古伊万里★新伊万里
劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です
カテゴリー「その他」の記事一覧
- 2025.04.20
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- 2007.03.03
アリさんのヒミツ
- 2007.02.26
ウォーターフロントからこんばんは
- 2007.02.13
不倫と女は文化を産む機械だ
アリさんのヒミツ
引っ越してはや1週間。
少しずつですが、新しい環境にも慣れてきました。
が、その話をする前に、初体験の「引っ越し」についてこれから少しずつレポートしていきたいと思います。
引っ越しの第一歩は「引越会社」を決めることから始まります。
まずは「見積もり依頼」から……ということで、1ヶ月ほど前からどこに依頼しようか検討を始めましたが、これがなかなか難しい。ネットを見ても引越会社の数は膨大で、どこに頼んでいいのやら皆目見当がつかないのです。
最初は周囲の引っ越し慣れした人から「お勧め」の引越会社を聞こうとしたんですが、意外に情報がバラバラで「ココがイチオシ」というところが浮上してきません。
何回も引っ越しを重ねている人も、たいていは毎回同じ会社を使っている人が多く、引っ越し回数が多いからといって「多くの引越会社を比較できる」わけではありません。
また、同じ会社でも良く言う人と悪く言う人がいて、要するに会社がどうこうというよりも、当日どういう人が来るかによって当たりはずれが出るというのが実状のようです。
引っ越し料金も、高いからいいとか、安いから悪いというわけでもなさそうだし、競争が激しいだけあって、サービス内容もじつにさまざまです。
しかたがないので、口コミは諦めて、自力で情報収集することにしました。
インターネットで検索してみたところ、「引越会社一括見積もり依頼サイト」なるものがみつかり、ここに登録すれば自動的に10社以上の会社が見積もりを出してくれることを知ったのですが、この「一括依頼サイト」にしてもたくさんあって、どこを使っても同じというわけではないらしい。
たとえば同じ引越会社でも、Aという一括依頼サイトとBという一括依頼サイトでは出してくる見積もり額が違ってくることもあるらしいのです。このため、「一括依頼サイト比較サイト」なるサイトもあるというなんともややこしい状況。
こう情報が多くては、初心者は混乱するなかりです。
この一括依頼サイトには大きく分けて2つの依頼方法があります。
ひとつは「営業の人に直接家を訪問して荷物の状況を見てもらい、その場で見積もり額を出してもらう方法」、もうひとつは「ネット上で荷物の数量を自己申告し、それをもとに見積もり額を返信してもらう方法」です。
最近では、携帯で部屋の写真をとって送り、見積もりを出してもらうという方法も人気らしい(まあ荷物が少ない場合に限るでしょうが)。
簡単という意味ではネット上で荷物の数を申告する方法が簡単そうですが、これはよほど引っ越し慣れしている人でないと難しいでしょう。
ましてや、うちのように「仮住まいゆきの荷物」か、「コンテナゆきの荷物」か、「処分する荷物か」をまだはっきりと決めかねている状態ではとても無理。
というわけで、応対に時間をとられそうではありましたが、2日間にわたり、4件の会社に見積もりに来てもらうことになりました。
多すぎても面倒だし、少なすぎても比較にならないし、いろいろ考えてまあ4件くらいが妥当かなと。
で、4社に見積もってもらった結果ですが、「引越会社ってアバウトだなー」というのが率直な感想。
とにかく見積もりの額はもちろんのこと、数量の見積もりも会社によってものすごく開きがあるんです。
荷物の数は、下は段ボール80から上は200まで。
保管荷物を預けるコンテナの広さにいたっては下は9畳で上は20畳。
見積もり額にしても、他の会社の話をしただけで一気にン十万という単位で下げてくるなど、「値段はあってないようなもの」という感じです。
ここまでバラバラだとどこを信じてよいやら……。
某会社の営業担当なんて、自分のところが一番最初と聞いたとたん不満そうな表情になり、「最初って一番損なんですよ。最後に見積もりにくるところは、それまでに提示された額より高い額は絶対に出しませんから、結局最後に来たところに決められる確率が高い。もし最後の会社が出した額がうちよりも何十万も安い額だったとしても、必ずもう一度うちに電話をください。なんとか善処しますから」とか言うんですよ。
だったら最初から下げとけ!と思いますよね。
結局、決めたのは3番目に来た「アリさんマークの引越社」。
決めては、営業の人の対応(話しやすさとてきぱきさ)と、値段のバランスってとこでしょうか。ちなみにアリさんの見積もり量は、「荷物は段ボール200箱」「コンテナは10.4畳」でした。
アリさんはもともと名古屋発祥の会社で、社長は、あのTVドラマのモデルにもなったアート引越センターの女社長と同様、やはり女性らしいです。
名古屋の引っ越しといえばお嫁入り。
名古屋の嫁入りトラックは、どんなに細い道でも決してバックしてはいけない(=縁起が悪いから)…というのは有名な話ですが、アリさんの営業担当Kさんいわく「うちは名古屋の嫁入りで鍛えられてますから、運送の技術には絶対の自信があります!
