい感じの店にあたりました。
 そこの器は、基本的に焼き締め(釉薬をかけない方法)が多く、一見備前焼きにすごく似ている。でも、備前ほど高くない。もともと備前好きの私としてはここの器はかなりのツボ。ようやく購買意欲に火がつきました。ボッ。

 作品を吟味していたら、工房のご主人が出てきて、笠間焼きについてあれこれ話し始めました。
 ご主人によると、笠間焼きは他の焼き物に比べると歴史が浅いので、「笠間ならではの独自性」というものが薄く、他の焼き物の特徴をいろいろとりいれたものが多いんだそうです。だから「工房の数だけ種類がある」と言われるほどどれも特徴がバラバラなのだとか。なるほど。いろいろな工房の作品を集めた工芸の丘のショップがバリエーションありすぎだった理由がこれでわかりました。
 さらにお隣栃木の名産・益子焼きをひきあいに出して笠間焼きの特徴を説明するご主人。いや、べつに私「益子とどう違うんですか?」なんて一言も聞いてないんだけど、どうも一緒にされることが多いらしく、しきりに益子を意識した発言をくり返すんですよ。
 やっぱり隣国ってそういうもの?

 結局、ここでは飯腕、マグカップ、湯飲み、花入れ、携帯ストラップの5点を購入。これでも備前のマグカップ1点分くらいの値段にしかならないのが嬉しい。いずれも衝動ではなく、以前から「気に入ったものがあったら買いたい」と思っていたものばかりだったのでよかったです。
 特に携帯ストラップは嬉しかった。ガラスとか天然石はよくあるけど、陶器のストラップって珍しいじゃないですか。ちょうどストラップが壊れたところだったので、せっかく笠間に行くんだから陶器のストラップがあったら買ってきたいなーと思ってたんです。でも工芸の丘では見あたらなくて諦めてたんですよね。ちょっと重いんだけど、渋くて気に入りました。




購入した携帯ストラップ。一見石に見えるけど土です。
焼き締めで1個1個炭化がかけてあるという凝りよう
(炭化とは、焼くときに炭を発生させて仕上がりの生地を炭っぽく見せること)。
しかもそれぞれに「か」「さ」「ま」と文字が刻まれている
(「さ」は裏側にまわってしまって写ってませんが)。
一緒に写っているのは、やはり風水旅行で日光に行ったときに、
パワースポットの東照宮奥社で購入した眠り猫ストラップ。



笠間の観光名所を無料でまわってくれる「かさま周遊バス」。
1日中悪天候でしたが、これをフルに利用したお陰でかなり助かりました。
年間1000万かかるという維持費・運営費は、
日動美術館・春風萬里荘・笠間稲荷神社が共同出資しているとか。
運転手さんの話では、あまりに負担が大きいので
9月で廃止になるという案も出ていたそうです。


 ショッピングを無事終えて友部駅へ戻り、そこから常磐線に乗り換えて水戸へ。
 水戸では納豆や梅などのお約束のお土産を買い込み、納豆料理を食べてから新宿行きの高速バスに乗って帰りました。




納豆料理の一品。
「納豆チャーハン」「納豆オムレツ」まではまあそんなに珍しくなかったけど、
この「納豆の唐揚げ」にはちょっとびっくり。
つなぎは納豆の粘りだけなので、唐揚げといってもかなり崩れやすいです。
薬味は塩のみ。


 以上、駆け足ですが、年越す前にレポートを終わらせないと気持ち悪いので無理やり終わらせました。
 さて、今年最後の風水旅行、結果はいかに?

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プロフィール

HN:
伊万里
性別:
女性
職業:
劇作家・ライター
趣味:
旅行 骨董 庭仕事

著作



「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」

Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!

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