古伊万里★新伊万里
劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です
“ちょい不良おやじ”の元祖をみた!
- 2008/05/17 (Sat)
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久々に宝塚レポートを。
宙組公演「黎明の風〜侍ジェントルマン 白洲次郎の挑戦」(作・演出=石田昌也)を観てきました。
宙組トップは大和悠河ですが、今回は轟様が専科から客演しているため、事実上の主役は轟様で、大和は二番手の役どころ。
轟様の位置づけについては、2005年7月24日の記事「『地震』と『轟様』」を参照してください。
まああえて一般の人にもわかりやすく一言で言うならば、轟様のポジションはジャニーズにおけるマッチみたいな感じです。
ちなみに今回のような形で轟様が客演するのはこれが最後となるようです。
今回、轟様は主役の白洲次郎を、大和は相手役…というか白洲と対立する役どころとしてマッカーサーを演じています。
轟様が客演するときは「男役トップ2人」みたいな感じになるので、どちらかというと「男女のラブロマンス」というより「男同士の対立と友情」みたいな話になる傾向がありますが、今回もまさにそのパターン。
そしてヅカファンはけっこうこの図式が好きだったりします。
皆さんは白洲次郎のことをどのくらいご存じでしょうか。
恥ずかしながら、私の認識は「白洲正子のダンナ」という程度のものでした。
白洲正子はお能や歌舞伎や骨董に造詣の深いエッセイストですから、ダンナはその師匠みたいな人なのかなと勝手に想像してました。
魯山人とかイサムノグチみたいなものすごい美意識をもった仙人みたいな人なのかなと。
全然違いました。
もともと裕福な商家の息子で、ものすごい遊びもんで、まあいわゆるワルというか暴れん坊だったもので、勘当同然にイギリスのケンブリッジに留学させられるんですが、その間にグローバルな視点と人脈と紳士としての素養を身につけて帰国。見合いで意気投合した正子と結婚して商社マンに。
おりしも日本はアメリカと緊迫関係にあり、日本中が強気のイケイケモードでしたが、白洲は「戦争になったら日本は負ける。そして東京は焼け野原になって食糧難になる」と判断してさっさと事業をたたみ、農業を始めるんですね。
まもなくその予想通り日本は敗戦国となり、マッカーサー率いるGHQが戦後処理に乗り込んできます。そのとき、戦後処理の窓口だった吉田茂の懐刀としてGHQとの交渉役にあたったのが白洲次郎です。
「快男児」という言葉はまさに彼のためにあるのでしょう。
当時、敗戦のショックで日本人はすっかり弱気になり、GHQに堂々とものが言えるような政治家や官僚はなかなかいなかった。そんな中で、白洲次郎はGHQから「従順ならざるただ一人の日本人」と恐れられるほど、言いたいことを言いまくり、筋を通し抜き、堂々とわたりあったそうです。
白洲次郎が裏で暗躍するのは日本がアメリカから独立を果たし、憲法を手に入れるサンフランシスコ講和条約の日まで。
それ以降はすっぱり政治の世界からは身をひいてしまったそうですが、これは彼の人生哲学(中央にどっぷり浸かってると状況が見えなくなるので、普段は田舎暮らしをして外から中央をみつめ、事が起こったときだけ駆けつけて力になる)によるもので、貢献したわりに名前が残ってないのはそのせいもあるかも。
本人の著作もないし、本人が書いたものとして残っているのは「葬式無用 戒名不用」の2行から成る遺言書だけという潔さ。
彼の人生哲学は家族という単位にも及んでいるようで、正子夫人との関係も「どっぷり浸かりすぎず」の距離感を守り、それぞれが好きなことに邁進した人生だったようです。
もっと言えば、宝塚における轟様のポジション(専科)も白洲的かも……と舞台を観ながら思いました。
白洲次郎のすごさは、行動だけじゃなくルックスもすこぶる魅力的なこと。
身長180センチを越える長身で、新しもの好きで、おしゃれにうるさく、ジジイになってもスポーツカーを乗り回すという当時の日本人男性としては規格外のかっこよさ。まさに「ちょい不良おやじ」のさきがけ的存在。