」。
うーん。それはたしかに説得力あるわ。
さらに「100%自社便を使っている」「昨日今日登録したような派遣やバイトはいっさい使わない」のが自慢らしい。私はよくわからないのですが、この業界では人手が足りなくなる繁忙期には慣れてないバイトを大量投入するのは普通なんだそうです。
Kさんは30ちょっと前の超明るい男性ですが、「もう年なんで最近は見積もりにまわされることが多くなって悔しい」と不満そうに話していました。
えー、見積もりのほうがいいじゃん、楽で。と思う私は何もわかってません。
重いもの運んだり、肉体労働したりするのが好きだからこそこういう仕事を選ぶわけで、やっぱり彼らにとっては「現場」で動くのが一番楽しいんでしょうね。
ちなみにアリさんでは「70代以上の人がいる世帯の引っ越しは30%OFF」というサービスがあり、母が自己申告したら「ひぇ〜
」とそこまで驚かんでも的リアクションをされ、「絶対にそんな年に見えない」と連呼されて母はいたくご満悦
でした(笑)。
すっかりKさんと意気投合した母は、「当日はKさんが来てくれると嬉しいわ〜」とおだてまくり、Kさんは本気で喜んで「いやー、担当にまわれるかどうかわかんないですけど、行けるように頑張りますよ」とやる気満々。
そんなKさんのやる気に水を差すようにいきなり母が質問。
「ところで、アリさんってなんでアリさんって名前なの?」
そして、答えようとしたKさんより一足早く爆弾投下。
「のろいから??」
…………。
これにはさすがのKさんもギャフンとなり、「いやいやいや、なにをおっしゃるんですか〜! そんなはずないでしょ、まったく〜!!」と動揺しまくり。
そんな引越会社やだっつーの!!
フツー、「働き者だから」とか、そういう発想しないか?
でもたしかに段ボール箱に書かれている「荷物を運ぶアリさんの図」は……なんか重そうで大変そうです(笑)。

というわけで、今回は「引越会社を決めるまで編」をお送りしました。
少しずつですが、新しい環境にも慣れてきました。
が、その話をする前に、初体験の「引っ越し」についてこれから少しずつレポートしていきたいと思います。
引っ越しの第一歩は「引越会社」を決めることから始まります。
まずは「見積もり依頼」から……ということで、1ヶ月ほど前からどこに依頼しようか検討を始めましたが、これがなかなか難しい。ネットを見ても引越会社の数は膨大で、どこに頼んでいいのやら皆目見当がつかないのです。
最初は周囲の引っ越し慣れした人から「お勧め」の引越会社を聞こうとしたんですが、意外に情報がバラバラで「ココがイチオシ」というところが浮上してきません。
何回も引っ越しを重ねている人も、たいていは毎回同じ会社を使っている人が多く、引っ越し回数が多いからといって「多くの引越会社を比較できる」わけではありません。
また、同じ会社でも良く言う人と悪く言う人がいて、要するに会社がどうこうというよりも、当日どういう人が来るかによって当たりはずれが出るというのが実状のようです。
引っ越し料金も、高いからいいとか、安いから悪いというわけでもなさそうだし、競争が激しいだけあって、サービス内容もじつにさまざまです。
しかたがないので、口コミは諦めて、自力で情報収集することにしました。
インターネットで検索してみたところ、「引越会社一括見積もり依頼サイト」なるものがみつかり、ここに登録すれば自動的に10社以上の会社が見積もりを出してくれることを知ったのですが、この「一括依頼サイト」にしてもたくさんあって、どこを使っても同じというわけではないらしい。
たとえば同じ引越会社でも、Aという一括依頼サイトとBという一括依頼サイトでは出してくる見積もり額が違ってくることもあるらしいのです。このため、「一括依頼サイト比較サイト」なるサイトもあるというなんともややこしい状況。
こう情報が多くては、初心者は混乱するなかりです。
この一括依頼サイトには大きく分けて2つの依頼方法があります。
ひとつは「営業の人に直接家を訪問して荷物の状況を見てもらい、その場で見積もり額を出してもらう方法」、もうひとつは「ネット上で荷物の数量を自己申告し、それをもとに見積もり額を返信してもらう方法」です。
最近では、携帯で部屋の写真をとって送り、見積もりを出してもらうという方法も人気らしい(まあ荷物が少ない場合に限るでしょうが)。
簡単という意味ではネット上で荷物の数を申告する方法が簡単そうですが、これはよほど引っ越し慣れしている人でないと難しいでしょう。
ましてや、うちのように「仮住まいゆきの荷物」か、「コンテナゆきの荷物」か、「処分する荷物か」をまだはっきりと決めかねている状態ではとても無理。
というわけで、応対に時間をとられそうではありましたが、2日間にわたり、4件の会社に見積もりに来てもらうことになりました。
多すぎても面倒だし、少なすぎても比較にならないし、いろいろ考えてまあ4件くらいが妥当かなと。
で、4社に見積もってもらった結果ですが、「引越会社ってアバウトだなー」というのが率直な感想。
とにかく見積もりの額はもちろんのこと、数量の見積もりも会社によってものすごく開きがあるんです。
荷物の数は、下は段ボール80から上は200まで。
保管荷物を預けるコンテナの広さにいたっては下は9畳で上は20畳。
見積もり額にしても、他の会社の話をしただけで一気にン十万という単位で下げてくるなど、「値段はあってないようなもの」という感じです。
ここまでバラバラだとどこを信じてよいやら……。
某会社の営業担当なんて、自分のところが一番最初と聞いたとたん不満そうな表情になり、「最初って一番損なんですよ。最後に見積もりにくるところは、それまでに提示された額より高い額は絶対に出しませんから、結局最後に来たところに決められる確率が高い。もし最後の会社が出した額がうちよりも何十万も安い額だったとしても、必ずもう一度うちに電話をください。なんとか善処しますから」とか言うんですよ。
だったら最初から下げとけ!と思いますよね。
結局、決めたのは3番目に来た「アリさんマークの引越社」。
決めては、営業の人の対応(話しやすさとてきぱきさ)と、値段のバランスってとこでしょうか。ちなみにアリさんの見積もり量は、「荷物は段ボール200箱」「コンテナは10.4畳」でした。
アリさんはもともと名古屋発祥の会社で、社長は、あのTVドラマのモデルにもなったアート引越センターの女社長と同様、やはり女性らしいです。
名古屋の引っ越しといえばお嫁入り。
名古屋の嫁入りトラックは、どんなに細い道でも決してバックしてはいけない(=縁起が悪いから)…というのは有名な話ですが、アリさんの営業担当Kさんいわく「うちは名古屋の嫁入りで鍛えられてますから、運送の技術には絶対の自信があります!

