古伊万里★新伊万里
劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です
月島もんじゃ初体験!
- 2011/12/26 (Mon)
- 食・料理 |
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クリスマスも終わって今年も残りわずかとなった今日、「公演祝い」ということで、友人に連れられて月島でもんじゃ焼きを食べてきました。
「もん吉」さんというお店です。
もんじゃ焼きは初体験。
「どんな味なんだろう」という興味はありましたが、正直あまり期待はしていませんでした。
というのも、私のまわりでは「もんじゃ」に対する評価は低めだったので。
まあ「まずい」「嫌い」という積極的な意見ではないにしても、「特においしいものではない」「わざわざ食べに行くほどのものではない」という感じ。
ただ、その友人は食べることにかけてはけっこう情熱的なタイプ(笑)で、日頃からかなりいろいろなものを食べ歩いているので、彼女が食べさせたいというのならおいしいんだろうなとは思っていました。
はたしてその結果は……。
いや、おいしかったです!マジで。
お好み焼きも食べて、それも普通においしかったんですが、すべて食べ終わってみたら、もんじゃのほうが好きかも…と思っている自分がいてびっくりしました。
以下、もんじゃのメイキング画像(魚介類メインの「もん吉スペシャル」)をご紹介…。
まず、鉄板に油を広げ、タネから「具」だけをとりだして焼きます。
お好み焼き(いわゆる大阪風の)だと、具と生地が一体になってゴロッとかたまった状態になったものを一気に焼きますが、もんじゃ焼きは小麦粉の量が少なくてスープに具が入ってるみたいな感じ。
その中から具だけをすくいとって焼く。
このとき、へらを両手に持って上から叩き付けるようにキャベツを細かく刻んでいくのがポイント。
これでキャベツの甘みがいっそうひきたつのだそうです。
あちこちのテーブルからもうもうとたちのぼる湯気とカンカンカンカンカカカカッッッという鋭い音のコラボが……。
その手さばきに目が釘付けです。
そして具を集めてドーナツ状に盛ります。
これが噂の土手かーーー!
すごい早さでできあがっていきます。
これは、土手の真ん中で魚介類を刻んでいるところ。
残った汁状の生地(お好み焼きにはない仕様として、生地の時点ですでにウースターソースが入って味がついている)を半分ほど土手の真ん中の空洞にジャッと流し込みます。
勢いで汁が飛び散り、返り汁(?)を浴びることもあり。
なにからなにまでワイルドです。
生地がふつふつと煮えて土手にしみこんできたところで、残り半分も投入。
ここで完成?と思いきや、せっかくこまこまと形を整えて作った土手を威勢良く壊し、最後はうやむやな感じに鉄板一面に広げます。
完成したら「はがし」と呼ばれるもんじゃ用のへらで食べます。
…と、この写真のように、私もへらで下からすくって食べたんですが、じつはこの食べ方はNGだと帰ってからネットで知りました。
へらは上からおさえつけて、くっついてきた破片を口に運ぶんだそうです。
どっちにしろあまり食べやすくはないですね。
アンチもんじゃ派の意見をきくと、「食わず嫌い」が圧倒的に多い。
特に関西の人は「お好み焼き」が文化として根付いているので、もんじゃの「生焼け感」が生理的に受け付けないといいます。
うーん、まあ質感がねー、見るからにおいしそうというものではないからね。気持ちはわかるよ。
でも、食べてみたら「これはお好み焼きとは別ものだわ」と即座に納得しました。
材料はほぼ同じなのに別ものというのもおかしな話ですが、なんというかコンセプトが違うんですよね。
「お好み焼き」はご飯になるが、「もんじゃ」はおやつ・軽食。
という意見もよく聞きます。
たしかに「お好み焼き」は腹持ちがいいし、それに比べると「もんじゃ」は食べた気がしないというのはわからなくはない。
また、お箸で食べるのではなく、オモチャのようなへらでチミチミ少しずつ口に運ぶのがみみっちくていや。
という意見もよく聞きます。
まあ、それもわかります。
食べてる行為じたいが食事っぽくないというか…。
でも、一見ネガティブにとらえられがちなこれらの特徴が、「もんじゃ」の魅力なのかも…と食べながら思いました。
年とともに食が細くなってきたこともあり、「お好み焼き」は重すぎる。
その点、「もんじゃ」は粉の量が少ないため、何種類も食べられる。
食べ終わったあとにもたれることもない。
また、「お好み焼き」は完成した瞬間からどんどん味が落ちていくので、一気に食べなければならないのに対し、「もんじゃ」はどこが完成というラインが曖昧で、ダラダラと少しずつ食べられるので、友達としゃべりながら食べるのに非常に適している。
鍋とかお好み焼きとか、タイミングをずっと気にしてなければいけない食事は、しゃべりに集中できない部分があります。
おしゃべりにも食事にも適度にエネルギー配分ができるのは女子会としてはポイント高しですね。
なので、チミチミ食べられるのがここでは逆にメリットになります。
焼けてんだか焼けてないんだか、固まってんだか固まってないんだか、何を目指しているのか、どこへいこうとしているのか、すべてが判然としない食べ物ですが、そのはっきりしない感じがなんともいえずなごみました。
作る過程はアグレッシブなのに、しあがりは「ゆるい」というミスマッチが拍子抜けするような、ホッとするような…。
一回食べただけでここまで語っていいのか?とも思いますが、周囲の意見をきく限りでは、店によっても味に差があるようですし、店の人が作ってくれたほうがおいしいという差もあるように感じます。
「もん吉」さんは数ある月島もんじゃの店の中でも人気店で、混んでるし、ゆっくりできる雰囲気ではないし、みかけによらずお値段も高いのですが、もんじゃヘビーイーターというわけでなければこれでもいいのかも。