条約締結のために日本の関係者がサンフランシスコに向かったとき、緊張してガチガチの正装をしていった政府関係者たちの中で、白洲だけが白のTシャツとジーンズといういでたちで颯爽と現れた話はかなり有名で、おそらくネットを検索すればそのときに撮った写真が簡単にみつかると思います。
ぜひご覧あれ。49歳とは思えないジェームス・ディーンばりのかっこよさです。
ちなみに、今回の舞台でももちろん轟様がジーンズ姿で登場するシーンがあります。
たしかにこの浮世離れしたダンディズムは宝塚の男役にしか演じられないかもしれません(もし映画化されたとして、日本の男優がやるとしたら誰だろう……大柄で外人にも負けない押し出しってことで言うと阿部寛とか……
ちょっと暑苦しい?……ルックス的には吉田栄作って感じなんですが)。
おそらく今回は「轟の花道として白洲次郎のダンディズムを演じさせたい」というコンセプトがまずあって、そこから話がふくらんでいったんじゃないでしょうか。
立場から言ったら、支配者マッカーサーが轟で、それにはむかう抵抗勢力・白洲が大和だと思うんですが、結果的にはやっぱり大和が白洲では無理があったと思います。
それはわかるんですが、最後マッカーサーがあまりにも「さようなら、美しい国日本」(←安倍ちゃんの広報宣伝部隊か?)と連呼するんで、一瞬「大和のさよなら公演か?」と思ってしまったのがなんだかなーでした。トップ就任したばっかなのにね。餞別の花までもらっちゃって……ちょっと気の毒。今回の作品が一般客にはうけいいのにファンうけが悪いってのはこのためかもしれないですね。
白洲次郎の話が長くなってしまいましたが、お芝居の内容について。
いやー、あつ〜い芝居でした。
こんなに主張がてんこもりな宝塚はちょっと珍しいかもです。
主張といえばキムシン(木村信司)ですが、こちらは「愛がすべて」を連呼しすぎで、しかも説教くさいのがいただけません。
また、谷正純は「大量自爆物(?)」が好きなので、同じ時代を書いたら間違いなく「特攻隊」がメインになったでしょう。
石田昌也は、坂本龍馬・土方歳三・岩崎弥太郎…と日本の型破りな男列伝みたいなものが続いているのですが、今回が一番「書きたいものがあった」ように感じました。
説明がかなり必要な話だと思いますが、そのわりにはよくまとまっていたと思います。
戦後処理のエピソードについては知らなかった話がいっぱい出てきて興味深かったし。なおかつきちんとエンターテインメントになってたし(当時のヒット曲もてんこもりで大サービス。年輩の人はなつかしくて嬉しいだろうなーと他人事のように思いつつ、隣組の歌を一緒に歌ってしまう自分がこわい)。
ただ欲を言えばきれいにまとまりすぎてて教科書的というか、白洲とマッカーサーの対立・緊張関係をもう少し濃密に観たかったですね。
最後に不思議な同志的友情が芽生えて大団円で終わるからこそ、最初の対立はもっと激しく表現してほしかった。
なんかわりと最初からある意味すでに認めあってる感じがしちゃったのが残念。
びっくりしたのは「自衛隊問題」「憲法問題」など、現代では言いにくいような話題についてかなり歯切れ良く意見を言いきっていたこと。
「いくらなんでも50年後もこの憲法がそのまま使われてることはないだろう」とかね(思わず「ごめんなさい、まだ使ってます」って劇中の吉田茂にあやまっちゃいました)。
たしかに今言いにくくても、過去の人間に語らせれば言いやすいって部分はあるし、「これはうまいやり方だな」と思いましたね。
戦争ものってどうしても情に流された作りになりがちだけど、この作品はこの時代を「現代につながる近くて遠い過去」としてみつめなおそうという意欲が感じられました。
石田昌也はいつもかなりおふざけが多いんですけど、今回はほぼまじめ一本の印象でした。
唯一の石田テイストギャグは「『戦艦大和の最後』か………タイトルが気に入らないな」というセリフくらい。
あとは「風と共に去りぬ」の名前が出てくるところで轟様が一生懸命バトラーの真似をするところくらいかな。でもこれは「轟様といえばバトラー」ということが周知のファンにしか通じないですね。
“天海二世”として騒がれて久しい大和悠河は、相変わらずの華やかな容姿。
マッカーサーでも(でも?)かわいい!