うーん。それはたしかに説得力あるわ。
さらに「100%自社便を使っている」「昨日今日登録したような派遣やバイトはいっさい使わない」のが自慢らしい。私はよくわからないのですが、この業界では人手が足りなくなる繁忙期には慣れてないバイトを大量投入するのは普通なんだそうです。
Kさんは30ちょっと前の超明るい男性ですが、「もう年なんで最近は見積もりにまわされることが多くなって悔しい」と不満そうに話していました。
えー、見積もりのほうがいいじゃん、楽で。と思う私は何もわかってません。
重いもの運んだり、肉体労働したりするのが好きだからこそこういう仕事を選ぶわけで、やっぱり彼らにとっては「現場」で動くのが一番楽しいんでしょうね。
ちなみにアリさんでは「70代以上の人がいる世帯の引っ越しは30%OFF」というサービスがあり、母が自己申告したら「ひぇ〜


すっかりKさんと意気投合した母は、「当日はKさんが来てくれると嬉しいわ〜」とおだてまくり、Kさんは本気で喜んで「いやー、担当にまわれるかどうかわかんないですけど、行けるように頑張りますよ」とやる気満々。
そんなKさんのやる気に水を差すようにいきなり母が質問。
「ところで、アリさんってなんでアリさんって名前なの?」
そして、答えようとしたKさんより一足早く爆弾投下。
「のろいから??」
…………。

これにはさすがのKさんもギャフンとなり、「いやいやいや、なにをおっしゃるんですか〜! そんなはずないでしょ、まったく〜!!」と動揺しまくり。
そんな引越会社やだっつーの!!
フツー、「働き者だから」とか、そういう発想しないか?
でもたしかに段ボール箱に書かれている「荷物を運ぶアリさんの図」は……なんか重そうで大変そうです(笑)。
というわけで、今回は「引越会社を決めるまで編」をお送りしました。
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ウォーターフロントからこんばんは
今、パソコンを打ちながら、窓越しの品川の夜景が視界に入っています。
ああ、アーバンなウォーターフロントライフ(?)が始まったのね……やっとそう実感できるくらいの落ち着きを取り戻してまいりました。
……そう。やっと終わったんです。引っ越しが。
引っ越したのが金曜日で、今日は月曜日だからもう4日目になるのか。。。
じつはネット開通したの今日なんです。
もうね、とてつもなく大変だったんですよ。通信環境のセットアップが。
肉体労働系でも経済支援系でも貢献できない私は、もっぱら頭脳労働系での貢献を請け負い、とりあえず一番めんどくさそうな電話&ネットの引っ越し手続きを担当したのですが、昨今の通信業界のめまぐるしい進化の影響を受けて、我が家の通信環境は多民族状態。
TVはJCOMでケーブルだし、両親の使っている電話は同じくJCOMのケーブル電話、私の電話はKDDIのメタルプラスで、インターネットはTEPCOの光回線。
これが引っ越し後はどうなるかと言いますと、まず引っ越し先(品川)のマンションの回線がNTTなので、電話もネットもNTTを使わなければなりません。当然、番号も変わります。それはしかたないにしても、半年後に元の住所(杉並)に戻る際にまたまた番号が変わるというのも面倒。せめて引っ越し前の番号をお取り置きしてくれることはできないのだろうか。そう思って問い合わせたところ、JCOMは不可(再契約しないとダメ)、KDDIは可能だけどそのために基本料金だけ毎月払わなければならないとのこと。
それもバカバカしいので、2つともきっぱり解約し、ネットはNTTの光回線(Bフレッツ)に、電話は休止にしておいたNTTのアナログ回線を復活させて、両親と共有で使うことにしました。
ところが、最近売り出しているひかり電話(光回線を使った電話。Bフレッツとセットで契約できる)なるものが目にとまり、これだと地域が変わっても番号が変わらないことがわかりました。しかも基本料金も激安!
