古伊万里★新伊万里
劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です
左寄りの絵馬
- 2008/05/14 (Wed)
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衝撃の“階段落ち”から半月。
まだ痛みは完全にはひいていませんが、一応鎮痛剤なしでしのげるようになってきました(最初のうちは1日に3回飲んでました)。
お尻の痛みはまあ日々緩和してきているんですが、あとになってねじった左腕のほうが痛くなってきました。もともと麻痺しているところへ、曲げたりひねったりするのが痛くなったもので、むくみがさらに悪化し、常にギプスをはめているような感覚に。こうなってみると、体のどこも痛くない状態ってなんて幸せなんだろうと実感します。
そんなわけで間が空いてしまいましたが、箱根の後編をお送りします。
2日目の箱根観光は桃源台からスタート。
海賊船で元箱根に出てまずは箱根神社参拝を。
前回の箱根旅行では激烈な天候異変に襲われて箱根神社の神様に拒否されたのですが(2006年6月8日の記事「厄落としの道のり遠し初夏の××」参照)、今回はとてもさわやかな良いお天気のなか、無事参拝を済ますことができました。
せっかくなので、お水とりもしたし、絵馬も奉納してきました。
「絵馬」といえばちょっと驚いたことがありました。
箱根神社には、絵馬の安置所(というんでしょうか)が本殿をはさんで左右2カ所あるんですが、風水の本には「箱根神社で絵馬を奉納するときは、本殿に向かって左側にかけたほうが運気の吸収率が高まる」とあったので、フツーに左側に直行したところ、愕然とするほど大量の絵馬がかかっているではありませんか。
まじでこんなにいっぱいかかってるところ見たことないですよ。もうパンパン。アリのはいでる隙もないほどてんこ盛り。重なりすぎて絵馬の角度が上向きになって上の段にかけられた絵馬とぶつかってるんですよ。すごくないですか?
そのときは「さすが箱根神社。こんなに参拝客がいるのね」としか思わなかったのですが、ふと右側を見たら………え???………というほどスカスカなんですよ。
もしかしてもしかして、これって、あの風水ブックの影響なのか??
だとしたらすごすぎです。
人の絵馬の中身は読んじゃいけないらしいので、しげしげと読んだわけではありませんが、心なしか右エリアの絵馬に比べ、左エリアの絵馬は願い事が具体的で真剣味に溢れている気がしました。
たとえば「家内安全」とか「家族が健康で幸せに暮らせますように」なんてお願い事を書く人は、ひらたく言うと現在が平穏で特に切実に困っていることがないんだと思うんですよ。
右エリアはそういう「一応書いてみました」的な感じの絵馬が多いんですが、左エリアはそれぞれすごく願い事が具体的で切羽詰まってる感じなんですよ。
右からは「のんびりオーラ」が、左からは「勝負オーラ」が漂ってくる、みたいな。
「崖っぷちの人=開運のために風水本を熟読=左にかけるという情報をゲット=意地でも左にかける」に対し、「現状にほぼ満足の人=風水本なんて必要ない=絵馬なんてどっちにかけてもいい=あれ、右が空いてる=右にかけようっと」……って感じでしょうか。
あまりに差があってちょっとこわかったです。
え? 私?
もっちろん、左にかけてきましたよ。当たり前じゃないですか。
もうギュウギュウ詰め込みました。ひとつの釘に絵馬はこれだけいっぱいかけられるのかという限界に挑戦した思いです(笑)。
さすがに他の人の絵馬を右に移動して左にまぎれこませることまではしませんでしたが(←当たり前)。なんか怨念がこもってて触るのもこわかったし。
でも案外神社の巫女さんが定期的に右に移動してたりして。「なんで左にばっかりかけるんだよ」とか思って。
風水の影響おそるべし、です。
参拝のあとは元箱根でランチをとって、再び海賊船で桃源台へ。
桃源台からはロープウェイに乗って大涌谷へ。
箱根といえば大涌谷というくらいメジャーなスポットですが、いつも通過するばかりで降りるのは今回が初めてです。
さすがにここは団体の観光客が多い。それも外国人(特に中国系)多数。
最初は、自然研究路を歩いて黒玉子を販売している玉子茶屋まで登っていこうかと思ったのですが、想像以上に空気が悪く、自然研究路の入口に「硫化水素ガス発生地域。ここから先は行かないほうがいい方」という注意看板があって、その中の条件に「ぜんそく」があったため、登るのは断念しました。
たしかにただ登るだけでもぜんそくもちにはしんどいのに、この空気では……。
玉子茶屋まで行こうと思ったのは「黒玉子」を買おうと思ったからですが、黒玉子は下でも売っていることがわかったので、あっさりあきらめました。
じゃあなんで有毒ガス吸いながらみんなわざわざ上まで登るのか。
それは玉子茶屋で黒玉子が作られているので、そこまでいけばできたてが食べられるから。らしい。
玉子はまず下から玉子専用のロープウェイに乗せられて玉子茶屋までトコトコと運ばれます。
こんなふうに。
で、玉子茶屋のそばにある硫黄泉につけて硫化鉄を発生させる→白い殻が真っ黒に→その後、さらに高温で蒸し上げて黒玉子の完成!