コーンパイプはとってつけたような持ち方だったけど、顔が小さすぎて帽子かぶると子供みたいだったけど、そしてサングラスをかけないとマッカーサーだってわからないというビギナーからの苦情もあったけど、大和だからすべて許す。
歌もダンスも芝居も………もういい(笑)。そこにいてくれるだけでいいから!
演技や歌や発声はかなり轟を意識して大人ムードに合わせようとしてましたが、歌が露骨に少なかったこともあってそれほどボロが出なかった印象。
唯一ひやっとしたのは「無着陸飛行」をかみそうな緊張から必要以上に滑舌よくしゃべってたことくらいか。
マッカーサーといえば「アイ・シャル・リターン」の名ぜりふが有名だけど、これもちゃんとセリフに入ってたのが嬉しかった。
誰よりも日本人っぽい英語だったけどね(笑)。
「伝えてくれ。私は必ず戻ってくる。『アイ・シャル・リターン』と」
……って、最後に「と」って助詞まで律儀につけるマッカーサーって……。
というわけで、目のつけどころのよさ、トド様のダンディズム、タニちゃん(大和)のポジティブオーラ、昭和史の回顧、東京ローズまで動員して歌われるなつかしのメロディ……と見所満載の舞台でした。
石田先生には、ぜひ今後も「日本のいい男」を発掘して列伝を継続してほしいです。
白洲についての本、買っちゃいそうです〜
蛇足の話。
先日、「『絶対彼氏』のミュージカル版を山口祐一郎で作るのってどう? ロボットみたいな演技って言われても『ロボットなんだからいいんだよ』って言い返せるじゃん」と友だちと話してたんですが、この日の終演後は「『絶対彼氏』の宝塚版を大和悠河で!」という話で盛り上がりました。
同行者は鼻血を出さんばかりに大興奮。
「い〜〜〜、それい〜〜〜!
いてくれるだけでメチャメチャ癒される〜〜
時々ウィンク
してくれるようにプログラミングしようっと。私、絶対ローン組んで買いますよ〜。お茶くらいはいれてくれますよね。あ、できれば宅急便の受け取りと、公共料金の払い込みと、夕方までにお布団をとりこんでくれるのと…」
いや、それって彼氏というより家政婦だろ……。
宙組公演「黎明の風〜侍ジェントルマン 白洲次郎の挑戦」(作・演出=石田昌也)を観てきました。
宙組トップは大和悠河ですが、今回は轟様が専科から客演しているため、事実上の主役は轟様で、大和は二番手の役どころ。
轟様の位置づけについては、2005年7月24日の記事「『地震』と『轟様』」を参照してください。
まああえて一般の人にもわかりやすく一言で言うならば、轟様のポジションはジャニーズにおけるマッチみたいな感じです。
ちなみに今回のような形で轟様が客演するのはこれが最後となるようです。
今回、轟様は主役の白洲次郎を、大和は相手役…というか白洲と対立する役どころとしてマッカーサーを演じています。
轟様が客演するときは「男役トップ2人」みたいな感じになるので、どちらかというと「男女のラブロマンス」というより「男同士の対立と友情」みたいな話になる傾向がありますが、今回もまさにそのパターン。
そしてヅカファンはけっこうこの図式が好きだったりします。
皆さんは白洲次郎のことをどのくらいご存じでしょうか。
恥ずかしながら、私の認識は「白洲正子のダンナ」という程度のものでした。
白洲正子はお能や歌舞伎や骨董に造詣の深いエッセイストですから、ダンナはその師匠みたいな人なのかなと勝手に想像してました。
魯山人とかイサムノグチみたいなものすごい美意識をもった仙人みたいな人なのかなと。
全然違いました。
もともと裕福な商家の息子で、ものすごい遊びもんで、まあいわゆるワルというか暴れん坊だったもので、勘当同然にイギリスのケンブリッジに留学させられるんですが、その間にグローバルな視点と人脈と紳士としての素養を身につけて帰国。見合いで意気投合した正子と結婚して商社マンに。
おりしも日本はアメリカと緊迫関係にあり、日本中が強気のイケイケモードでしたが、白洲は「戦争になったら日本は負ける。そして東京は焼け野原になって食糧難になる」と判断してさっさと事業をたたみ、農業を始めるんですね。
まもなくその予想通り日本は敗戦国となり、マッカーサー率いるGHQが戦後処理に乗り込んできます。そのとき、戦後処理の窓口だった吉田茂の懐刀としてGHQとの交渉役にあたったのが白洲次郎です。