品川に転居する時点で1回は番号が変わってしまいますが、杉並に戻るときに変えないで済むのは魅力ですし、結局これを選ぶことにしました。
この選択に到達するまでにもいろいろあったんですが、まあそれはいいとして。
今回、知ったのですが、ただの引っ越しと違い、建て替えに伴う引っ越しは工事も大変なんですね。要するに、元の住居を取り壊すことになるので、回線も撤去しなくちゃいけない。引っ越し前日にはKDDIの回線撤去工事と、JCOMのケーブル撤去工事があり、引っ越し翌日には引っ越し先のNTT回線工事(電話とネットの開通)が、翌々日には取り壊し直前の旧居のほうでTEPCOの回線撤去工事が行われました。
引っ越し前後の一番ゴチャゴチャしてるときに工事が集中するので、やりとりの電話をしていても混乱してしまい、連絡がくるたびに他のところと情報がまじったりして辟易(←全然頭脳労働に向いてないじゃん)。
それでもまあ撤去工事は所詮撤去なのでこちらにはそれほど影響ないんですけど、問題は引っ越し先の回線開通工事です。電話はともかくネットが心配で……。
というのもTEPCOのときも接続がなかなかうまくいかなくてひどい目にあったので、今回もちゃんと設定できるかどうか超不安だったんですよ。
工事にくるお兄ちゃんはたいてい屋内配線まではやってくれるけど、パソコンの接続確認までは面倒みてくれないし、TEPCOのときはマジに困ってて「お願いだから帰らないで」と涙目ですがったにもかかわらず「自分の担当はメディアコンバータに接続するとこまでなんで」とあっさりふりきって捨てられた経験があるので、今回もいやーな予感が渦巻いてたんですよね。
そしたら案の定。。。。
NTTの工事のお兄ちゃんは電話だけつないでさっさと帰ってしまい、残された私はやっぱり涙目になりながら設定を始めたのですが、これがどうやってもつながらない!
セットアップガイドを読むと非常に簡単そうなんですが、その通りにやってもどうしてもダメで。。。
しかたがないので24時間受け付けているというNTTのサポートセンターに電話をかけたのですが、週末に入ったこともあっていっこうに電話が通じない。
土曜の午後からずーーーーーっとかけ続けて、ようやく通じたのが日曜から月曜に日付が変わった直後の午前1時。なんかもう電話が通じるまでに精力を使い果たしてしまった感じですが、本当に大変だったのはこのあと。
「接続ツールを各パソコンにインストールしてセットアップしていますか?」と聞かれたので「はい」と答えたら、「その方法ではなく、おおもとのルータをセットアップする方法で設定することをお勧めします」と言われて呆然。
……………。
だったら最初からそっちの方法を書いてよ。
推奨できない接続ツールをなぜ配る?
というわけで、最初にやらされたのは、各パソコンにインストールしてしまった接続ツールをアンインストールしてまわることでした。
「じゃあ、Windowsを確認してください。次にルータの××が点灯しているかどうか確認してください。Windowsを再起動してください。その間にMacを確認してください。ルータを確認してください。Macを再起動して、その間にWindowsの再起動が終わったかどうか確認してください」
……という感じで、指示が出るたびにゼイゼイいいながら各部屋を移動しまくらちよこでした。
それが終わるとあらためてルータに設定情報を送る作業が始まり、奮闘の甲斐あってあと一歩というところまできたのですが、いくら情報を送っても点灯するはずのルータの灯りがつかず、膠着状態に。
サポートのお姉さんも散々「おかしいですねー」と困惑していましたが、途中でハッと何かに思い当たったように一言。
「お客様、もしかして……電話線でつないでないですか?」
ガ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン。
……………つないでた。
ルータの入っていた箱(空箱だと思って納戸に押し込んでいた)の中を見るように言われて中を開けたら…………はい。入ってました。立派なLANケーブルが(笑)。
それつないだらルータはバリバリに点灯しました。
ええ。穴があったら入りたいくらいに。
だって〜〜〜、電話つないでたLANケーブルもジャックの形は同じではまるんだもん。家にいっぱい余ってたし、これでつなげばいいのかと思ってたよ。
しかし、考えてみれば、こんなアナログ時代に使ってた細い回線で大容量の光回線の代わりになるわけがねえよな。
あまりの初歩的ミスに疲労も倍増。脱力もマックスでした。
が、この問題が解決してもまだ接続には成功しませんでした。
最後の最後にプロバイダのIDとパスワードを入れるところで何をどう入力しても認証されずにはねられてしまうんです。
IDとパスワードは絶対に合っているので、間違ってるとすればドメイン名。
こればっかりはプロバイダに聞かないとわからないので、翌朝にプロバイダのサポートに電話するということでこの日は終了。
ここまでの所要時間90分也。
たしかに1人にこんなに手がかかってたら丸2日電話がつながらないわけだー。
ちなみに、ドメイン名は無事翌日解明し、ようやくネットが開通した次第です。
ネットなし生活は4日間に及びましたが、「たかが4日、されど4日」。
なくてすごーーーく支障があるわけでもないんですが、実際、使えなくなってみるとけっこう精神的にはストレスですね。
ネットでふりまわされたお陰で部屋の片づけはいっこうにはかどらず、現在私の部屋だけが異様に段ボール占有率が高いです。
ネットの話だけで長くなりましたがこのへんで。
次回は引っ越し本体の話もしたいと思います。
ああ、アーバンなウォーターフロントライフ(?)が始まったのね……やっとそう実感できるくらいの落ち着きを取り戻してまいりました。
……そう。やっと終わったんです。引っ越しが。

引っ越したのが金曜日で、今日は月曜日だからもう4日目になるのか。。。
じつはネット開通したの今日なんです。
もうね、とてつもなく大変だったんですよ。通信環境のセットアップが。

肉体労働系でも経済支援系でも貢献できない私は、もっぱら頭脳労働系での貢献を請け負い、とりあえず一番めんどくさそうな電話&ネットの引っ越し手続きを担当したのですが、昨今の通信業界のめまぐるしい進化の影響を受けて、我が家の通信環境は多民族状態。
TVはJCOMでケーブルだし、両親の使っている電話は同じくJCOMのケーブル電話、私の電話はKDDIのメタルプラスで、インターネットはTEPCOの光回線。
これが引っ越し後はどうなるかと言いますと、まず引っ越し先(品川)のマンションの回線がNTTなので、電話もネットもNTTを使わなければなりません。当然、番号も変わります。それはしかたないにしても、半年後に元の住所(杉並)に戻る際にまたまた番号が変わるというのも面倒。せめて引っ越し前の番号をお取り置きしてくれることはできないのだろうか。そう思って問い合わせたところ、JCOMは不可(再契約しないとダメ)、KDDIは可能だけどそのために基本料金だけ毎月払わなければならないとのこと。
それもバカバカしいので、2つともきっぱり解約し、ネットはNTTの光回線(Bフレッツ)に、電話は休止にしておいたNTTのアナログ回線を復活させて、両親と共有で使うことにしました。
ところが、最近売り出しているひかり電話(光回線を使った電話。Bフレッツとセットで契約できる)なるものが目にとまり、これだと地域が変わっても番号が変わらないことがわかりました。しかも基本料金も激安!
