古伊万里★新伊万里
劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です
「見せチョコ」による利害の一致
もう過ぎちゃったけどバレンタインでしたね。
皆さん、ちゃんと配りましたか?
新聞に載っていたアンケート調査によると、不況の影響か、チョコの予算は義理で配るチョコにしわよせがきているようです。
「どうせ義理なんだから文句言うな。もらえるだけありがたいと思え」って感じでしょうか。
一方「本命チョコ」にもそれほど予算の上乗せはないようで、一見せちがらい世相を反映しているように見えますが、ここで「堅実な緊縮財政」と判断するのは早計です。
なぜなら、「義理」と「本命」以外に「自分チョコ」というカテゴリーがあって、そこには明らかに一番多くの予算が割かれていて、中には「予算無制限」と回答している婦女子さえいるからです。
まさに色欲よりも食欲。こうなるともうバレンタイン本来の意味からはほとんどはずれ、単に「いろいろなチョコを楽しむチョコ祭りの日」と化しているような気がします。
まあ、チョコが介入した時点ですでに「本来の意味」とは違ってるといえばそれまでなんですけど……。
私が見るところ、もっと図々しくなると、「自分チョコ」の他に「見せチョコ」というカテゴリーが出てきます。
これは「自分チョコ」と「義理チョコ」を無理やり兼ねたものとでもいいましょうか。
まずは自分が食べたいと思うチョコを買う。
自分が食べるものなので、豪華なものを購入しても可。
ただし、自分が食べるからといってラッピングに手を抜いてはいけない。見た目にも気をつかいます。
購入したチョコを「あげなければいけない男性」に渡し、喜んで開封したところで中身をさらいます。
別名「トンビに油揚げチョコ」。
ほーら、あなたも身に覚えがあるでしょ? あるでしょ?(笑)
これだと、実質「自分チョコ」なのにもかかわらず、形としては「プレゼント」したことになるという、「名も実もとる」ことができます。
男性側にしてみると、「甘いものに興味はないので、食べることよりも、もらうという事実のほうが重要」という人が多いと思うので(もちろん真性の甘い物好きも中にはいるでしょうけど、女性に比べれば割合は圧倒的に少ないと思うし、たとえ甘い物好きであってもやはり「もらった」という事実のほうが重要という点は変わらないと私は考えます)、一度もらう喜びを味わえばあとは鷹揚になるはず。
つまり、男女双方のニーズに応えることができるすばらしい方法なのです。
ただし、誰にでも使える手ではありません。
まあせいぜい家族とか身内どまりでしょう。会社の上司相手にやったらちょっと人格を疑われるかもしれません。
バレンタインの前日、友人と渋谷に遊びに行ったら、ケーキ屋さんで「チョコモンスター」なるケーキが売っていました。
3層になったスポンジケーキをチョコでコーティングしたもので、見た目はNHKBSのキャラクターで出てくるモンスターみたいな感じ。
友人はすっかりそれが気に入ってしまい、購入していましたが、「旦那さんのバレンタインのプレゼントにするの?」と聞いたら、「うん。見せるだけ。見たのを確認したら私が食べる」ときっぱり。
やっぱりここにもいた〜。「見せるだけ星人」が!!
それにしても。
これ、前にも書いた気がするけど、バレンタインで告白する人ってホントにいるんでしょうか?
世に言う「本命チョコ」っていうのは、すでにステディな関係にある人に贈るチョコっていう意味ですよね。
要するに、もらう側にも「この女は当然くれるだろう」という計算が働くわけです(そう考えるとなんかちょっとムッとしますが)。
そんな緊張感のないやりとりじゃなくて、本当に思いがけない人から、「じつは好きだったんです」というシリアスな告白とともにチョコがプレゼントされる……というサプライズパターンは実際にはどのくらいあるのかなと思って。
私は女子校だったので、ちょうどそういうイベントが一番活性化しそうな時期にチャンスがなくて、それは非常に残念だったんですけど。
せめて周囲の友人でもいいからそういう「ほんまもん」のバレンタインを経験した人がいないかと思って捜してるんですよね。
それとも私の周囲だけが堕落していて、実際はそういうパターンってけっこう普通にあるものなんでしょうか…。
どなたか、情報くださ〜い。
皆さん、ちゃんと配りましたか?