「快男児」という言葉はまさに彼のためにあるのでしょう。
当時、敗戦のショックで日本人はすっかり弱気になり、GHQに堂々とものが言えるような政治家や官僚はなかなかいなかった。そんな中で、白洲次郎はGHQから「従順ならざるただ一人の日本人」と恐れられるほど、言いたいことを言いまくり、筋を通し抜き、堂々とわたりあったそうです。
白洲次郎が裏で暗躍するのは日本がアメリカから独立を果たし、憲法を手に入れるサンフランシスコ講和条約の日まで。
それ以降はすっぱり政治の世界からは身をひいてしまったそうですが、これは彼の人生哲学(中央にどっぷり浸かってると状況が見えなくなるので、普段は田舎暮らしをして外から中央をみつめ、事が起こったときだけ駆けつけて力になる)によるもので、貢献したわりに名前が残ってないのはそのせいもあるかも。
本人の著作もないし、本人が書いたものとして残っているのは「葬式無用 戒名不用」の2行から成る遺言書だけという潔さ。
彼の人生哲学は家族という単位にも及んでいるようで、正子夫人との関係も「どっぷり浸かりすぎず」の距離感を守り、それぞれが好きなことに邁進した人生だったようです。
もっと言えば、宝塚における轟様のポジション(専科)も白洲的かも……と舞台を観ながら思いました。
白洲次郎のすごさは、行動だけじゃなくルックスもすこぶる魅力的なこと。
身長180センチを越える長身で、新しもの好きで、おしゃれにうるさく、ジジイになってもスポーツカーを乗り回すという当時の日本人男性としては規格外のかっこよさ。まさに「ちょい不良おやじ」のさきがけ的存在。
条約締結のために日本の関係者がサンフランシスコに向かったとき、緊張してガチガチの正装をしていった政府関係者たちの中で、白洲だけが白のTシャツとジーンズといういでたちで颯爽と現れた話はかなり有名で、おそらくネットを検索すればそのときに撮った写真が簡単にみつかると思います。
ぜひご覧あれ。49歳とは思えないジェームス・ディーンばりのかっこよさです。
ちなみに、今回の舞台でももちろん轟様がジーンズ姿で登場するシーンがあります。
たしかにこの浮世離れしたダンディズムは宝塚の男役にしか演じられないかもしれません(もし映画化されたとして、日本の男優がやるとしたら誰だろう……大柄で外人にも負けない押し出しってことで言うと阿部寛とか……

おそらく今回は「轟の花道として白洲次郎のダンディズムを演じさせたい」というコンセプトがまずあって、そこから話がふくらんでいったんじゃないでしょうか。
立場から言ったら、支配者マッカーサーが轟で、それにはむかう抵抗勢力・白洲が大和だと思うんですが、結果的にはやっぱり大和が白洲では無理があったと思います。
それはわかるんですが、最後マッカーサーがあまりにも「さようなら、美しい国日本」(←安倍ちゃんの広報宣伝部隊か?)と連呼するんで、一瞬「大和のさよなら公演か?」と思ってしまったのがなんだかなーでした。トップ就任したばっかなのにね。餞別の花までもらっちゃって……ちょっと気の毒。今回の作品が一般客にはうけいいのにファンうけが悪いってのはこのためかもしれないですね。
白洲次郎の話が長くなってしまいましたが、お芝居の内容について。
いやー、あつ〜い芝居でした。
こんなに主張がてんこもりな宝塚はちょっと珍しいかもです。
主張といえばキムシン(木村信司)ですが、こちらは「愛がすべて」を連呼しすぎで、しかも説教くさいのがいただけません。
また、谷正純は「大量自爆物(?)」が好きなので、同じ時代を書いたら間違いなく「特攻隊」がメインになったでしょう。
石田昌也は、坂本龍馬・土方歳三・岩崎弥太郎…と日本の型破りな男列伝みたいなものが続いているのですが、今回が一番「書きたいものがあった」ように感じました。
説明がかなり必要な話だと思いますが、そのわりにはよくまとまっていたと思います。
戦後処理のエピソードについては知らなかった話がいっぱい出てきて興味深かったし。なおかつきちんとエンターテインメントになってたし(当時のヒット曲もてんこもりで大サービス。年輩の人はなつかしくて嬉しいだろうなーと他人事のように思いつつ、隣組の歌を一緒に歌ってしまう自分がこわい)。