品川に転居する時点で1回は番号が変わってしまいますが、杉並に戻るときに変えないで済むのは魅力ですし、結局これを選ぶことにしました。
この選択に到達するまでにもいろいろあったんですが、まあそれはいいとして。
今回、知ったのですが、ただの引っ越しと違い、建て替えに伴う引っ越しは工事も大変なんですね。要するに、元の住居を取り壊すことになるので、回線も撤去しなくちゃいけない。引っ越し前日にはKDDIの回線撤去工事と、JCOMのケーブル撤去工事があり、引っ越し翌日には引っ越し先のNTT回線工事(電話とネットの開通)が、翌々日には取り壊し直前の旧居のほうでTEPCOの回線撤去工事が行われました。
引っ越し前後の一番ゴチャゴチャしてるときに工事が集中するので、やりとりの電話をしていても混乱してしまい、連絡がくるたびに他のところと情報がまじったりして辟易(←全然頭脳労働に向いてないじゃん)。
それでもまあ撤去工事は所詮撤去なのでこちらにはそれほど影響ないんですけど、問題は引っ越し先の回線開通工事です。電話はともかくネットが心配で……。
というのもTEPCOのときも接続がなかなかうまくいかなくてひどい目にあったので、今回もちゃんと設定できるかどうか超不安だったんですよ。
工事にくるお兄ちゃんはたいてい屋内配線まではやってくれるけど、パソコンの接続確認までは面倒みてくれないし、TEPCOのときはマジに困ってて「お願いだから帰らないで」と涙目ですがったにもかかわらず「自分の担当はメディアコンバータに接続するとこまでなんで」とあっさりふりきって捨てられた経験があるので、今回もいやーな予感が渦巻いてたんですよね。
そしたら案の定。。。。
NTTの工事のお兄ちゃんは電話だけつないでさっさと帰ってしまい、残された私はやっぱり涙目になりながら設定を始めたのですが、これがどうやってもつながらない!
セットアップガイドを読むと非常に簡単そうなんですが、その通りにやってもどうしてもダメで。。。
しかたがないので24時間受け付けているというNTTのサポートセンターに電話をかけたのですが、週末に入ったこともあっていっこうに電話が通じない。
土曜の午後からずーーーーーっとかけ続けて、ようやく通じたのが日曜から月曜に日付が変わった直後の午前1時。なんかもう電話が通じるまでに精力を使い果たしてしまった感じですが、本当に大変だったのはこのあと。
「接続ツールを各パソコンにインストールしてセットアップしていますか?」と聞かれたので「はい」と答えたら、「その方法ではなく、おおもとのルータをセットアップする方法で設定することをお勧めします」と言われて呆然。
……………。
だったら最初からそっちの方法を書いてよ。
推奨できない接続ツールをなぜ配る?