新聞に載っていたアンケート調査によると、不況の影響か、チョコの予算は義理で配るチョコにしわよせがきているようです。
「どうせ義理なんだから文句言うな。もらえるだけありがたいと思え」って感じでしょうか。
一方「本命チョコ」にもそれほど予算の上乗せはないようで、一見せちがらい世相を反映しているように見えますが、ここで「堅実な緊縮財政」と判断するのは早計です。
なぜなら、「義理」と「本命」以外に「自分チョコ」というカテゴリーがあって、そこには明らかに一番多くの予算が割かれていて、中には「予算無制限」と回答している婦女子さえいるからです。
まさに色欲よりも食欲。こうなるともうバレンタイン本来の意味からはほとんどはずれ、単に「いろいろなチョコを楽しむチョコ祭りの日」と化しているような気がします。
まあ、チョコが介入した時点ですでに「本来の意味」とは違ってるといえばそれまでなんですけど……。
私が見るところ、もっと図々しくなると、「自分チョコ」の他に「見せチョコ」というカテゴリーが出てきます。
これは「自分チョコ」と「義理チョコ」を無理やり兼ねたものとでもいいましょうか。
まずは自分が食べたいと思うチョコを買う。
自分が食べるものなので、豪華なものを購入しても可。
ただし、自分が食べるからといってラッピングに手を抜いてはいけない。見た目にも気をつかいます。
購入したチョコを「あげなければいけない男性」に渡し、喜んで開封したところで中身をさらいます。
別名「トンビに油揚げチョコ」。
ほーら、あなたも身に覚えがあるでしょ? あるでしょ?(笑)
これだと、実質「自分チョコ」なのにもかかわらず、形としては「プレゼント」したことになるという、「名も実もとる」ことができます。
男性側にしてみると、「甘いものに興味はないので、食べることよりも、もらうという事実のほうが重要」という人が多いと思うので(もちろん真性の甘い物好きも中にはいるでしょうけど、女性に比べれば割合は圧倒的に少ないと思うし、たとえ甘い物好きであってもやはり「もらった」という事実のほうが重要という点は変わらないと私は考えます)、一度もらう喜びを味わえばあとは鷹揚になるはず。
つまり、男女双方のニーズに応えることができるすばらしい方法なのです。
ただし、誰にでも使える手ではありません。
まあせいぜい家族とか身内どまりでしょう。会社の上司相手にやったらちょっと人格を疑われるかもしれません。
バレンタインの前日、友人と渋谷に遊びに行ったら、ケーキ屋さんで「チョコモンスター」なるケーキが売っていました。
3層になったスポンジケーキをチョコでコーティングしたもので、見た目はNHKBSのキャラクターで出てくるモンスターみたいな感じ。
友人はすっかりそれが気に入ってしまい、購入していましたが、「旦那さんのバレンタインのプレゼントにするの?」と聞いたら、「うん。見せるだけ。見たのを確認したら私が食べる」ときっぱり。
やっぱりここにもいた〜。「見せるだけ星人」が!!
それにしても。
これ、前にも書いた気がするけど、バレンタインで告白する人ってホントにいるんでしょうか?
世に言う「本命チョコ」っていうのは、すでにステディな関係にある人に贈るチョコっていう意味ですよね。
要するに、もらう側にも「この女は当然くれるだろう」という計算が働くわけです(そう考えるとなんかちょっとムッとしますが)。
そんな緊張感のないやりとりじゃなくて、本当に思いがけない人から、「じつは好きだったんです」というシリアスな告白とともにチョコがプレゼントされる……というサプライズパターンは実際にはどのくらいあるのかなと思って。
私は女子校だったので、ちょうどそういうイベントが一番活性化しそうな時期にチャンスがなくて、それは非常に残念だったんですけど。
せめて周囲の友人でもいいからそういう「ほんまもん」のバレンタインを経験した人がいないかと思って捜してるんですよね。
それとも私の周囲だけが堕落していて、実際はそういうパターンってけっこう普通にあるものなんでしょうか…。
どなたか、情報くださ〜い。
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「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」
Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!
Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!
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本命チョコはあると思うけど
若いときは当然、ありましたよー。
私は共学育ちでいつもサカリがついていたので、自分もまわりも、そういうことしなかった年が思い出せないほどです。
今だってあるでしょう。若い子が「チョコレートは告白の印」と認識しなくなっている気配なんかないし。
ただ、買うときに「これ告白用です!」と店の人に言う人はまずいないだろうから、わからないけどね。
それにしても、おっしゃるように「本命チョコ」って彼氏やダンナにやったらそれは「義理チョコ」ですよねえ。
王道の話が聞きたい!
いや、単に旬をすぎただけか。
ほんとは若い子はそういう話したいんだけどおばさんに気を使って「義理チョコ」の話をしてくれているのか。
うーん。ちゃんとサカリの時期にサカッておかなかったからこういうことになるんですね…。
で、告白して成功する勝率ってどのくらいなんですか?
バレンタインがらみのドラマチックな話、ほろにがい話、ぜひ聞きたいです〜。
印象に残ったエピソードを教えて、教えて。
「義理チョコ」の話はもういい。王道を聞きたいんだよ!
