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古伊万里★新伊万里

劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です

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吸いすぎに注意

 新緑のきれいな季節になってまいりました。
 「季節の借景シリーズ」をお届けしようと思いつつ、更新が滞ったために季節がどんどん移っていってしまいました。
 今さらですが、2点ほど借景をアップします。


 これは4月6日に撮影した山吹。
 2階の南向きのベランダから見えるお向かいのお宅のものです。
 うちとの間に川があるため、春になると土手沿いにいろいろな花が咲きます。
 中でも一番華やかなのがこの「山吹」。
 今はもう終わってしまってユキヤナギが咲いています。
 こういうしだれ系の花木ってすてきですよね〜。


 これは北側の公園にあるハナミズキ。
 4月20日に撮影しました。
 前回お届けした「桜とハナモモ」の写真と同じ場所です。
 桜とハナモモが終わったあとは、GWにかけてハナミズキが盛りに。
 同時に丸裸だったケヤキもどんどん葉を繁らせていきます。
 その変化のスピードたるや本当にあっという間で、ボヤボヤしていると窓の外の景色が一変してしまいます。
 今までそんな変化にもあまり気をとめませんでしたが、注目しだすと植物の変化は早いなーとあらためて実感します。

 というわけで本題。
 4月に入ってから、低気圧が張り出してきて、梅雨どき並に天候のよくない日が続いています。
 そのせいか、この数年、薬でうまくコントロールしてきたはずの喘息の兆しが見えてきました。
 本格的な発作にまではいたっていないのですが、常に呼吸が浅い感じで、特に朝方には必ず呼吸が苦しくなり、胸の奥で雑音がします。
 調子のいいときは、2ヶ月に1回くらいのペースで大学病院の呼吸器内科に予防の吸入薬をもらいにいくのみなんですが、「ちょっとでも怪しいと思ったらすぐに来てください」と言われているため、先日思い切ってアポなしで病院に行ってきました。

 予約をしていない患者は後回しにされるので、待つ覚悟はしていました。
 していましたが、まさかこれだけ待たされるとは……。 
 2時半に受付を済ませ、それからじーーーっと待ち続けましたが、待てども待てども呼ばれず。
 3時間半が経過したところで、なんとなく気分が悪くなってきて、そのうちに息が苦しくなってきました。
 「これはおかしい」と思い、看護師さんに「呼吸が苦しいんですけど、どこか横になれるところはないですか」と聞いたところ、最初は「ベッドはいっぱいで…」とつれない返事で、しかたなく待合室のベンチに横になっていたんですが、しばらくしたら「隣の外科の処置室のベッドなら空いている」と言われ、そっちに移動。
 と、ここまではよかったんですが、酸素濃度計(指にはさんで血中酸素飽和濃度を計測するクリップのようなもの)で酸素の状態を見たところ、特に酸素の量が減っているわけではなかったため、とりあえず軽くみられたのか、カーテンをジャッとひかれて隔離されたまま放置されてしまいました。
 えー、これじゃ中で何があっても外からわかんないじゃん。
 と一瞬不安に。

 その後も呼吸の乱れは続き、いくら吸っても吸っても酸素がいきわたらないような感覚に襲われましたが、看護師さんは誰も見にきてくれません。
 不安になって、ナースコールを押し続けましたが、それでも来てくれません。
 声を出そうにも呼吸するのに精一杯で声を出すこともできません。
 私、このまま死ぬのか?
 呼吸器内科の処置室にいるのに呼吸困難のまま放っておかれるってありなのか?
 不安と恐怖がどんどん増幅していきました。

 かれこれ30〜40分たってから、ようやく医師と看護師が様子をみにきてくれました。
 助かった。。。
 と思ったら、医師は「これは喘息発作じゃなくて過呼吸だね。大丈夫。ペーパーバッグを口にあてて、吐いた息を吸うようにすれば元に戻るから」といとも簡単に診断。
 言われた通り、袋を口にあててスーハースーハーしてたら、ほんとに苦しくなくなってきた。
 そうかー。
 名前は聞いたことがあったが、これが「過呼吸症候群」というものだったのか!

 あとで調べてみたところ、「過呼吸症候群」は一種の自律神経の乱れから起こる状態らしいです。
 不安や緊張や恐怖や怒りや興奮など、過度のストレス+疲労が重なったとき、脳内の呼吸中枢が刺激されて呼吸の回数が増え、過剰に酸素をとりこんでしまい、血液中が酸素過多状態になってしまうというもの。
 「酸欠が苦しいのはわかるけど、酸素が多い分にはいいんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、酸素が増えすぎると二酸化炭素の濃度が減り、それも危ないんだそうです。
 実際には酸素が充分足りているのに本人は「呼吸ができない。酸素が足りない」と感じてしまうため、不安になって余計に多くの酸素をとりこもうとして呼吸があらくなり、悪循環に陥るというのが特徴です。
 あくまでも実際の酸素は足りているので、本人がいくら苦しくてもこれで「死ぬ」ことはないんですけどね。

 たとえば大泣きしたときに呼吸が乱れ、そのまま過呼吸状態に陥ることはなくはなかったけど、何もしてない状態からいきなりここまでひどい過呼吸状態になったのは初めてです。
 なまじ喘息持ちなため「喘息発作じゃないか」と心配してしまいましたが、よく考えてみると、過呼吸のときは胸の音もしなかったし、喘息の苦しさとは違ったような気がします。
 過呼吸は若い女性に多いようですが、男性にもないわけではなくて、堂本剛が「過呼吸症候群」なのは有名。らしいです。
 まあ、思春期の女の子なら似合いそう(?)だけど、おばさんの過呼吸じゃ見苦しいだけかも……。
 
 にしてもですよ。
 そんなにすぐに「過呼吸」だって見抜けるんなら、そしてその対処法もわかっているなら、どうしてもっと早くに見にきて一言そう言ってくれないんでしょうか。
 いくら「酸素は足りてるので死なない」と判断したからってひどくないですか?
 原因がわからないから、ものすごい不安が増幅して、40分間無駄に苦しんじゃったじゃないですか。
 そのときはもう夜に近い時間帯で、決して患者が溢れかえってるような状態じゃなかったのに……。
 大学病院には不信感を抱く出来事がかなりたくさんありますが、今回のことでますます不信感を抱いてしまいました。
 結局、診察してもらえたのは受付から5時間後。。。
 待ち時間と過呼吸で身も心も疲れ果てて帰りました。
 これじゃ具合悪いときは病院なんて行けないよ〜。
 
 とりあえず、喘息の薬はもらえたので、なんとか養生して悪化しないようつとめたいと思います。

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プロフィール

HN:
伊万里
性別:
女性
職業:
劇作家・ライター
趣味:
旅行 骨董 庭仕事

著作



「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」

Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!

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