上にいくとできたてが食べられるっていうけどさー、下で買った黒玉子も充分あちちちって感じでかーなーりー熱いですよ。下でもさらに蒸し直してるのかなー。
その場では食べず、家に帰ってから食べましたが、巷で言われている通り、中身はフツーの固ゆで卵。「冷めると硫黄臭が強くなる」と聞きましたが、それも思ったほどではなかったです。
この黒玉子、1日600個もせっせと茹でられるとのこと。人気の秘密は、「1個食べたら7年寿命が延びる」というキャッチフレーズね。
外人観光客のためにちゃんと英文の説明も載ってました。
「KUROTAMAGO」って……訳してないじゃん。そのままじゃん。
「SUSHI」や「TENPURA」と同格の日本を代表する食べ物ってことなのか?
すげーな、黒玉子。
それにしても。下で受け取って食べるだけの人はいいけど、上で作ってる人は大変ですね。
硫化水素の毒ガス吸いながらゆで卵作ってるんだから。
体に悪そう。
もしかして上で茹でてる人の寿命を下にいる人たちが奪ってるんじゃないのか?という気すらしてきました。
下の売店前で「黒玉子キティ」を発見。
人気者同士のコラボですね。
うーん、でもちょっとビミョー。宇都宮の「餃子キティ」と同じくらい。
最後はケーブルカーで強羅へ出て、「強羅公園」をお散歩。
シャクナゲが最盛期でした。
強羅公園、お花がいっぱいでいいんですけど、ケーブルカーと同じ傾斜の上に作られているんで、高低差がすごい。アンチバリアフリーもいいとこです。高いほうの入口から入って降りていくようにしないと大変です。
もっとも悲惨なルートは「強羅」から行くコース。
強羅駅から強羅公園の入口までですでに半端じゃない坂道をのぼらねばなりません。で、ようやく入口に着いたと思ったら、公園の中も登りっぱなしですよ。
強羅公園って言われたら普通「強羅駅」が最寄り駅だと思っちゃいますが、全然最寄ってないから!
アクセス紹介で強羅駅をあげるのはちょっと反則だと思います。
以上、箱根旅行レポートでした。
まだ痛みは完全にはひいていませんが、一応鎮痛剤なしでしのげるようになってきました(最初のうちは1日に3回飲んでました)。
お尻の痛みはまあ日々緩和してきているんですが、あとになってねじった左腕のほうが痛くなってきました。もともと麻痺しているところへ、曲げたりひねったりするのが痛くなったもので、むくみがさらに悪化し、常にギプスをはめているような感覚に。こうなってみると、体のどこも痛くない状態ってなんて幸せなんだろうと実感します。
そんなわけで間が空いてしまいましたが、箱根の後編をお送りします。
2日目の箱根観光は桃源台からスタート。
海賊船で元箱根に出てまずは箱根神社参拝を。
前回の箱根旅行では激烈な天候異変に襲われて箱根神社の神様に拒否されたのですが(2006年6月8日の記事「厄落としの道のり遠し初夏の××」参照)、今回はとてもさわやかな良いお天気のなか、無事参拝を済ますことができました。
せっかくなので、お水とりもしたし、絵馬も奉納してきました。
「絵馬」といえばちょっと驚いたことがありました。
箱根神社には、絵馬の安置所(というんでしょうか)が本殿をはさんで左右2カ所あるんですが、風水の本には「箱根神社で絵馬を奉納するときは、本殿に向かって左側にかけたほうが運気の吸収率が高まる」とあったので、フツーに左側に直行したところ、愕然とするほど大量の絵馬がかかっているではありませんか。
まじでこんなにいっぱいかかってるところ見たことないですよ。もうパンパン。アリのはいでる隙もないほどてんこ盛り。重なりすぎて絵馬の角度が上向きになって上の段にかけられた絵馬とぶつかってるんですよ。すごくないですか?
そのときは「さすが箱根神社。こんなに参拝客がいるのね」としか思わなかったのですが、ふと右側を見たら………え???………というほどスカスカなんですよ。
もしかしてもしかして、これって、あの風水ブックの影響なのか??