というわけで、最初にやらされたのは、各パソコンにインストールしてしまった接続ツールをアンインストールしてまわることでした。

「じゃあ、Windowsを確認してください。次にルータの××が点灯しているかどうか確認してください。Windowsを再起動してください。その間にMacを確認してください。ルータを確認してください。Macを再起動して、その間にWindowsの再起動が終わったかどうか確認してください」
……という感じで、指示が出るたびにゼイゼイいいながら各部屋を移動しまくらちよこでした。

それが終わるとあらためてルータに設定情報を送る作業が始まり、奮闘の甲斐あってあと一歩というところまできたのですが、いくら情報を送っても点灯するはずのルータの灯りがつかず、膠着状態に。
サポートのお姉さんも散々「おかしいですねー」と困惑していましたが、途中でハッと何かに思い当たったように一言。
「お客様、もしかして……電話線でつないでないですか?」
ガ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン。
……………つないでた。

ルータの入っていた箱(空箱だと思って納戸に押し込んでいた)の中を見るように言われて中を開けたら…………はい。入ってました。立派なLANケーブルが(笑)。
それつないだらルータはバリバリに点灯しました。
ええ。穴があったら入りたいくらいに。

だって〜〜〜、電話つないでたLANケーブルもジャックの形は同じではまるんだもん。家にいっぱい余ってたし、これでつなげばいいのかと思ってたよ。
しかし、考えてみれば、こんなアナログ時代に使ってた細い回線で大容量の光回線の代わりになるわけがねえよな。
あまりの初歩的ミスに疲労も倍増。脱力もマックスでした。

が、この問題が解決してもまだ接続には成功しませんでした。
最後の最後にプロバイダのIDとパスワードを入れるところで何をどう入力しても認証されずにはねられてしまうんです。
IDとパスワードは絶対に合っているので、間違ってるとすればドメイン名。
こればっかりはプロバイダに聞かないとわからないので、翌朝にプロバイダのサポートに電話するということでこの日は終了。
ここまでの所要時間90分也。
たしかに1人にこんなに手がかかってたら丸2日電話がつながらないわけだー。
ちなみに、ドメイン名は無事翌日解明し、ようやくネットが開通した次第です。
ネットなし生活は4日間に及びましたが、「たかが4日、されど4日」。
なくてすごーーーく支障があるわけでもないんですが、実際、使えなくなってみるとけっこう精神的にはストレスですね。
ネットでふりまわされたお陰で部屋の片づけはいっこうにはかどらず、現在私の部屋だけが異様に段ボール占有率が高いです。
ネットの話だけで長くなりましたがこのへんで。
次回は引っ越し本体の話もしたいと思います。
不倫と女は文化を産む機械だ
ふわ〜。
こんなブログ書いてる場合じゃないんだけど、片づけ以外のことも少しはやらないと廃人になりそうなのでちょっと逃避。
この1週間というもの、家族全員、朝から晩まで片づけ片づけ片づけ片づけ片づけオンリーの日々なんですが、本当にびっくりするほどわけのわからないモノがあとからあとから魔法のようにわき出てきます。おそるべし>築36年の底力
来る日も来る日も怒濤のように捨てまくってるのに見た目は汚くなる一方。段ボールや一時的に置いた荷物で家中がどんどん埋まっていき、通行も困難に。もうほとんど「けものみち」状態です。
引っ越し作業を効率化するため、「仮住まい先の荷物」には赤いガムテを、「保管先の荷物」については「戻ってきたときに1階に運ぶ荷物」には白いガムテを、「戻ってきたときに2階に運ぶ荷物」には青いガムテを貼るようにしているのですが、もう自分たち自身が赤い服を着て「仮住まい先へ運ぶ荷物」になってしまいたい気分です。。。
しかしおかしなもので、家を建て替えるとなったら、急にあちこちの設備が具合悪くなってきたんですよね。今までちゃんと動いていたものがあっちもこっちも動かなくなったりして。
定年が決まったとたん、急に老け込むお父さんのように、家も「お役御免」とわかったら働く気をなくしたんでしょうか。家全体が玉手箱を開けた浦島太郎のような状態になってます。
今日はリサイクル屋さんに来てもらい、お蔵入りとなっていた贈答品の食器類やらなにやらを査定してもらいましたが、結果から言うと、ひきとってもらったTVとパソコンの引取料金と買い取ってくれたものの料金で差し引きゼロでした。
食器類は、どれも買えばかなりお値打ちなブランドものだし、ほとんど未使用なんですが、それでも一つひとつに値が付くわけではなく、一山いくらというどんぶり勘定。もったいないといえばもったいないけど、ほしい人に分けてる余裕はないしなあ。
とにかく、こうなると、家を占領しているモノが少しでも減る(持っていってくれる)だけでもありがたいという感じ。
ちなみにレコードは「今レコード聴く人はいないので」の一言ですべてゴミとなりました。
噂には聞いていたけど、リサイクルに買い取ってもらうのはホントに難しいです……。
ところで。話変わってただいま大炎上中の柳沢大臣についてですが。
東山さんのHPに「柳沢大臣の“女は産む機械”発言」についてのコメントが載っていましたが、私も同じように感じておりました。
そりゃあ「“女は産む機械”なんて言う大臣は最低!」という野党議員の発言部分から聞けば誰だって「そりゃあひどい」と思いますよ。私も最初はそう思いました。
でもソースをたどっていくと、柳沢大臣はそんなこと言ってないんですよ。「少子化の構造をわかりやすい比喩で説明しよう」と思って「たとえはあんまりよくないけど、仮に子供という国の財産を産み出す機械を女性だとしましょう」みたいな感じで言ったら、そこから「女性は子供を産む機械だ」という部分だけが一人歩きしちゃっただけなんですね。