ほろにがエピソード
すでに親しくなってて、成功が予測できたときは成功だったし…。
いっぽうで告白してもムダと判断できているときもあげてしまうところが若さのバカさよねー。
ちょい切なかったのは、相手が彼女持ちで勝算ないのがわかっており、自分の「想い出づくり」だけのために、同じ学校のやつにくれてやったケース、19歳のとき。
チョコ食えないというので、そいつが好きなビートルズのメンバーの人形を作ってやりました(ああっ、引いたな!? まだ手作り人形てのがアリだった時代なんだよ!←ひとりでキレてる…)。
当時私は大学生でしたが、2月って休みじゃん…。
電話して会ってもらう勇気なんかなくて郵送しました。
そしたらお礼の手紙がきて、うちの大学にふさわしい軟弱な…いや、オシャレーなことがいろいろ書いてあって、最後に「今度表参道でお茶でもしませんか」だって。
ま、それは私に気があって言ってるのじゃなくて、男として悪い気がしないから更にキメてるだけだとわかってたし、本気にしても向こうは重いだろうし、シカトしました。
ふったのかふられたのかよくわからん話だね。←いや、ふられてますけど?>私
バレンタインゴロ
ちなみに東山さんはお裁縫得意派だったんですか?
それによって手作りの痛さもまた違ってきますが。
しかし「手作り」を「郵送」……って、それ、すでに充分重くないですか??
そこまでヘビーにきめたのなら、お茶まで行ってほしかったなー。
そこで冷静に分析して自制するところが大人の共学育ちですね。
私なら間違いなく行ってるね。
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ〜ン!(古っ)」
そして「いいの。あなたの気持ちはわかってる。私なんて○○くんのタイプじゃないもんね。きっと彼女とかももういると思うし。ただ青春の思い出にしたかったんだよね。てへっ。○○くん、優しいから、私のこと傷つけちゃいけないって思ってこんなふうに誘ってくれたんだよね。ありがとう。もう充分だよ。私、今日のこと一生忘れない。いい思い出にして生きていくから…。だからもう少し……このまま……」
と隙をついて追加オーダーでケーキを頼む。
「ごめん。私、もう胸がいっぱいで…」
って食うとるやんか。……誰かとめて……。
こんなの繰り返したら「バレンタインゴロ」だね。
略奪愛
相手の音楽の好みを覚えてて人形にするあたりがまた怖いですね。だったら「俺は甘いもの食えねーんだよ」と思われてもチョコのほうがマシでしたね。
でもいいや、青春が痛いのは自分だけじゃないもーん。
共学はサカリがつきやすいけど、それが素敵な想い出やモテ体験になるかどうかは、本人の資質しだいですね!
面白いよう>バレンタインゴロ。
学生時代はケーキなんてそうおいそれと食べられませんでしたからね、そういうチャンスは逃すものじゃないですよね。
しかも表参道だよ表参道。
そのときの自分の気持ちをフォークソングの詞にしてノートに書いてる場合じゃねーよ。←そんなことまでしてたのか!!!!!! 警察にノート押収されるぞ!
や、当時の友人たちには「なぜ行かないバカヤロ」と言われましたよ。「あいつの彼女、そんなに美人じゃないじゃん、だいじょうぶ、盗れ!」とまで。私を励ますためにそんな陰口まで…。友情はありがたいねえ。
うーん。そのとき私に略奪愛が達成できてたら今頃違う人生だったでしょう。フジテレビぐらい買収していたね。
愛のバレンタイン劇場
ケーキたかってる場合じゃねーよ。フォークソングの詞ってなに?!(笑)
この前も話してたんですけど、こういう「モノ書くの好き」系の人って絶対かなりの確率で若い頃はポエマーなんですよね。
私は暇さえあればなにか書いてたけど、ポエムだけは書かなかったなー。なぜでしょう。
当時の友人たちのコメントにまたワクワクしました。
あー、私もそういうこと言われたかった!
で、「大丈夫だよ。盗っちゃえ!」と言う友達がじつは男のもとへ先回りしてて「こんなこと言いたくないけど……東山さんには気をつけたほうがいいと思う。あの人、すごい男好きだっていう噂だから」とか能面のような顔で告げ口して、ビビッた相手に「甘いものはお嫌いかしら?」とか言いながら高そうな外国産のチョコレートを渡す。で、渡しながら「あ、誤解しないでね。そういうんじゃないから」……って他にどういう意味があるんじゃ!!
いいなー、内舘牧子ワールドですね。楽しそう〜♪
以上、「愛のバレンタイン劇場」でした。
創作のために勝手に麻生祐未にしちゃってごめんなさいね>東山さんのお友達。
ポエムじゃないよ!
ほかのみなさま、どうか出ていらしてぇぇん。
>あの人、すごい男好きだっていう噂だから
そういう華やかな告げ口されてみたいっ!
「キミ、男に興味ないわけ? 彼氏とか全然欲しくないの?」とか団塊の世代から何の脈絡もなく説教される(実話)青春なんてやだっ。←心配するな、お前の青春は四半世紀以上前にふつうに終わっている。
なお私はポエムなんか書いてまへーん。「歌詞」よっ!
(これ以上語らせるとウザいから放っておいたほうがいいよ)
文章ズキの人は元ポエマーが多数派なの?
だったら…今私の隣でパソコン初心者向けのコラムの原稿書いてるあの人も…後ろの難しいサーバーソフト開発用の解説を書いてるあの人も…グフフ…。
(アンタも仕事すれ>私)