だとしたらすごすぎです。
人の絵馬の中身は読んじゃいけないらしいので、しげしげと読んだわけではありませんが、心なしか右エリアの絵馬に比べ、左エリアの絵馬は願い事が具体的で真剣味に溢れている気がしました。
たとえば「家内安全」とか「家族が健康で幸せに暮らせますように」なんてお願い事を書く人は、ひらたく言うと現在が平穏で特に切実に困っていることがないんだと思うんですよ。
右エリアはそういう「一応書いてみました」的な感じの絵馬が多いんですが、左エリアはそれぞれすごく願い事が具体的で切羽詰まってる感じなんですよ。
右からは「のんびりオーラ」が、左からは「勝負オーラ」が漂ってくる、みたいな。
「崖っぷちの人=開運のために風水本を熟読=左にかけるという情報をゲット=意地でも左にかける」に対し、「現状にほぼ満足の人=風水本なんて必要ない=絵馬なんてどっちにかけてもいい=あれ、右が空いてる=右にかけようっと」……って感じでしょうか。
あまりに差があってちょっとこわかったです。
え? 私?
もっちろん、左にかけてきましたよ。当たり前じゃないですか。
もうギュウギュウ詰め込みました。ひとつの釘に絵馬はこれだけいっぱいかけられるのかという限界に挑戦した思いです(笑)。
さすがに他の人の絵馬を右に移動して左にまぎれこませることまではしませんでしたが(←当たり前)。なんか怨念がこもってて触るのもこわかったし。
でも案外神社の巫女さんが定期的に右に移動してたりして。「なんで左にばっかりかけるんだよ」とか思って。
風水の影響おそるべし、です。
参拝のあとは元箱根でランチをとって、再び海賊船で桃源台へ。
桃源台からはロープウェイに乗って大涌谷へ。
箱根といえば大涌谷というくらいメジャーなスポットですが、いつも通過するばかりで降りるのは今回が初めてです。
さすがにここは団体の観光客が多い。それも外国人(特に中国系)多数。
最初は、自然研究路を歩いて黒玉子を販売している玉子茶屋まで登っていこうかと思ったのですが、想像以上に空気が悪く、自然研究路の入口に「硫化水素ガス発生地域。ここから先は行かないほうがいい方」という注意看板があって、その中の条件に「ぜんそく」があったため、登るのは断念しました。
たしかにただ登るだけでもぜんそくもちにはしんどいのに、この空気では……。
玉子茶屋まで行こうと思ったのは「黒玉子」を買おうと思ったからですが、黒玉子は下でも売っていることがわかったので、あっさりあきらめました。
じゃあなんで有毒ガス吸いながらみんなわざわざ上まで登るのか。
それは玉子茶屋で黒玉子が作られているので、そこまでいけばできたてが食べられるから。らしい。
玉子はまず下から玉子専用のロープウェイに乗せられて玉子茶屋までトコトコと運ばれます。
こんなふうに。
で、玉子茶屋のそばにある硫黄泉につけて硫化鉄を発生させる→白い殻が真っ黒に→その後、さらに高温で蒸し上げて黒玉子の完成!
上にいくとできたてが食べられるっていうけどさー、下で買った黒玉子も充分あちちちって感じでかーなーりー熱いですよ。下でもさらに蒸し直してるのかなー。
その場では食べず、家に帰ってから食べましたが、巷で言われている通り、中身はフツーの固ゆで卵。「冷めると硫黄臭が強くなる」と聞きましたが、それも思ったほどではなかったです。
この黒玉子、1日600個もせっせと茹でられるとのこと。人気の秘密は、「1個食べたら7年寿命が延びる」というキャッチフレーズね。
外人観光客のためにちゃんと英文の説明も載ってました。
「KUROTAMAGO」って……訳してないじゃん。そのままじゃん。
「SUSHI」や「TENPURA」と同格の日本を代表する食べ物ってことなのか?
すげーな、黒玉子。
それにしても。下で受け取って食べるだけの人はいいけど、上で作ってる人は大変ですね。
硫化水素の毒ガス吸いながらゆで卵作ってるんだから。
体に悪そう。
もしかして上で茹でてる人の寿命を下にいる人たちが奪ってるんじゃないのか?という気すらしてきました。
下の売店前で「黒玉子キティ」を発見。
人気者同士のコラボですね。
うーん、でもちょっとビミョー。宇都宮の「餃子キティ」と同じくらい。
最後はケーブルカーで強羅へ出て、「強羅公園」をお散歩。
シャクナゲが最盛期でした。
強羅公園、お花がいっぱいでいいんですけど、ケーブルカーと同じ傾斜の上に作られているんで、高低差がすごい。アンチバリアフリーもいいとこです。高いほうの入口から入って降りていくようにしないと大変です。
もっとも悲惨なルートは「強羅」から行くコース。
強羅駅から強羅公園の入口までですでに半端じゃない坂道をのぼらねばなりません。で、ようやく入口に着いたと思ったら、公園の中も登りっぱなしですよ。
強羅公園って言われたら普通「強羅駅」が最寄り駅だと思っちゃいますが、全然最寄ってないから!
アクセス紹介で強羅駅をあげるのはちょっと反則だと思います。
以上、箱根旅行レポートでした。
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「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」
Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!
Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!
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