ただ欲を言えばきれいにまとまりすぎてて教科書的というか、白洲とマッカーサーの対立・緊張関係をもう少し濃密に観たかったですね。
最後に不思議な同志的友情が芽生えて大団円で終わるからこそ、最初の対立はもっと激しく表現してほしかった。
なんかわりと最初からある意味すでに認めあってる感じがしちゃったのが残念。
びっくりしたのは「自衛隊問題」「憲法問題」など、現代では言いにくいような話題についてかなり歯切れ良く意見を言いきっていたこと。
「いくらなんでも50年後もこの憲法がそのまま使われてることはないだろう」とかね(思わず「ごめんなさい、まだ使ってます」って劇中の吉田茂にあやまっちゃいました)。
たしかに今言いにくくても、過去の人間に語らせれば言いやすいって部分はあるし、「これはうまいやり方だな」と思いましたね。
戦争ものってどうしても情に流された作りになりがちだけど、この作品はこの時代を「現代につながる近くて遠い過去」としてみつめなおそうという意欲が感じられました。
石田昌也はいつもかなりおふざけが多いんですけど、今回はほぼまじめ一本の印象でした。
唯一の石田テイストギャグは「『戦艦大和の最後』か………タイトルが気に入らないな」というセリフくらい。
あとは「風と共に去りぬ」の名前が出てくるところで轟様が一生懸命バトラーの真似をするところくらいかな。でもこれは「轟様といえばバトラー」ということが周知のファンにしか通じないですね。
“天海二世”として騒がれて久しい大和悠河は、相変わらずの華やかな容姿。
マッカーサーでも(でも?)かわいい!
コーンパイプはとってつけたような持ち方だったけど、顔が小さすぎて帽子かぶると子供みたいだったけど、そしてサングラスをかけないとマッカーサーだってわからないというビギナーからの苦情もあったけど、大和だからすべて許す。
歌もダンスも芝居も………もういい(笑)。そこにいてくれるだけでいいから!
演技や歌や発声はかなり轟を意識して大人ムードに合わせようとしてましたが、歌が露骨に少なかったこともあってそれほどボロが出なかった印象。
唯一ひやっとしたのは「無着陸飛行」をかみそうな緊張から必要以上に滑舌よくしゃべってたことくらいか。
マッカーサーといえば「アイ・シャル・リターン」の名ぜりふが有名だけど、これもちゃんとセリフに入ってたのが嬉しかった。
誰よりも日本人っぽい英語だったけどね(笑)。
「伝えてくれ。私は必ず戻ってくる。『アイ・シャル・リターン』と」
……って、最後に「と」って助詞まで律儀につけるマッカーサーって……。
というわけで、目のつけどころのよさ、トド様のダンディズム、タニちゃん(大和)のポジティブオーラ、昭和史の回顧、東京ローズまで動員して歌われるなつかしのメロディ……と見所満載の舞台でした。
石田先生には、ぜひ今後も「日本のいい男」を発掘して列伝を継続してほしいです。
白洲についての本、買っちゃいそうです〜

蛇足の話。
先日、「『絶対彼氏』のミュージカル版を山口祐一郎で作るのってどう? ロボットみたいな演技って言われても『ロボットなんだからいいんだよ』って言い返せるじゃん」と友だちと話してたんですが、この日の終演後は「『絶対彼氏』の宝塚版を大和悠河で!」という話で盛り上がりました。
同行者は鼻血を出さんばかりに大興奮。
「い〜〜〜、それい〜〜〜!



いや、それって彼氏というより家政婦だろ……。
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「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」
Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!
Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
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数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!
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