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古伊万里★新伊万里

劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です

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「妄想アミーゴ」

 こちらのコメント欄にもしばしば登場するレミゼ貧乏さんのブログで「青春アミーゴ」についてとりあげられていました。
 そう。2005年の最大のヒット曲にして、人気ドラマ「野ブタをプロデュース。」の主題歌だったあの「青春アミーゴ」です(亀梨と山Pがドラマの登場人物の名前でユニットを組んで歌った)。
 その「青春アミーゴ」の歌詞、というかそこに描かれているシチュエーションの一部がレミゼ貧乏さんのお気に召さなかったらしく、「レミゼ貧乏版・青春アミーゴ」を作ってみました…というのがブログの内容です。
 詳細はレミゼ貧乏さんのブログをご覧ください。

 じつは私も「青春アミーゴ」は気になっていた曲でした。
 なんというか、歌詞に書かれた世界が日常なのか非日常なのか判然としないのが気持ち悪い、いや、いい意味でですよ。まあ、ひらたく言うとキャッチーだったんですね。
 だって「シー」とか「アミーゴ」とかイタリア語連発してるわりには、伝わってくる雰囲気は「コンビニにたむろしてる高校生同士の小競り合い」みたいなしょぼい感じだし。いったいどんなシチュエーションなんだよって思いませんでしたか?皆さん。
 「例のやつら」って誰よ。マフィア?
 「地元じゃ負け知らず」の地元ってどこ? シチリア島?
 …などなどつっこみどころが満載(笑)。
 
 という話はさておき。
 レミゼ貧乏さんが気に入らなかったのは「助けてくれ。例のやつらに追われてるんだ」という部分。
 レミゼ貧乏さんが好きな「男同士の熱い友情」の美学からいくと、このようなシチュエーションの場合、「助けてくれ」と道連れを望むのではなく、逆に「外に出るな」と相手を遠ざけるはずだというのです。自分はもうダメだけどせめておまえは逃げのびろと。でも、電話をうけたほうはかけてきたほうの危機を察して飛び出していく。しかし時すでに遅く、相棒は死にかけている。来てくれたことを喜びながらもそれを素直に表に出せず、憎まれ口をきいてしまう相棒。その気持ちは痛いほどわかるのに、やっぱり憎まれ口で答えてしまうもう一人。そんな感じにしてほしいのだと。

 「なるほどー」と思いましたね。
 たしかに言われてみれば「助けて」はないよなと私も思います。
 「私ならこうする!」という「レミゼ貧乏版・青春アミーゴ」も興味深く読みました。
 私は講座でレミゼ貧乏さんの作品を何本か拝読しているので、彼女の好みはよく知っています。なので「レミゼ貧乏さんらしさ」にニンマリといたしました。
 ただ、「おまえ、絶対家出るなよ」「絶対こっち来るなよ」と連発するのはかえって「これは来てくれってことだよ」という作者の意図を強調することになると思うので、もし私だったらそのセリフは入れないかなーと思います。
 じゃあどうするのか?
 ここから私の妄想にもスイッチが入りました。

 もし自分がやられてるところに相棒が来たのを見るという状況だったら「こっちに来るな」「あいつは関係ない」とか叫ぶかもしれないけど、これは「その場にはいない相棒」に電話をかけるという状況なんですよね。
 となるとどうなんだろう。
 うーん。私なら「追われてる状態(=これからやられるところ)」ではなく、「すでにやられて死にかけた状態」で電話させるかな。
 そういう状況で相棒に電話するとしたら、そのときはもはや「こっちに来るな」といった相手の立場に立つような冷静なことは言わないかもしれないですね。
 ほんとに「ああ、自分はもうこのまま死んでいくんだな」と思うところまできたら、もっと純粋に「相棒の声が聞きたい」「相棒の腕の中で死にたい」というある意味「自分の中の欲求」に忠実になるんじゃないでしょうか。

 たとえば、B(死んでいく方)は、その日A(助けにいく方)と会う約束をしていた。
 Aの何かの晴れ舞台(結婚式とか)を祝いにいくとかでもいい。
 その途中で「例のやつら」にやられてしまう。
 それでもBは血みどろになりながらも花束をもって教会へかけつけようとする。
 でも教会の外で力つきる(このへん「白夜行」のトップシーンの影響受けてるかも)。
 ガーデンパーティーで幸せそうにしているAを離れたところから見てホッとするB。
 そして携帯に電話を入れる。

 A「(電話に出て)なんだよ。おまえ、今どこだよ。もうすぐ披露宴終わっちゃうよ」
 B「悪い……今日……行けなくなっちゃったよ」
 A「行けないって……おまえ、どっからかけてんだよ」
 B「電車が……ジコっちまってよ」
 A「電車?」
 B「ああ……一面……血の海……」