毎年年末には友達と月島でゆるーく「年忘れもんじゃ」っていうのもいいなあ。
「もん吉」さんというお店です。
もんじゃ焼きは初体験。
「どんな味なんだろう」という興味はありましたが、正直あまり期待はしていませんでした。
というのも、私のまわりでは「もんじゃ」に対する評価は低めだったので。
まあ「まずい」「嫌い」という積極的な意見ではないにしても、「特においしいものではない」「わざわざ食べに行くほどのものではない」という感じ。
ただ、その友人は食べることにかけてはけっこう情熱的なタイプ(笑)で、日頃からかなりいろいろなものを食べ歩いているので、彼女が食べさせたいというのならおいしいんだろうなとは思っていました。
はたしてその結果は……。
いや、おいしかったです!マジで。
お好み焼きも食べて、それも普通においしかったんですが、すべて食べ終わってみたら、もんじゃのほうが好きかも…と思っている自分がいてびっくりしました。
以下、もんじゃのメイキング画像(魚介類メインの「もん吉スペシャル」)をご紹介…。
まず、鉄板に油を広げ、タネから「具」だけをとりだして焼きます。
お好み焼き(いわゆる大阪風の)だと、具と生地が一体になってゴロッとかたまった状態になったものを一気に焼きますが、もんじゃ焼きは小麦粉の量が少なくてスープに具が入ってるみたいな感じ。
その中から具だけをすくいとって焼く。
このとき、へらを両手に持って上から叩き付けるようにキャベツを細かく刻んでいくのがポイント。
これでキャベツの甘みがいっそうひきたつのだそうです。
あちこちのテーブルからもうもうとたちのぼる湯気とカンカンカンカンカカカカッッッという鋭い音のコラボが……。
その手さばきに目が釘付けです。
そして具を集めてドーナツ状に盛ります。
これが噂の土手かーーー!
すごい早さでできあがっていきます。
これは、土手の真ん中で魚介類を刻んでいるところ。
残った汁状の生地(お好み焼きにはない仕様として、生地の時点ですでにウースターソースが入って味がついている)を半分ほど土手の真ん中の空洞にジャッと流し込みます。
勢いで汁が飛び散り、返り汁(?)を浴びることもあり。
なにからなにまでワイルドです。
生地がふつふつと煮えて土手にしみこんできたところで、残り半分も投入。
ここで完成?と思いきや、せっかくこまこまと形を整えて作った土手を威勢良く壊し、最後はうやむやな感じに鉄板一面に広げます。
完成したら「はがし」と呼ばれるもんじゃ用のへらで食べます。
…と、この写真のように、私もへらで下からすくって食べたんですが、じつはこの食べ方はNGだと帰ってからネットで知りました。
へらは上からおさえつけて、くっついてきた破片を口に運ぶんだそうです。
どっちにしろあまり食べやすくはないですね。
アンチもんじゃ派の意見をきくと、「食わず嫌い」が圧倒的に多い。
特に関西の人は「お好み焼き」が文化として根付いているので、もんじゃの「生焼け感」が生理的に受け付けないといいます。
うーん、まあ質感がねー、見るからにおいしそうというものではないからね。気持ちはわかるよ。
でも、食べてみたら「これはお好み焼きとは別ものだわ」と即座に納得しました。
材料はほぼ同じなのに別ものというのもおかしな話ですが、なんというかコンセプトが違うんですよね。
「お好み焼き」はご飯になるが、「もんじゃ」はおやつ・軽食。
という意見もよく聞きます。
たしかに「お好み焼き」は腹持ちがいいし、それに比べると「もんじゃ」は食べた気がしないというのはわからなくはない。
また、お箸で食べるのではなく、オモチャのようなへらでチミチミ少しずつ口に運ぶのがみみっちくていや。
という意見もよく聞きます。
まあ、それもわかります。
食べてる行為じたいが食事っぽくないというか…。
でも、一見ネガティブにとらえられがちなこれらの特徴が、「もんじゃ」の魅力なのかも…と食べながら思いました。
年とともに食が細くなってきたこともあり、「お好み焼き」は重すぎる。
その点、「もんじゃ」は粉の量が少ないため、何種類も食べられる。
食べ終わったあとにもたれることもない。
また、「お好み焼き」は完成した瞬間からどんどん味が落ちていくので、一気に食べなければならないのに対し、「もんじゃ」はどこが完成というラインが曖昧で、ダラダラと少しずつ食べられるので、友達としゃべりながら食べるのに非常に適している。
鍋とかお好み焼きとか、タイミングをずっと気にしてなければいけない食事は、しゃべりに集中できない部分があります。
おしゃべりにも食事にも適度にエネルギー配分ができるのは女子会としてはポイント高しですね。
なので、チミチミ食べられるのがここでは逆にメリットになります。
焼けてんだか焼けてないんだか、固まってんだか固まってないんだか、何を目指しているのか、どこへいこうとしているのか、すべてが判然としない食べ物ですが、そのはっきりしない感じがなんともいえずなごみました。
作る過程はアグレッシブなのに、しあがりは「ゆるい」というミスマッチが拍子抜けするような、ホッとするような…。
一回食べただけでここまで語っていいのか?とも思いますが、周囲の意見をきく限りでは、店によっても味に差があるようですし、店の人が作ってくれたほうがおいしいという差もあるように感じます。
「もん吉」さんは数ある月島もんじゃの店の中でも人気店で、混んでるし、ゆっくりできる雰囲気ではないし、みかけによらずお値段も高いのですが、もんじゃヘビーイーターというわけでなければこれでもいいのかも。
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「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」
Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!
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