たしかにもとの発言もいかがなものかとは思いますけど、こういう切り取り方をされるとさらにべつのニュアンスが加わりますよね。「子供を産む機械を女性と仮定しましょう」と「女性は子供を産む機械だ」。順番をひっくりかえしただけですが、もとの発言は単に「不用意な発言」「浅はかな発言」といった感じなのに対し、後者は断定されていることもあってさらに悪意がある「蔑視」のニュアンスが匂います。
「女は子供を産む機械だ」は一見柳沢大臣の発言内容を要約をしているようですが、じつは要約していない。要約というからには意図はそのままにして言葉だけを簡略化しなくてはならないのに、今回のは明らかに意図をまげるような省略のしかたをしている。要約は便利だけど要約する人の意図や悪意でいかようにも印象を変えられるから、要約だけに釣られるのは非常に危険だとあらためて思いました。
なんかこれ見てちょっと前の石田純一の「不倫は文化だ」発言を思い出しちゃいましたよ。あれもまさにトリミング効果。有名人は大変だ。
こうなってしまうと、もう柳沢大臣は何を言っても悪いふうにしか受け取られませんね。「子供を2人以上持ちたいと望む健全な考えの若い夫婦がたくさんいるのに」と言えば、「じゃあ2人以上持ちたいと思わない夫婦は不健全だっていうのか」とつっこまれちゃうし(笑)。
ここまでいくと屁理屈でしょう。そんなこと誰も言ってないじゃん。「AはBである」と言うたびに「AじゃないとBじゃないのか」と真正面から突っ込んでたら誰も何も言えなくなっちゃいますよ。「AはBである」と言うときには、「AじゃないけどBである」とか「Aだけど必ずしもBじゃない」という幅も折り込み済みということは大人なら誰でも理解したうえでコミュニケーションしているはず。額面通りに受け取るのは子供と悪意を持つ相手だけですよ。
「子供を2人以上持ちたいと望む云々」という発言は、単に話を「子供をもっとほしいと望む人」に限定し、「子供を2人以上望むことは贅沢でも無理でもなんでもない。ごく普通にほしいと思う夫婦が子供を何人でも産める社会にしていきたい」という意味で言ったのであり、それ以上の意味はないでしょう。少なくとも今回は「子供を持ちたくない人」や「持ちたくても(社会的システムに関係なく)持てない人」については何も触れてないんだから、怒る必要もないんじゃないの?
だって「少子化対策大臣」なんだから「産みたいけど(社会的システムによって)産めない人」のことをまずどうにかしようと思うのは当然だし、それこそ「健全」なんじゃないですか?
「産みたくない人」に出産を強制したり、「産めない人」を差別したりということになったらかみつかれてもしかたがないと思うけど。
つまり、野党はスケープゴートがほしいだけなんですよ。
「いじめられてもしかたがないという理由のある人」が手に入れば、あとは世論の感情に訴えて「皆さん、信じられます? こんなこと言う人が大臣なんですよ。こんな人に仕事させてるのが安倍内閣なんですよ」と騒ぎまくり、攻めまくり、空気をアンチ与党に変えていきたいという…。柳沢大臣が言ってることなんてもはやどうでもいいんですよ。
子供の頃にもあったんですよね。いかにもいじめられやすいオーラを発している子供をいじめるときって、人は生き生きしてくるものなんですよ。ただいじめてるんじゃなくて、自分には正義があるという錦の御旗をもったときのいじめっ子はもう手がつけられません。
罪悪感を持ちつつ、影でこっそりいじめてる子供よりある意味もっとたちが悪いかも。
これが巨大化すると文化大革命になっちゃうのかもしれませんね。
個人的な印象ですが、柳沢大臣は「差別主義者」というほど強い信念を持っているわけじゃないと思います。ただ何も考えていなかったためにスケープゴートに選ばれる隙を与えてしまった普通の人という気がします。
でもなーんかもうひとつ釈然としないんだよね。絵に描いたように墓穴掘り続けてるんだもん。野党の思うツボっていうか…。
はっ。そうか。もしかすると柳沢炎上議員は、安倍内閣をつぶすために放たれた野党の刺客?!
なーんだ。それならそうと早く言ってよ。心配して損した(←心配……?)。
こんなブログ書いてる場合じゃないんだけど、片づけ以外のことも少しはやらないと廃人になりそうなのでちょっと逃避。
この1週間というもの、家族全員、朝から晩まで片づけ片づけ片づけ片づけ片づけオンリーの日々なんですが、本当にびっくりするほどわけのわからないモノがあとからあとから魔法のようにわき出てきます。おそるべし>築36年の底力
来る日も来る日も怒濤のように捨てまくってるのに見た目は汚くなる一方。段ボールや一時的に置いた荷物で家中がどんどん埋まっていき、通行も困難に。もうほとんど「けものみち」状態です。
引っ越し作業を効率化するため、「仮住まい先の荷物」には赤いガムテを、「保管先の荷物」については「戻ってきたときに1階に運ぶ荷物」には白いガムテを、「戻ってきたときに2階に運ぶ荷物」には青いガムテを貼るようにしているのですが、もう自分たち自身が赤い服を着て「仮住まい先へ運ぶ荷物」になってしまいたい気分です。。。
しかしおかしなもので、家を建て替えるとなったら、急にあちこちの設備が具合悪くなってきたんですよね。今までちゃんと動いていたものがあっちもこっちも動かなくなったりして。
定年が決まったとたん、急に老け込むお父さんのように、家も「お役御免」とわかったら働く気をなくしたんでしょうか。家全体が玉手箱を開けた浦島太郎のような状態になってます。
今日はリサイクル屋さんに来てもらい、お蔵入りとなっていた贈答品の食器類やらなにやらを査定してもらいましたが、結果から言うと、ひきとってもらったTVとパソコンの引取料金と買い取ってくれたものの料金で差し引きゼロでした。