   と、身体から流れる大量の血を眺めるB。

 A「(Bの様子が変だと思い)おい…どこだよ。おまえ、どこにいるんだよ」
 B「血がさぁ……」
 A「え?」
 B「血って…あったかいのな……(薄く笑う)」
 A「(やられたのかという不吉な予感)B……おまえ……」
 B「(唐突に)●●は××だっておまえ言ってただろ」
 A「(戸惑って)……?」
 B「あんとき俺、そんなはずない、●●なら★★だろって言い張ったけどさぁ……考えてみたら××も悪くないかもしれないよなぁ…。うん。おまえらしくていいよ」

   いつもは絶対に妥協しないBが素直なことに
   言いようのない不安を募らせるA。


 A「なに言ってんだよ。『だからおまえはダメなんだよ。そういう甘さが相手をつけいらせるんだ』ってしょっちゅうえらそうに説教してたくせに」

   と、しゃべりながら、夢中でBの姿を探しまわるA。
   そして携帯をもったまま死にかけているBを発見。
   Bに駆け寄るA。


 B「なんだ……みつかっちゃったか……へへ…かっこわりぃ、俺」
 A「どうしたんだよ、この傷。あいつらか?…あいつらなのか?」
 B「(花を渡し)おめでとう……A。遅刻して悪かったな」
 A「なんだよ。おまえ、今までしょっちゅう遅刻して、謝ったことなんて1回もなかったじゃねえか。こんなときに謝ってんじゃねーよ」
 B「はは……そうか。そうだな」
 A「だいたいおまえ、あんな弱気なこと言うな。あんなこと言われたら……俺が変だと思って探し回ることくらいわかんねえのかよ。こんな…こんなのおまえらしくないよ。かっこよく一人でくたばれねえのかよ」
 B「そうだな……意外にかっこわるかったみたいだ…俺」
 A「B……」
 B「おまえに探してもらいたかった……かも」
 A「……(涙でぐっとつまる)」
 B「でもさ…」
 A「?」
 B「(耳元で)やっぱり●●は★★だろ」

   ここで幸せそうな顔で絶命するA。

 レミゼ貧乏さんが「くさいのが好き」とおっしゃっていたので、私も気持ちくさめにまとめてみました。
 私の好みは、「相手のために」という男気と、「やっぱり甘えたい」という弱さがいい感じにブレンドされた状態ですね。
 ポイントとしては、「昔の対立」とか、「今まで素直に認められなかった相手のこと」をネタに使うってことかな。そのネタがこの場に関係ないものであればあるほど2人の世界が立体的にたちあがってくるような気がします。
 ●●★★××は適宜工夫して皆さんの好きな言葉で埋めてください(←おまえは歌丸師匠か?)。

 こんなとこでいかがでしょう>レミゼ貧乏さん
 皆さんの「妄想アミーゴ」はどんなパターンかな。

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みんなで妄想大会したいかも!

こんにちは~。
「青春アミーゴ」ネタを、一緒に展開させてくれて
ありがとうございます。

こんなにくいついてくれるなんて嬉しいかも♪

伊万里さんの、「やられた後に電話」というシチュエーションも
なかなか、展開のし甲斐がありそうでいいですね。
私の「外に出るな」発言は、確かに、「外に出てね。探してね。」と
とられてしまいますね。

「外に出るな」と口頭で言うんじゃなくて、外に出ないようにする展開(会話)に
話をもっていかなきゃだわね。
あとで、私のも、手直ししてみよーっと。

私、こういう、歌詞をシーン化させるの好きみたいで…。
今度、また、一緒に妄想してくださいね。

ちなみに、伊万里さんは●●★★××をなんとしたんですか?
興味津々。
  • from レミゼ貧乏 :
  • URL :
  • 2007/01/25 (15:13) :
  • Edit :
  • Res

伏せ字にしたのは…

> ちなみに、伊万里さんは●●★★××をなんとしたんですか?

いやー、伏せ字にしたのはべつにもったいぶってヒミツにしたっていうわけじゃなく、「ここを何にするのか考えるとなるとかなり大変で、そう簡単にアップはできなくなるだろう」から考えないままアップしただけで。だから皆さん、勝手に考えてねと丸投げしたの。ひどいね(笑)。
ていうか、2人の過去というか、これまでのストーリーがあってこのクライマックスシーンがあるわけで、その過去の部分から作らないと●●★★××は埋められないでしょう、おそらく。いわゆる伏線が拾われた瞬間になると思うので。クライマックスシーンだけを思いつきで作るにはこのへんが限界かなと。
所詮妄想って「こんなシチュエーションが見てみたいな」というレベルでしかできないものね。そのレベルでなら楽しいけど、ドラマとして成立させようと思うとやっぱり思いつきだけでは成り立たないので難しいですねー。
でも妄想から発展してひとつの作品ができあがることもあるので、妄想おおいにけっこうだと思いますよ。また新しいネタがあがったら教えてください。
  • from 伊万里@管理人 :
  • 2007/01/26 (14:18) :
  • Edit :
  • Res

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プロフィール

HN:
伊万里
性別:
女性
職業:
劇作家・ライター
趣味:
旅行 骨董 庭仕事

著作



「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」

Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!

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