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古伊万里★新伊万里

劇作家・唐沢伊万里の身辺雑記です

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ついに枕を並べて討ち死にです

 あ・ん・の・じょう
 引っ越しが一段落したら絵に描いたように風邪ひきました。
 それも家族全員時間差で。。。
 まず、父がやられ、次に母がやられ、2人を病院に送りだしたら翌日には自分がやられました。
 症状は「のどの痛み」オンリー。
 それも浅いところじゃなく、奥の方が腫れていて喉全体がふさがってる感じ。痛みもかなり強い。それに頭痛が少々。
 起きてるときはまだそれほどでもないんですが、寝ているときは症状が悪化。朝起きるときは喉のふさがりと痛みが昼間の10倍くらいひどくなってて悪夢にうなされながらの目覚めになります。
 おまけに、1ヶ月以上大量の埃にさらされているため、ハウスダストアレルギーをもっている私は鼻粘膜や皮膚の状態がかんばしくなく、明け方になると鼻もふさがってしまいます。その苦しさたるや……そりゃあ悪夢もみるってもんですよ。

 医者の見立てによれば、この喉の腫れは扁桃腺ではなくもっと奥のほうで、細菌性ではなくウィルス性の風邪なので抗生物質はきかないとのこと。休養して免疫力が回復するのを待つしかないそうです。
 ただ、私は喘息があるので(今までのこの過酷な状況下で喘息が起きなかったのが奇跡的)、この風邪がひきがねとなって喘息を誘発することがないよう、二次的な細菌感染予防の意味で抗生剤も出されました(あくまでも予防なので風邪には効きません)。
 たしかにいつもの風邪なら、喉が痛くても抗生剤を飲めば24時間以内に傷みは収まり、入れ替わりにくしゃみ・鼻水・発熱・咳などさまざまな症状が入れ替わり立ち替わりやってくるのですが、今回は抗生剤を飲んでものどの痛みはまったくよくなりません。起きてしばらくは声も出なくなります。その代わり、他の症状はないんですよね。なんとなーくうすらだるいのみ。
 両親はすでに咳き込み始めているので、私もいずれ気管支に移行しそうな予感濃厚。
 疲れが蓄積しているときって弱いところにすべてサインが出るので、昨日からは親知らずまわりの歯茎も腫れてきてます。ぐひゃー。

 ああ、新しく引っ越してきた街で行ってみたいところがいっぱいあるのに!
 スーパーとクリニックしか行ってないなんてつまんないよぉ〜!
 「元気になってからいろいろ探索すればいい」「あせらず今は休養につとめよう」……と理性では思いながらも、こんなにお天気がよくて、遠くで海がキラキラ光ってて、外が気持ちよさそうだと家の中にずっとこもってるのが癪にさわります。

 という体調下降線の現在ですが、忘れないうちにお引っ越しレポの続きをお届けしたいと思います。
 引越会社が決まって、いよいよ梱包作業が本格化してきました。
 アリさんには引越前日に梱包レディを派遣してもらって梱包を手伝ってもらうことになっていましたが、「仮住まい分」と「保管分」の仕分けについてはこちらで判断しなくてはならないため、原則として「仮住まい分(生活に必要なもの)は自分たちで梱包。それ以外はアリさんにやってもらう」ということになりました。
 ところが、これが思ったほど簡単にはいかなかったんですね。
 やってみてから気づいたんですが、「仮住まい分」は普段の生活で使用頻度の高いものですから、ギリギリまで手をつけられないものばかりなんですよ。
 うっかり段ボールに入れちゃったりしようものなら、すぐに「あれどこ?」「いつものとこにない!」と生活に支障をきたすようになる。
 結局、最初に手をつけられるものは「とっておきたいけど、普段使うことはまずないもの=コンテナ保管分の荷物」になってしまうんですね。

 でもこれもまた文字で書くほど簡単ではない。
 というのも、長ーく同じ家に住んでいらっしゃる皆さんはよくおわかりだと思いますが、モノというのは歴史を経るに従って、「必要なもの」と「必要でないもの」が渾然一体とまじりあってしまい、分別するのが非常に困難になるからです。
 必要なものは必要なもの同士でおつきあいし、不必要なものは不必要なもの同士で目立たないところで仲良くつるんでいてほしい……というのが住む側の理想ですが、現実は同じカテゴリーに属するはずのモノがあちらこちらに点在し、「なんであんたがここにいるの?」というまったくどうでもいいようなモノが大きな顔して良いポジションを占領していたりする。
 同じカテゴリー同士で固まっていてくれれば比較が容易なので、(これがあればこれは捨ててもいいかな、などといった感じで)その中での優先順位もつけやすいのに、関係ないもの同士がかたまっているものだから比較ができにくく、何が必要で何が必要でないのか判断するのに時間がかかってしまうんですね。
 たとえば重要なモノの中にまじっているものは、それだけでなんとなく意味のあるものに見えてしまうことってあるじゃないですか。