食器類は、どれも買えばかなりお値打ちなブランドものだし、ほとんど未使用なんですが、それでも一つひとつに値が付くわけではなく、一山いくらというどんぶり勘定。もったいないといえばもったいないけど、ほしい人に分けてる余裕はないしなあ。
とにかく、こうなると、家を占領しているモノが少しでも減る(持っていってくれる)だけでもありがたいという感じ。
ちなみにレコードは「今レコード聴く人はいないので」の一言ですべてゴミとなりました。
噂には聞いていたけど、リサイクルに買い取ってもらうのはホントに難しいです……。
ところで。話変わってただいま大炎上中の柳沢大臣についてですが。
東山さんのHPに「柳沢大臣の“女は産む機械”発言」についてのコメントが載っていましたが、私も同じように感じておりました。
そりゃあ「“女は産む機械”なんて言う大臣は最低!」という野党議員の発言部分から聞けば誰だって「そりゃあひどい」と思いますよ。私も最初はそう思いました。
でもソースをたどっていくと、柳沢大臣はそんなこと言ってないんですよ。「少子化の構造をわかりやすい比喩で説明しよう」と思って「たとえはあんまりよくないけど、仮に子供という国の財産を産み出す機械を女性だとしましょう」みたいな感じで言ったら、そこから「女性は子供を産む機械だ」という部分だけが一人歩きしちゃっただけなんですね。
たしかにもとの発言もいかがなものかとは思いますけど、こういう切り取り方をされるとさらにべつのニュアンスが加わりますよね。「子供を産む機械を女性と仮定しましょう」と「女性は子供を産む機械だ」。順番をひっくりかえしただけですが、もとの発言は単に「不用意な発言」「浅はかな発言」といった感じなのに対し、後者は断定されていることもあってさらに悪意がある「蔑視」のニュアンスが匂います。
「女は子供を産む機械だ」は一見柳沢大臣の発言内容を要約をしているようですが、じつは要約していない。要約というからには意図はそのままにして言葉だけを簡略化しなくてはならないのに、今回のは明らかに意図をまげるような省略のしかたをしている。要約は便利だけど要約する人の意図や悪意でいかようにも印象を変えられるから、要約だけに釣られるのは非常に危険だとあらためて思いました。
なんかこれ見てちょっと前の石田純一の「不倫は文化だ」発言を思い出しちゃいましたよ。あれもまさにトリミング効果。有名人は大変だ。
こうなってしまうと、もう柳沢大臣は何を言っても悪いふうにしか受け取られませんね。「子供を2人以上持ちたいと望む健全な考えの若い夫婦がたくさんいるのに」と言えば、「じゃあ2人以上持ちたいと思わない夫婦は不健全だっていうのか」とつっこまれちゃうし(笑)。
ここまでいくと屁理屈でしょう。そんなこと誰も言ってないじゃん。「AはBである」と言うたびに「AじゃないとBじゃないのか」と真正面から突っ込んでたら誰も何も言えなくなっちゃいますよ。「AはBである」と言うときには、「AじゃないけどBである」とか「Aだけど必ずしもBじゃない」という幅も折り込み済みということは大人なら誰でも理解したうえでコミュニケーションしているはず。額面通りに受け取るのは子供と悪意を持つ相手だけですよ。
「子供を2人以上持ちたいと望む云々」という発言は、単に話を「子供をもっとほしいと望む人」に限定し、「子供を2人以上望むことは贅沢でも無理でもなんでもない。ごく普通にほしいと思う夫婦が子供を何人でも産める社会にしていきたい」という意味で言ったのであり、それ以上の意味はないでしょう。少なくとも今回は「子供を持ちたくない人」や「持ちたくても(社会的システムに関係なく)持てない人」については何も触れてないんだから、怒る必要もないんじゃないの?
だって「少子化対策大臣」なんだから「産みたいけど(社会的システムによって)産めない人」のことをまずどうにかしようと思うのは当然だし、それこそ「健全」なんじゃないですか?
「産みたくない人」に出産を強制したり、「産めない人」を差別したりということになったらかみつかれてもしかたがないと思うけど。
つまり、野党はスケープゴートがほしいだけなんですよ。
「いじめられてもしかたがないという理由のある人」が手に入れば、あとは世論の感情に訴えて「皆さん、信じられます? こんなこと言う人が大臣なんですよ。こんな人に仕事させてるのが安倍内閣なんですよ」と騒ぎまくり、攻めまくり、空気をアンチ与党に変えていきたいという…。柳沢大臣が言ってることなんてもはやどうでもいいんですよ。
子供の頃にもあったんですよね。いかにもいじめられやすいオーラを発している子供をいじめるときって、人は生き生きしてくるものなんですよ。ただいじめてるんじゃなくて、自分には正義があるという錦の御旗をもったときのいじめっ子はもう手がつけられません。
罪悪感を持ちつつ、影でこっそりいじめてる子供よりある意味もっとたちが悪いかも。
これが巨大化すると文化大革命になっちゃうのかもしれませんね。
個人的な印象ですが、柳沢大臣は「差別主義者」というほど強い信念を持っているわけじゃないと思います。ただ何も考えていなかったためにスケープゴートに選ばれる隙を与えてしまった普通の人という気がします。
でもなーんかもうひとつ釈然としないんだよね。絵に描いたように墓穴掘り続けてるんだもん。野党の思うツボっていうか…。
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「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」
Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!
Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
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