 「え…と、あなたはどこのどなたでしたっけ」
 「ふっふっふっ。私をお忘れですかな」
 「いつかどこかでお会いしたような気もしますが…」
 
 などと考えているときは、ソレがなにかとてもいわくありげなものに見えるのですが、しばらくすると「あ、なんだ。おまえ、××のときに拾ってきた■■じゃん!」という事実に気づき、ただのゴミに敬語を使ってしまった自分に舌打ちしてしまうのでした。
 というようなゴミとの対話を続けながら遅々として進まぬ梱包作業は、永遠に終わらないのでは?と思えるほどでした。
 「今日はここの部分をなんとかする」というとりあえずの目先の目標だけを見ていないととても精神的に乗り越えられそうにありません。うっかり「あとゴールまでどのくらいかな」なんて終着点を見極めようとした日には、そのあまりの距離の遠さに一時的な虚血状態に陥りそうになります。

 1日が終わりゃゴミが出る
  捨てて捨てる繰り返しだけ
  兄弟・親戚 誰も助けちゃくれぬ
  引越終わればそれだけ
  命が縮む


 「レミゼ」を知ってる人にはこれ↑で少しはそのときの状況が伝わるのではないかと(笑)。
 まあ、実際には弟も伯母も従姉も手伝いにきてくれたんですけど、なにせ家まるごと1軒なんで、私の部屋なんてかまってくれる余裕はない。
 ていうか、プライベートすぎて自分でないと分類できない部分がほとんどなので、手伝おうかと言われても無理だったと思います。
 そんなこんなで、結局私の荷物に関しては、保管分も仮住まい分もほとんど独力で詰めることになってしまいました。
 「ここの棚の本は全部保管ゆきの段ボールにつめて」とか、指示が簡単な作業だけは残しておきましたが。

 そしていよいよ引越前日を迎えるわけですが、ここから先の話はまた次回!

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この記事へのコメント

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お身体お大事に

本当に、宣言通り、引っ越したとたん体調不良になってしまいましたね。
喉のふさがり…考えただけで、

そんな中の更新、頭がさがります。
レミの歌で、伝わりましたよ。ええ。つたわりましたとも。
その大変さを4フランで買ってあげたかったけれど…(終わったことなのでなんとでも言える^^;;;)

ただのゴミに敬語を使ってしまうほど疲労した伊万里さん、&ご家族の皆さんに、
幸多かれ。

そして、Kさんの運命は…to be continued
  • from レミゼ貧乏 :
  • 2007/03/09 (11:59) :
  • Edit :
  • Res

やはりレミに反応してくれましたね

ご心配ありがとうございます。
一応、悪夢にうなされるほどのふさがり状態からは脱しました。お陰様で。
喘息予防もせっせとしているので今のところもちこたえてます。
しかし家族3人、顔をつきあわせて交互に似たような咳を繰り返し、似たようなダミ声でしゃべりあっている図というのも気が滅入るものです。。。
ああ、はやく天王洲アイルまでお散歩したいぜ!(徒歩で行けそうなんです。今度レポートしますね)  
レミゼ貧乏さん、妙にKさんの運命に感情移入してますね。
Kさんもこんなところで見知らぬ人に注目されてるなんて夢にも思ってないだろうなあ。
  • from 伊万里@管理人 :
  • 2007/03/09 (15:50) :
  • Edit :
  • Res

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プロフィール

HN:
伊万里
性別:
女性
職業:
劇作家・ライター
趣味:
旅行 骨董 庭仕事

著作



「RE>PLAY〜一度は観たい不滅の定番」

Webサイトで連載していた演劇評をまとめて出版したものです。
「演劇って、興味なくはないけど何を選んだらいいのかわからなくて」………ビギナーが感じがちなそんな敷居の高さを取り払うために書きました。
数多い名作の中から「再演されたことのある作品」に絞り、 唐沢がお勧めの25本について熱く語りたおします。ビギナーからオタクまで、全種適用OK!

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